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新型レクサスNXガソリン種類の全貌!廃止情報とおすすめグレード

神崎悠真

神崎 悠真(1級自動車整備士)                       元大手メーカー勤務。現在は高級車を中心に扱う現役のメカニック兼、自動車検査員です。このブログでは、カタログのスペック表には載っていない**「故障リスク」や「本当の資産価値」**について、整備士の視点から忖度なしで解説します。                                  車選びで失敗したくない方は、ぜひ私の経歴をご覧ください。                                             資格一覧                                         自動車整備士一級、自動車検査員、中古自動車査定員、低圧電気取扱者、大型自動車第一種運転免許、中型自動車第一種運転免許、準中型自動車第一種運転免許、普通自動車第一種運転免許、牽引自動車第一種運転免許証、甲種危険物取扱者、ガス溶接技能講習修了証、全工協主催 基礎製図検定・機械製図検定、全工協主催 情報技術検定、フォークリフト運転技能講習修了証(最大荷重1t以上)、半自動溶接適格性証明書専門級、玉掛け技能講習修了証、床上操作式クレーン運転技能講習修了証(つり上荷重5t以上)、産業車両整備技能士特急、ジュニアマイスターゴールド認定

はじめまして! このブログ「プレミアムカージャーナル」の運営責任者であり、現役の整備士を務めております、神崎悠真(かんざき ゆうま)と申します。

今まさに新型レクサスNXのガソリン車を検討されている方の中で、どの種類を選べばよいのか迷っている方はいらっしゃいませんか。実は2025年から2026年にかけてラインナップに大きな変化があり、これまで人気だったNX250というエントリーグレードが廃止されることが決まっています。

これから購入を考えるならNX350を中心としたガソリンモデルの燃費や価格、そしてグレードごとの違いをしっかりと把握しておく必要があります。私自身も整備士として多くの車を見てきましたが、このNXのガソリン車はリセールや走りの面で非常にユニークな特徴を持っています。

この記事では廃止情報の詳細から後悔しないためのグレード選びまで、私の経験を交えてわかりやすく解説していきます。

記事のポイント

  • 2025年6月で生産終了となるNX250の影響と今後の購入戦略
  • 主力となるNX350ターボエンジンの加速感と実燃費のリアル
  • 乗り心地が良いと評判のOVERTRAILやF SPORTなどグレードごとの特徴
  • ガソリン車特有の輸出需要によるリセールバリューの高さ

2025年6月のNX250生産終了とNX350への移行を示すレクサスNXガソリン車購入ガイドのスライド

プレミアムカージャーナル

新型レクサスNXのガソリン種類と廃止情報

  • NX250廃止と今後のラインナップ
  • NX350ターボエンジンの加速と特徴
  • ガソリンモデルの実燃費と維持費
  • ガソリン車の価格設定とグレード
  • 2026年改良モデルの変更点

NX250廃止と今後のラインナップ

まず一番最初にお伝えしなければならない、これからNXを購入しようとしている方にとって最も衝撃的なニュースがあります。それは、これまでレクサスNXのエントリーモデルとして、またコストパフォーマンスに優れた選択肢として多くのユーザーに親しまれてきた「NX250」が、2025年6月をもって生産終了となることが確定したという事実です。

私自身、整備の現場でお客様の車を預かる際、「NX250の自然吸気エンジンは、パワーこそ控えめですが、素直な出力特性と軽快なハンドリングで非常に扱いやすい車だ」と感じていただけに、この廃止はNXというモデルの歴史において非常に大きな転換点だと感じています。

この決定により、今後新車で購入できるレクサスNXのガソリン車は、ハイオク仕様のハイパワーターボエンジンを搭載した「NX350」一本に絞られることになります。

では、なぜ人気モデルであったNX250が廃止されるのでしょうか。そこには大きく分けて2つの理由があると考えられます。一つは、レクサスブランド全体の電動化戦略の加速です。ガソリン単体で走る車を減らし、ハイブリッド(NX350h)やプラグインハイブリッド(NX450h+)への移行を促すことで、メーカー全体としての環境規制への適合を目指す動きです。

そしてもう一つは、ブランドポジションの純化です。

ここがポイント

  • NX250(2.5L自然吸気)は2025年6月で生産ラインから完全に姿を消します。
  • 新車のガソリンモデルは、車両本体価格が高額なNX350(2.4Lターボ)のみとなります。
  • 新型への切り替えが進むレクサスUXや、コンパクトSUVとして人気のレクサスLBXのサイズ感と比較し、NXをより上位のプレミアムSUVとして位置づける狙いがあります。
  • NX250の新車が欲しい場合は、在庫車や最終生産枠を探す必要がありますが、現実的には認定中古車(CPO)などを探すのが賢明な戦略となります。

これまで「500万円以下から乗れるレクサスのミッドサイズSUV」として、トヨタのハリアーやRAV4からのステップアップ需要を一手に引き受けていたNX250が消えることは、ユーザーにとっては選択肢が狭まることを意味します。しかし、逆に言えば、今後ガソリンモデルのNXに乗るということは、もれなく高出力なターボエンジンを搭載した「ハイパフォーマンスなSUV」に乗るというステータスに変わるとも言えます。

これからガソリン車を狙う方は、この「種類の減少」と「プレミアム化」を前提に、予算計画やグレード選びを根本から見直して検討を進める必要がありますね。

NX350ターボエンジンの加速と特徴

NX250がなくなることで唯一の選択肢となる「NX350」ですが、この車、整備士の専門的な視点からエンジンルームを覗いてみても、「エンジンの作り込み」が凄まじく、レクサスの本気が詰まっていると断言できます。

搭載されているのは「T24A-FTS」という型式の2.4L直列4気筒インタークーラー付きターボエンジンです。先代NXに搭載されていた2.0Lターボ(8AR-FTS)の後継にあたりますが、排気量を400ccアップさせたことには大きな意味があります。一般的にターボ車というのは、アクセルを踏んでからタービンが回り過給が始まるまでに一瞬の遅れ(ターボラグ)が生じやすいのですが、排気量を上げることでターボが効く前の「素のエンジンの力」を底上げし、このラグを極限まで解消しているのです。

実際にステアリングを握ってアクセルを踏み込むと、わずか1,700回転という非常に低い回転数から、最大トルク430N・mを発生させます。これは従来の3.5L V6自然吸気エンジンをも凌駕する数値であり、約1.8トンの重量級ボディが嘘のように、軽々と、そして力強く加速していきます。

レクサスNX350に搭載された2.4L直列4気筒ターボエンジンT24A-FTSの構造図と走行イメージ

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整備士の豆知識:Direct Shift-8ATの凄さ

エンジンの良さを引き立てているのが、組み合わされる「Direct Shift-8AT」というトランスミッションです。これはCVTのような「エンジン音だけ上がって速度がついてこない滑り感」が皆無で、ギアがガッチリと噛み合い、ダイレクトにタイヤに動力が伝わる感覚があります。パドルシフトを使った時の変速スピードもデュアルクラッチ式に迫るほど速く、これが「運転していて楽しい」と感じる大きな要因ですね。

また、このエンジンは「センター噴射直噴システム」や「高効率ツインスクロールターボ」といった最新技術の塊です。ハイブリッドのモーター駆動によるシームレスな加速も素晴らしいですが、内燃機関ならではの、回転上昇とともに盛り上がる「鼓動感」や、高速道路での追い越しで見せる「どこまでも伸びていくような加速」は、車好きにはたまらない魅力です。NX350は単なる移動手段ではなく、ドライバーの意図通りに車を操る喜びを提供してくれる、まさに「スポーツSUV」と呼ぶにふさわしい仕上がりになっています。

ガソリンモデルの実燃費と維持費

素晴らしい加速性能とドライビングプレジャーを持つNX350ですが、購入を決定する前に、冷静になって必ず覚悟しておかなければならないのが「燃費」と「燃料代」という現実的なコストの問題です。

カタログ燃費(WLTCモード)は11.7km/Lという数値になっていますが、私たち整備士がお客様から聞く生の声や、実際の走行データを分析すると、リアルな実燃費は走行環境によって大きく変動し、もう少しシビアな数字になることが一般的です。

走行シーン 実燃費の目安(エアコン使用時) 特徴
市街地(ストップ&ゴー) 7.0km/L 〜 8.5km/L 信号待ちからの発進でターボを使うため、燃費は落ち込みやすいです。
高速道路(巡航) 11.0km/L 〜 13.0km/L 8速ATの恩恵で回転数を低く保てるため、カタログ値を超えることもあります。
総合平均 8.5km/L 〜 10.5km/L 日常使いと週末のドライブを合わせた平均的な数値です。

さらに、維持費の面で最も注意が必要なのは、NX350が「無鉛プレミアム(ハイオク)」指定であるという点です。

レクサスNX350(ガソリン)とNX350h(ハイブリッド)の燃料計と航続可能距離、年間維持費の比較グラフ

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これは高性能なターボエンジンの出力を最大限に発揮し、異常燃焼(ノッキング)を防ぐために必須なのですが、レギュラーガソリンと比較するとリッターあたり約10円〜15円ほど高くなります。

例えば、年間10,000km走行すると仮定してみましょう。レギュラーガソリンで高燃費(約17km/L)を叩き出すハイブリッド車(NX350h)と比較すると、年間の燃料代だけで約8万円〜10万円ほどの差が生じることがあります。5年乗れば約50万円の差です。

維持費と航続距離の注意点

「車は週末しか乗らない」という方なら、この差額は「走りの楽しさへの対価」として許容できるかもしれません。しかし、毎日往復数十キロの通勤で使うような場合、ガソリンスタンドへ行く頻度がかなり高くなります。燃料タンク容量は全車共通の55Lなので、燃費の悪い市街地走行メインだと、満タンからの航続可能距離が400km〜450km程度になってしまうこともあります。
「頻繁な給油がストレスになる」という声も聞きますので、ご自身のライフスタイルと照らし合わせて検討することが重要です。

ちなみに、初めてレクサスに乗る方がよく戸惑うのが給油口の開け方ですが、レクサスの給油ボタンの場所や開け方には車種ごとに特徴があるので、納車前に確認しておくとスムーズですよ。

ガソリン車の価格設定とグレード

NX250が廃止されたことにより、レクサスNXのガソリン車における「エントリー価格」は劇的に上昇しました。かつては400万円台後半から狙えたNXですが、現在、NX350の価格帯は概ね630万円スタートとなっており、諸費用やオプションを含めると乗り出し価格で700万円が見えてくるレベルです。

もはや「手軽に乗れるレクサスSUV」とは言えない、本格的なプレミアム価格帯へと移行しています。

この価格上昇は、単にエンジンが高性能になったからというだけでなく、標準装備の内容が底上げされていることも理由の一つです。しかし、予算的に「NX350の新車は厳しい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで注目したいのが、生産終了となる「NX250」の中古車市場の動きです。新車での供給が絶たれる以上、状態の良いNX250は希少価値が出てきます。特に、本革シートや快適装備が充実した「version L」や、スポーティな外観の「F SPORT」といった人気グレードは、今後中古車相場が高値で安定、あるいは一時的に上昇する可能性すらあります。

「どうしてもターボほどのパワーは要らないから、レギュラーガソリンで経済的に乗りたい」「初期費用を抑えてレクサスオーナーになりたい」という方は、新車にこだわらず、今のうちにNX250の「認定中古車(CPO)」をチェックしておくのが非常に賢い戦略かなと思います。

また、どのグレードを選ぶべきか迷っている方は、レクサスのグレード別の価格と装備の違いを徹底比較した情報を参考にすると、ご自身に必要な装備が整理できるはずです。

2026年改良モデルの変更点

2025年7月頃に予定されている2026年モデル(MY26)への年次改良ですが、これはフルモデルチェンジやマイナーチェンジのような派手なプレスリリースを伴わない、いわゆる「サイレントリリース」として行われる見通しです。しかし、地味ながらオーナー満足度に直結する、非常に重要な「カイゼン」が含まれている点を見逃してはいけません。

私が個人的に整備士として「これは効くな」と注目しているのが、「トノカバー」の仕様変更です。ラゲージルームの荷物を隠すためのあのカバーですが、新型では内部に吸音素材が追加され、重量が従来比で約200gほど重くなっています。これには明確な理由があります。

SUVのような客室と荷室がつながっている1ボックス形状の車は、後ろのタイヤから発生する「ゴーッ」というロードノイズが、ラゲージルーム内で反響し、それが後席や運転席に「こもり音」として伝わりやすいという構造的な弱点があります。トノカバーを重くし、吸音性能を持たせることで、物理的にノイズを遮断しようという狙いです。

「たかがトノカバー」と思われるかもしれませんが、レクサスのような静粛性を売り(USP)にするブランドにおいては、こういった細部の積み重ねが「静かで快適な移動空間」を生み出しているのです。

その他のMY26改良ポイント詳細

より詳しい情報は、【2026】レクサスNXマイナーチェンジ最新情報の記事でも解説していますが、主な変更点は以下の通りです。

  • ボディカラー刷新: 従来はF SPORT専用色として絶大な人気を誇っていた「ホワイトノーヴァガラスフレーク」が、他グレードでも選択可能になります。これは多くのユーザーが待ち望んでいた変更です。
  • ホイールキャップの意匠変更: 従来はプリントのような平面的なデザインでしたが、新型では立体的(2.5D化)な造形に変更され、足元の高級感がグッと増しています。
  • 内装の質感向上: グローブボックス周辺の素材が見直されるなど、カタログには載らないレベルでの質感向上が図られています。

新型レクサスNXのガソリン種類のおすすめ

  • F SPORTとversion Lの違い
  • OVERTRAILの乗り心地と評判
  • ガソリン車のリセールバリュー
  • ハイブリッドとガソリンの比較
  • ガソリンターボを選ぶメリット
  • よくある質問
  • 新型レクサスNXのガソリン種類の総括

F SPORTとversion Lの違い

レクサスNXのF SPORT専用スピンドルグリルとversion Lのタンカラー本革シートの内装比較画像

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NX350を購入する際、最後にして最大の悩みどころとなるのが「F SPORT」にするか、「version L」にするかというグレード選択の問題です。価格差はそれほど大きくありませんが、この2つは車のキャラクター、特に「乗り味」が全く異なります。

まず「F SPORT」ですが、これはその名の通り「走り」を最優先にチューニングされたグレードです。最大の特徴は、「NAVI-AI-AVS」という電子制御可変サスペンションが標準装備されている点です。これは路面の状況や運転操作に応じて、ショックアブソーバーの硬さを瞬時に切り替えるハイテク装備です。

さらに、車体の前後に「パフォーマンスダンパー」という、走行中の車体の微細な振動や歪みを吸収するパーツも装着されています。

これにより、ステアリングを切った瞬間の反応が非常にクイックで、山道のカーブなどを曲がる際に車体がグラッとする(ロールする)動きが抑えられ、ビシッと安定して走ることができます。ただし、20インチのランフラットタイヤを履いているため、路面の継ぎ目やマンホールの段差などでは「コツコツ」とした硬さを感じやすい傾向にあります。

一方、「version L」はラグジュアリー仕様です。本革シートの質感や、後席の電動格納機能など、「おもてなし」の装備が充実しています。足回りはAVSではなく、通常の「スウィングバルブショックアブソーバー」というタイプが採用されています。こちらは、ごく低速域からの動き出しを滑らかにすることに主眼が置かれており、F SPORTよりはマイルドな乗り味です。

しかし、こちらも20インチタイヤを装着しているため、「クラウンのようなフワフワな乗り心地」を期待すると、意外と引き締まった(硬めの)印象を受けるかもしれません。

結論として、「運転そのものを楽しみたい、キビキビ走りたい」ならF SPORT、「同乗者への配慮や内装の豪華さを優先したい」ならversion L、という選び方が基本になります。

OVERTRAILの乗り心地と評判

F SPORTとversion Lの二択かと思いきや、私が個人的に「実はこれが一番の正解なんじゃないか」と思っているのが、新しく追加された「OVERTRAIL(オーバートレイル)」というグレードです。オフロード走行を意識して車高を15mm上げたり、マットブラックのパーツをあしらったりした「ワイルド仕様」に見えますが、実は「街乗りでの乗り心地がNXの中で最も良い」という評判が、オーナー様や自動車評論家の間で広まっています。

その最大の秘密は「タイヤ」にあります。F SPORTやversion Lが、見た目重視でサイドウォール(タイヤの側面)が薄い「20インチタイヤ」を履いているのに対し、OVERTRAILはあえてインチダウンした「18インチのオールテレインタイヤ」を履いています。

レクサスNX OVERTRAIL(オーバートレイル)のエクステリアと18インチオールテレインタイヤの解説スライド

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OVERTRAILが「乗り心地最高」と言われる理由

18インチタイヤは、20インチに比べてタイヤの中に入っている空気の層(エアボリューム)が分厚くなります。この分厚い空気の層がクッションとなり、道路の凸凹や段差の衝撃をタイヤ自体が優しく吸収してくれるのです。サスペンションが仕事をする前にタイヤがいなしてくれるイメージですね。

「オールテレインタイヤ」と聞くと、「ゴツゴツしてうるさいのでは?」と心配される方もいますが、レクサスが採用しているダンロップ製の専用タイヤは非常に静粛性が高く、街乗りでも全く違和感がありません。AVSもオフロード走行用に最適化された専用チューニングが施されており、車体が揺すられるような動き(ヘッドトス)を抑える制御が入っています。

見た目はアウトドア派ですが、中身は「極上のコンフォートカー」。家族を乗せての長距離移動が多い方や、突き上げ感のない優しい乗り心地を求める方には、実はこのOVERTRAILが一番の満足度をもたらしてくれるかもしれません。

ガソリン車のリセールバリュー

「ガソリン車は燃費が悪いから、長く乗ると損をする」と思われがちですが、車を手放す時の価格(リセールバリュー)まで含めたトータルコストで考えると、話は大きく変わります。実はレクサスNXのガソリンターボモデル、特に「NX350 F SPORT」は、海外への輸出需要がものすごく高いという特殊な事情があります。

具体的には、マレーシアを中心とした東南アジア諸国などでの人気です。これらの国では、ハイブリッドシステムのような複雑な機構よりも、メンテナンスが容易で修理もしやすく、かつパワフルな純ガソリンエンジン車が好まれる傾向が根強く残っています。また、関税のルールなどの関係で、新車登録から一定期間(例えば3年〜5年など)が経過した日本の中古車が、現地で高値で取引されるのです。

このため、3年〜5年乗って手放すタイミングで、国内の中古車相場を大きく上回る価格で買取店に買い取られるケースが珍しくありません。場合によっては、新車価格の70%〜80%以上という驚異的な残価率を維持することさえあります。

レクサスNX350のリセールバリューを高めるF SPORT、パノラマルーフ、三眼LEDヘッドランプの組み合わせ解説

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鉄板のリセール仕様を作る「3種の神器」

輸出バイヤーが高く評価し、査定額が跳ね上がる傾向にあるのは、以下の3つの条件が揃っている車両です。これからオーダーするなら必須と言えます。

  • グレード: 「F SPORT」一択です。
  • メーカーオプション1: 「パノラマルーフ(ムーンルーフ)」は絶対に付けてください。これがないと数十万円単位で査定が下がることがあります。
  • メーカーオプション2: 「三眼フルLEDヘッドランプ」。見た目の高級感だけでなく、輸出要件として重視されます。

これだけ人気だと心配になるのが盗難リスクですが、レクサスの販売台数と盗難リスクの実態を知り、適切なセキュリティ対策をしておくことも、大切な愛車を守るためには欠かせません。

「燃費の差額分(年間数万円)なんて、売却時のリセールの高さで十分にお釣りがくる」という考え方も、NXのガソリン車においては十分に成立する戦略です。維持費はかかりますが、資産価値としては非常に優秀な車と言えるでしょう。

ハイブリッドとガソリンの比較

ここまでガソリン車の魅力を語ってきましたが、やはりハイブリッド(NX350h)とどちらにすべきか迷う方は多いと思います。価格、燃費、走り、リセール。全ての要素を天秤にかけると悩みは尽きませんが、私の考えとしては、車の「使用環境」と「保有期間」によって明確に分かれると思います。

レクサスNXのハイブリッド車(NX350h)とガソリン車(NX350)のどちらを選ぶべきか判断するライフスタイル別チェックリスト

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あなたはどっち派?最終チェックリスト

  • ハイブリッド(NX350h)がおすすめな人:
    • 距離を乗る: 年間走行距離が1万キロ以上、あるいは1万5千キロを超える方。ガソリン代の差額で車両価格差を回収しやすくなります。
    • 長く乗る: 1台の車を7年、10年と長く乗り潰す予定の方。リセールよりも日々のランニングコストの安さが重要になります。
    • 給油が面倒: 航続距離800km〜900kmの足の長さは魅力的です。
    • 静寂性重視: モーター走行時の静かさを何より重視する方。
  • ガソリン(NX350)がおすすめな人:
    • 距離は少なめ: 年間走行距離が1万キロ未満、週末利用がメインの方。燃費の悪さが家計に与えるインパクトが小さくて済みます。
    • 短期乗り換え: 3年〜5年ごとの車検タイミングで、新しい車に乗り換えていきたい方。高リセールバリューを最大限に活かせます。
    • 走りの楽しさ: エンジンの回転上昇音や、変速のリズム感など、車との対話を楽しみたい方。

ガソリンターボを選ぶメリット

最後に、電動化が叫ばれる今の時代に、あえて純ガソリンターボ車であるNX350を選ぶ「情緒的なメリット」について触れておきたいと思います。それは理屈抜きに「車との濃密な一体感」を感じられることです。

ハイブリッド車は確かに賢く、スムーズで、燃費も良いです。しかし、ドライバーの操作に対して、コンピューターが「燃費効率の良いように」制御を介入させる感覚がどうしても残ります。対してNX350は、アクセルを踏めば踏んだ分だけエンジンが唸り、トルクが立ち上がり、背中をシートに押し付けられる加速Gが発生します。

8速ATがカチッ、カチッと小気味よくギアを繋いでいくリズムは、心拍数と同調するようなアナログな心地よさがあります。

「移動手段」として車を捉えるならハイブリッドが合理的でしょう。しかし、「運転そのものを楽しむ趣味」として、あるいは「週末に日常を忘れるための相棒」として車を捉えるなら、内燃機関の完成形とも言えるNX350は、あなたに非常に高い満足度と、所有する喜びを提供してくれるはずです。

夕暮れ時の橋を走行するレクサスNXの後ろ姿と、運転を楽しむ相棒としてのガソリン車の魅力についてのメッセージ

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よくある質問

Q:レクサスNX250はいつまで新車で購入できますか?

A:NX250は2025年6月をもって生産終了が確定しています。それ以降、新車のガソリンモデルはNX350のみとなります。NX250を希望される場合は、在庫車を探すか、認定中古車(CPO)での購入が現実的な選択肢となります。

Q:NX350(ガソリン車)の実燃費と燃料の種類を教えてください。

A:燃料は「ハイオク指定」です。実燃費の目安は、市街地で7.0〜8.5km/L、高速道路で11.0〜13.0km/L程度、総合平均では8.5〜10.5km/Lほどとなります。ハイブリッド車と比較すると燃料コストは高くなる傾向があります。

Q:街乗りでの乗り心地が最も良いグレードはどれですか?

A:「OVERTRAIL(オーバートレイル)」が最も評判が良いです。他グレードが20インチタイヤを採用する中、あえて18インチのオールテレインタイヤを履くことでエアボリュームが増し、路面の衝撃を優しく吸収してくれます。

Q:将来高く売れる(リセールが良い)仕様はありますか?

A:海外輸出需要が高い「NX350 F SPORT」を選ぶのが鉄板です。さらにメーカーオプションの「パノラマルーフ(ムーンルーフ)」と「三眼フルLEDヘッドランプ」の2点を装着することで、査定額が大幅に有利になる傾向があります。

新型レクサスNXのガソリン種類の総括

今回は新型レクサスNXのガソリン種類について、NX250廃止の衝撃的なニュースから、NX350の技術的な詳細、そして後悔しないためのグレード選びまで深掘りしてきました。

2025年6月でNX250が生産終了となることで、新車選びのハードルは確かに上がりました。しかし、残されたNX350には、その価格に見合うだけの圧倒的な動力性能と、プレミアムSUVとしての品格が備わっています。

もしあなたが、日々の喧騒を忘れるような快適な乗り心地を最優先するなら「OVERTRAIL」、リセールバリューを意識しつつキレのある走りを楽しみたいなら「F SPORT」を選ぶのが正解だと私は思います。ガソリン車ならではのハイオク燃料や燃費というコストは掛かりますが、それを補って余りある「走る歓び」と「資産価値」がこの車にはあります。

車選びに正解はありませんが、この記事があなたの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。数字やスペックも大切ですが、最終的にはご自身の感覚が全てです。ぜひ一度、お近くのレクサス販売店で試乗車を予約し、2.4Lターボエンジンの加速を体感してみてください。きっと、文字だけでは伝わらない「良さ」に気づくはずですよ!

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神崎悠真

神崎 悠真(1級自動車整備士)                       元大手メーカー勤務。現在は高級車を中心に扱う現役のメカニック兼、自動車検査員です。このブログでは、カタログのスペック表には載っていない**「故障リスク」や「本当の資産価値」**について、整備士の視点から忖度なしで解説します。                                  車選びで失敗したくない方は、ぜひ私の経歴をご覧ください。                                             資格一覧                                         自動車整備士一級、自動車検査員、中古自動車査定員、低圧電気取扱者、大型自動車第一種運転免許、中型自動車第一種運転免許、準中型自動車第一種運転免許、普通自動車第一種運転免許、牽引自動車第一種運転免許証、甲種危険物取扱者、ガス溶接技能講習修了証、全工協主催 基礎製図検定・機械製図検定、全工協主催 情報技術検定、フォークリフト運転技能講習修了証(最大荷重1t以上)、半自動溶接適格性証明書専門級、玉掛け技能講習修了証、床上操作式クレーン運転技能講習修了証(つり上荷重5t以上)、産業車両整備技能士特急、ジュニアマイスターゴールド認定

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