メルセデスベンツ

ベンツAクラスのボンネット開け方を現役整備士が徹底解説!W177/W176対応版

神崎悠真

神崎 悠真(1級自動車整備士)                       元大手メーカー勤務。現在は高級車を中心に扱う現役のメカニック兼、自動車検査員です。このブログでは、カタログのスペック表には載っていない**「故障リスク」や「本当の資産価値」**について、整備士の視点から忖度なしで解説します。                                  車選びで失敗したくない方は、ぜひ私の経歴をご覧ください。                                             資格一覧                                         自動車整備士一級、自動車検査員、中古自動車査定員、低圧電気取扱者、大型自動車第一種運転免許、中型自動車第一種運転免許、準中型自動車第一種運転免許、普通自動車第一種運転免許、牽引自動車第一種運転免許証、甲種危険物取扱者、ガス溶接技能講習修了証、全工協主催 基礎製図検定・機械製図検定、全工協主催 情報技術検定、フォークリフト運転技能講習修了証(最大荷重1t以上)、半自動溶接適格性証明書専門級、玉掛け技能講習修了証、床上操作式クレーン運転技能講習修了証(つり上荷重5t以上)、産業車両整備技能士特急、ジュニアマイスターゴールド認定

ルセデス・ベンツAクラスのボンネット開閉手順を解説するガイド資料の表紙

プレミアムカージャーナル

はじめまして! このブログ「プレミアムカージャーナル」の運営責任者であり、現役の整備士を務めております、神崎悠真(かんざき ゆうま)と申します。

プレミアムカージャーナルの運営責任者であり現役整備士である神崎悠真の紹介画像

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メルセデス・ベンツの人気モデルであるAクラスに乗っていて、いざウォッシャー液を補充しようとしたり、エンジンルームを点検しようとしたりした時に「あれ?どうやって開けるんだっけ?」と戸惑ってしまう方は意外と多いんです。特に輸入車は日本車とレバーの位置が違ったり、二段構えのロック機構になっていたりと、独特の作法がありますよね。

メルセデス・ベンツAクラスのボンネット開閉に関するオーナーの疑問とブランド哲学の紹介

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この記事では、現行のW177型から先代のW176型までを対象に、ベンツのAクラスのボンネットの開け方について、初心者の方でも失敗しない手順を分かりやすく解説します。コツさえ掴めば力もいりませんし、大切な愛車を傷つける心配もなくなりますよ。

記事のポイント

  • 運転席にあるリリースレバーの正確な位置と操作のコツ
  • フロントグリル付近に隠されたセーフティキャッチの解除方法
  • 現行モデルと旧型モデルにおける操作感やレバー形状の違い
  • アルミ製ボンネットを凹ませないための正しい閉め方と注意点

ベンツAクラスのボンネット開け方の基本手順とコツ

  • 運転席足元のレバーを引いてロック解除
  • W177とW176 de レバー位置と操作方法
  • エンブレム横のセーフティキャッチを解除
  • 黄色いレバーの探し方と左への動かし方
  • ガスダンパーによるスムーズな持ち上げ方
  • バッテリー上がりでも開けられる物理構造

運転席足元のレバーを引いてロック解除

ベンツのAクラスのボンネットを開けるための第一歩は、車内にある「リリースレバー」を探すことから始まります。多くの日本車では給油口レバーの近くにあることが多いですが、ベンツの場合は運転席の足元奥に設置されています。このレバーは、走行中に誤って触れないよう少し奥まった場所にあり、色も黒や赤で統一されているのが一般的ですね。

まずはブレーキペダルの上あたりを覗き込んでみてください。

ベンツAクラスの運転席足元奥にあるボンネット解除レバーの場所と引き方の図解

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操作のコツは、迷わず手前(自分側)に向かってグイッと力強く引くことです。しっかり引くと、フロントの方から「バツン!」という結構大きな音が聞こえるはずです。これが第一段階のロックが外れた合図。この音を聞くと最初は「壊れたかな?」と驚く方もいますが、正常な動作音なので安心してください。この操作でボンネットが数センチほど「ポコン」と浮き上がります。

この時、もしレバーが異常に軽かったり、逆に全く動かなかったりする場合は、内部のワイヤーに問題があるかもしれません。

レバー操作時の感触と診断

現役の整備士として多くのAクラスを見てきましたが、レバーを引く際の「手応え」は非常に重要な診断材料になります。通常はしっかりとしたバネの反発を感じますが、これがスカスカな場合はワイヤーの断線が疑われます。逆に、ガチガチに固まって動かない場合は、エンジンルーム側のキャッチ部分が錆びて固着している可能性が高いです。

無理に力を入れるとレバーの樹脂パーツを割ってしまうこともあるので、違和感があればすぐに専門家へ相談してくださいね。

ボンネットレバーを引いた際のバネの反発やスカスカな感触、固着などの故障診断ポイント

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また、ベンツはこういった物理的な操作感にこだわりがありますが、もし電子キー側の不具合で車内に入れない場合は、ベンツのキー電池を交換しても表示が消えない時のリセット方法を確認して、まずは車内へのアクセスを確保しましょう。

ココがポイント

レバーを引いても音がしない、または手応えが全くない場合は、ワイヤーのトラブルの可能性があります。無理に何度も引かず、まずはボンネットが少し浮いているか確認しましょう。

W177とW176のレバー位置と操作方法

現行モデルのW177型と先代のW176型では、基本的な設計思想は同じですが、レバーの質感や配置に若干の洗練度の差があります。W176型はより機械的な感触が強く、レバーもガッチリとした印象ですが、W177型は人間工学に基づいた配置になっており、軽い力でも操作しやすくなっています。

特に最新のモデルでは、操作ミスを防ぐための視覚的なガイドも工夫されていますね。ライバルのBMW 1シリーズ新型はなぜ売れないのかという議論の中でも、こうしたインターフェースの使い勝手の差がオーナーの満足度に影響していると感じることがあります。

どちらのモデルも、右ハンドル車であればアクセルペダルの右側上方の壁面、左ハンドル車であれば左側の壁面を確認してください。メルセデスは世界共通の設計思想を持っているため、基本的な「引き方」に違いはありません。

ただ、経年変化によってW176型などはレバーが少し重くなっている個体も見受けられるので、一定のテンションを感じながら最後まで引き切るのがポイントです。不完全な引き方だと、フロントのロックが片側だけ解除されないといった症状が出ることもあります。

モデル別の主要スペック比較

項目 W176型(先代) W177型(現行)
レバー位置 運転席足元(右側壁面付近) 運転席足元(より手前に配置)
操作感 重厚でしっかりした手応え 比較的軽くスムーズな操作感
セーフティレバー色 黒または無着色が多い 黄色やオレンジの識別色を採用
ボンネット素材 主にスチール(鋼板) 一部にアルミニウムを採用

エンブレム横のセーフティキャッチを解除

車内のレバーを引いただけでは、まだボンネットは全開になりません。これは高速走行中に万が一ロックが外れても、風圧でいきなりボンネットが開いて視界を遮らないようにするための二重の安全策(セーフティキャッチ)があるからです。これはメルセデスに限らず、多くの欧州車で採用されている非常に重要な安全機構ですね。

この構造を理解していないと、隙間に手を挟んで痛い思いをすることもあります。

走行中に風圧でボンネットが開くのを防ぐセーフティキャッチの安全思想と空気抵抗のイメージ

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車外に出て、少し浮き上がったボンネットの隙間に注目してください。メルセデスの象徴である「スリーポインテッド・スター」のエンブレムから見て、左側に指を滑り込ませるスペースがあります。ここにある「隠しレバー」を操作することで、ようやく物理的なロックが完全に解除される仕組みになっています。

この二段階のステップこそが、ドイツ車の安全に対するこだわりを感じる部分ですね。この「機能のための造形」という考え方は徹底されており、時にはBMWのデザインがひどいと言われる巨大グリルの理由のように議論の的になることもありますが、ベンツAクラスのフロント周りは非常にロジカルに構成されています。

安全性能の裏付けについて

メルセデス・ベンツは、こうした細かなラッチ機構の強度においても厳しい社内基準を設けています。例えば、日本の国土交通省が定める「道路運送車両の保安基準」においても、走行中にボンネットが開かないよう確実なロック機構を備えることが義務付けられています(出典:国土交通省『道路運送車両の保安基準の細目を定める告示』)。

こうした公的な基準を遥かに超えるレベルで、彼らは「もしも」の時の安全を設計しているというわけです。

黄色いレバーの探し方と左への動かし方

隙間に指を入れると、プラスチック製のレバーに触れることができます。現行モデルのW177型などでは、視認性を高めるために黄色やオレンジ色に着色されていることが多いです。暗い場所でも手探りで見つけやすいよう、レバーの先端は少し平らな形状をしています。

最初は見えにくいかもしれませんが、グリルとボンネットの間に指を4本ほど入れると、指先に硬いレバーが当たるはずです。

ベンツW177のフロントグリル奥にある黄色いレバーを左にスライドさせてボンネットを開ける手順

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このレバーを見つけたら、左方向(車両の助手席側方向)へ止まるまでスライドさせてください。レバーを押し込んだ状態をキープしながら、もう片方の手でボンネットを上に持ち上げます。この「押し込みながら持ち上げる」という動作が少し慣れが必要ですが、一度覚えてしまえば次はスムーズにできるはずですよ。

もし中古でAクラスを購入検討中なら、こうした細かいレバーの動きがスムーズかどうかも、前オーナーのメンテ状況を知るヒントになります。ポルシェ・カイエンの中古が安い理由にも通じますが、欧州車選びはこうした「小さな劣化」を見逃さないことが大切です。

ココに注意

走行直後はエンジンルーム内が非常に高温になっています。隙間から指を入れる際、金属部分に触れると火傷をする恐れがあるため、必ずエンジンが冷えている状態で作業するか、グローブを着用することをおすすめします。

ガスダンパーによるスムーズな持ち上げ方

Aクラスには、ボンネットの開閉を補助する「ガスダンパー(ボンネットストラット)」が左右に装備されています。これがあるおかげで、重い鉄やアルミの塊であるボンネットを、片手でスッと持ち上げることができます。

日本車に多い「つっかえ棒(ステー)」で支える必要がないので、作業性も抜群です。

ボンネットを持ち上げるガスダンパーの配置と、劣化による保持力低下の説明

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この高級感ある挙動も、メルセデス・オーナーとしての満足感を高めてくれるポイントですよね。

ある程度の高さ(45度くらい)まで手で持ち上げると、あとはダンパーの圧力によって自動的に全開位置まで上がっていきます。もし、途中で重さを感じたり、手を離すと下がってきてしまったりする場合は、ダンパー内のガスが抜けているサインです。これは消耗品なので、保持力が弱まってきたら早めの交換を検討しましょう。

特に冬場はガス圧が下がりやすく、いきなりバタンと閉じてしまう事故も発生しています。頭の上にボンネットが落ちてきたら大変ですから、少しでも「弱くなったかな?」と感じたら要注意です。

ダンパーの寿命を延ばすコツ

ガスダンパーは、急激に無理やり押し上げたり、逆に無理に力で閉めたりするとシールを痛めて寿命を縮めてしまいます。できるだけダンパーの動きに逆らわず、自然なスピードで開閉させるのが長持ちの秘訣ですよ。また、ロッド部分に砂ぼこりが付着していると、伸縮時に内部を傷つける原因になるので、洗車ついでにサッと拭いてあげると完璧ですね。

こうした細かい維持の積み重ねが、将来的にBMW 6シリーズがなぜ安いのかという理由の一端である「メンテ不足による価値下落」を防ぐことにも繋がります。

バッテリー上がりでも開けられる物理構造

最近の車は電子制御が進んでいますが、ベンツのAクラスのボンネットオープナーは完全な機械式(ワイヤー式)です。なぜ電動スイッチではないのかというと、バッテリーが完全に上がってしまった緊急時に、エンジンルームにあるバッテリー端子にアクセスできなくなるのを防ぐためです。スマートキーの電池が切れても物理キーでドアが開けられるのと同じ理屈ですね。

たとえ電気系統が全滅してドアロックを物理キーで開けた状態であっても、車内のレバーは物理的に繋がっているため、確実にボンネットを開けることができます。緊急時にこそ頼りになる、メルセデスらしい堅牢な設計と言えますね。ジャンプスタート(救援)が必要な際も、まずはこの物理レバーを引くことからすべてが始まります。

ちなみに、BMW i8に乗ってる人の実態でも語られるようなハイブリッド車やEVでも、こうした物理的なアクセスルートの確保は共通の重要課題です。

自由なメモ

最近は車内スイッチがボタン式の車も増えていますが、Aクラスのような実用性を重視したモデルでは、あえて信頼性の高いアナログなワイヤー式が採用され続けています。こうした「変わらない良さ」が、長年乗り続けるファンを安心させてくれるんですよね。

ベンツAクラスのボンネット開け方と閉め方の注意点

  • 閉める時は20センチから自由落下させる
  • アルミパネルの凹みを防ぐ押し込み禁止の法則
  • 垂直に固定するサービスポジションの活用術
  • ワイヤーの断線やレバーが重い時の故障対策
  • ウォッシャー液補充やオイル点検の日常管理
  • よくある質問
  • 安全にベンツAクラスのボンネット開け方を習得

閉める時は20センチから自由落下させる

開けるのと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「正しい閉め方」です。よく、ゆっくりと降ろして最後の手でギュッと押し込む方がいますが、これはベンツにおいては推奨されないやり方です。正しい方法は、ボンネット前端がロックから20cm〜30cmくらいの高さまで来たら、そのまま手を離して落とすことです。これが最も確実で、車を傷めない方法なんです。

20cmから30cmの高さから手を離して自重でボンネットを閉める正しい手順の図解

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自重を利用して「ガチャン!」と閉めることで、左右のロックが均等かつ確実にかかります。中途半端な力で降ろすと、片側だけ半ロック状態になることがあり、走行中にガタつく原因にもなります。思い切りが必要かもしれませんが、メルセデスの設計者はこの「自由落下」で閉まるように調整しているんです。

もし閉まりきらずに隙間が空いてしまったら、もう一度開けて、今度はもう少し高い位置から落としてみてください。これは、ポルシェのPDKの耐久性を保つために正しい操作が求められるのと同様、機械に無理をさせないための大切な作法です。

閉めた後の最終確認

閉めた後は、必ずボンネットの左右の端を軽く手で押して、ガタつきがないか確認してください。また、フェンダーとの隙間が左右均一になっているかもチェックポイントです。もし片側だけ浮いているようなら、ロックが不完全な証拠。そのまま走り出すと、風圧でボンネットがバタついて非常に危険です。

特に高速道路に乗る前などは、この「面一(つらいち)」チェックを習慣にしましょう。

アルミパネルの凹みを防ぐ押し込み禁止の法則

なぜ「押し込み」がダメなのか。それは、近年のAクラス(特にW177型)のボンネットには、燃費向上や歩行者保護のために軽量なアルミ素材が使われているからです。アルミは鋼板に比べて柔らかく、一点に強い力が加わると簡単に凹んでしまいます。一度凹んだアルミを綺麗に直すのは、実はプロでも結構大変な作業なんですよ。

ココがダメ

両手でエンブレムの上あたりを強く押し込むと、その部分だけが「ペコッ」と凹んでしまい、元に戻らなくなることがあります。アルミパネルの修理は高額になりやすく、最悪の場合は交換が必要になることもあるので、絶対に押し込まないようにしましょう。

手で押し込むと凹んでしまう軽量アルミ製ボンネットの注意喚起と「えくぼ」損傷のイメージ

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もし自由落下で閉まりきらなかった場合は、再度レバーを引いて持ち上げ直すのが正解です。焦って手のひらでギュウギュウ押すと、見るも無残な「えくぼ」ができてしまいます。これは、プレリュードのデザインがポルシェのパクリと言われる真相を深掘りするのと同じくらい、ボディラインの美しさにこだわるオーナーなら絶対に避けるべき事態です。

大切な愛車の美観を保つためにも、重力に任せる勇気を持ってくださいね。

垂直に固定するサービスポジションの活用術

メルセデスの伝統的な機能の一つに、ボンネットをほぼ90度垂直に立てられる「サービスポジション」というものがあります。通常、私たちが点検する時は45度くらいで止まりますが、ヒンジ部分にあるロック解除ボタンやスライドピンを操作しながらさらに押し上げると、垂直の状態まで開くことができます。これ、初めて見る人は「どこまで開くの!?」と驚かれることが多いです。

これはエンジンの載せ替えや深い場所の点検をする整備士のための機能ですが、バッテリー交換をする際などにも視界が広くなって非常に便利です。特にBMW E46のような旧車を維持する場合もそうですが、エンジンルームへのアクセスの良さは整備ミスを防ぐ鍵となります。

ただし、風が強い日などにこの状態で放置すると、帆のような役割をして車全体が揺れたり、反動で閉まったりして大変危険ですので、DIYで作業される方は風のない場所で十分注意して行ってください。

戻す時の注意点

垂直状態から戻す際も、ヒンジ部分のロックを解除しながらゆっくり降ろす必要があります。いきなりロックを外すと自重で急激に閉まり、指を挟むリスクがあります。一人で行うのが不安な場合は、一人がボンネットを支え、もう一人がヒンジを操作するという二名体制で行うのがベストですね。

ワイヤーの断線やレバーが重い時の故障対策

長く乗っていると、車内のレバーを引いてもボンネットが開かないトラブルに遭遇することがあります。原因の多くは、ワイヤーの伸びや、先端のロック機構(ラッチ)のグリス切れによる固着です。もしレバーを引いた時に「スカスカ」な感覚があれば、ワイヤーが切れているか、連結部から外れているかもしれません。

こうなった場合は、無理にマイナスドライバーなどでこじ開けようとするとフロントグリルや塗装を傷つけてしまいます。輸入車専門の工場であれば、アンダーカバーを外して下からアクセスしたり、特定の隙間からツールを使って解除したりすることができますので、早めに相談しましょう。

特にBMWで壊れやすい年式を気にするのと同様に、ベンツでも経年劣化によるワイヤーのトラブルは一定数存在します。日頃から、洗車などのタイミングでロック部分にシリコンスプレーやグリスを薄く塗布しておくだけで、こうしたトラブルは劇的に減りますよ。

メモ

修理費用の目安として、ワイヤー交換なら工賃込みで1万円〜1.5万円程度、ロック機構の交換なら1万円前後で収まることが多いです。輸入車の中では比較的リーズナブルな修理箇所と言えます。BMWの車検が高すぎると感じる時の費用を抑える秘訣でも紹介しているように、こうした小まめなパーツ交換が、結果的に維持費を安く抑えるコツになります。

ウォッシャー液補充やオイル点検の日常管理

せっかくボンネットが開けられるようになったら、ぜひ日常点検にもチャレンジしてみてください。Aクラスで最も頻繁に行うのはウォッシャー液の補充でしょう。青いキャップが目印で、4リットル以上入る大容量タンクが備わっています。メルセデス純正のウォッシャー液は洗浄力が高く、ノズルの詰まりも防いでくれるので個人的にもおすすめです。

また、エンジンオイルの状態も気になるところですが、最近のW177型などは物理的な「オイルレベルゲージ(ディップスティック)」がなく、車内のモニター(MBUX)で確認するタイプが増えています。自分の車に「黄色い輪っかのついた棒」があるかどうか、一度開けた時に確認しておくといいですね。

棒があるタイプなら、一度引き抜いて拭き取り、もう一度刺して量を確認します。真っ黒に汚れていないか、量は規定範囲内かを確認するだけで、エンジンの健康状態を把握できます。もしディーラーでの点検が高すぎると感じるなら、BMWを二度と買わないと後悔する理由を反面教師にして、信頼できる民間の整備工場を見つけるのも一つの手です。

冷却水(クーラント)の点検

オイルと合わせて見ておきたいのが冷却水です。タンクの外側から液面が見えるようになっていますが、絶対に「エンジンが熱い時」にはキャップを開けないでください。高圧の蒸気が吹き出して大怪我をします。液が減っている場合はどこかから漏れている可能性もあるので、早めに点検を受けましょう。

自分で水を入れると防錆効果が薄れてしまうので、緊急時以外は専用の補充液を使ってくださいね。

よくある質問

Q:ベンツAクラスのボンネットを開けるレバーはどこにありますか?

A:運転席の足元奥、ブレーキペダルの上あたりに設置されています。右ハンドル車なら右側、左ハンドル車なら左側の壁面付近にある黒または赤のレバーを手前に力強く引いてください。

Q:車内のレバーを引いてもボンネットが完全に開かないのは故障ですか?

A:故障ではありません。安全のための二重ロック機構(セーフティキャッチ)が働いています。浮き上がったボンネットの隙間に指を入れ、エンブレム左側にある黄色いレバーを左へスライドさせる必要があります。

Q:ボンネットを閉める際に上から手で押し込んでも大丈夫ですか?

A:押し込みは厳禁です。近年のAクラスは軽量なアルミ素材を採用しており、手で強く押すと凹んでしまう恐れがあります。20〜30cmの高さから手を離して自重で閉める「自由落下」が推奨されています。

Q:バッテリーが上がっている状態でもボンネットは開けられますか?

A:はい、開けられます。Aクラスのボンネットオープナーは電気式ではなく物理的なワイヤー式を採用しているため、バッテリーの状態に関わらず機械的な操作だけで開放することが可能です。

安全にベンツAクラスのボンネット開け方を習得

いかがでしたでしょうか。今回はベンツのAクラスのボンネットの開け方について、車内レバーの操作から車外のセーフティキャッチの解除、そして安全な閉め方までを網羅して解説しました。一見複雑そうに見える二段階のロック構造も、すべては乗員と周囲の安全を守るためのメルセデス・ベンツの知恵が詰まった設計です。

正しい作法を身につけることで、不意のバッテリー上がりやウォッシャー液の補充時にも慌てず、プロのようにスムーズに対応できるようになります。愛車の「中身」を自分の目で見ることは、メカニズムへの理解を深めるだけでなく、故障の予兆を早期発見することにも繋がります。

Aクラスという素晴らしい車をより長く、安全に楽しむための第一歩として、ぜひこの開閉手順をマスターしてください。もし次はもっと高性能なスポーツモデル、例えばポルシェ911 GT3などに興味が出てきたとしても、基本的なメンテナンスへの意識は必ず役立ちますよ!

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※最終的な判断はディーラーや整備工場などの専門家にご相談ください。本記事の内容を参考に作業される際は、火傷や怪我に十分注意し、自己責任でお願いいたします。エンジンが動いている間や直後の作業は特に危険ですので、安全な環境を整えてから行いましょう。

  • この記事を書いた人

神崎悠真

神崎 悠真(1級自動車整備士)                       元大手メーカー勤務。現在は高級車を中心に扱う現役のメカニック兼、自動車検査員です。このブログでは、カタログのスペック表には載っていない**「故障リスク」や「本当の資産価値」**について、整備士の視点から忖度なしで解説します。                                  車選びで失敗したくない方は、ぜひ私の経歴をご覧ください。                                             資格一覧                                         自動車整備士一級、自動車検査員、中古自動車査定員、低圧電気取扱者、大型自動車第一種運転免許、中型自動車第一種運転免許、準中型自動車第一種運転免許、普通自動車第一種運転免許、牽引自動車第一種運転免許証、甲種危険物取扱者、ガス溶接技能講習修了証、全工協主催 基礎製図検定・機械製図検定、全工協主催 情報技術検定、フォークリフト運転技能講習修了証(最大荷重1t以上)、半自動溶接適格性証明書専門級、玉掛け技能講習修了証、床上操作式クレーン運転技能講習修了証(つり上荷重5t以上)、産業車両整備技能士特急、ジュニアマイスターゴールド認定

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