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レクサス販売台数の県別実態!地域差や盗難リスクを整備士が解説

神崎悠真

神崎 悠真(1級自動車整備士)                       元大手メーカー勤務。現在は高級車を中心に扱う現役のメカニック兼、自動車検査員です。このブログでは、カタログのスペック表には載っていない**「故障リスク」や「本当の資産価値」**について、整備士の視点から忖度なしで解説します。                                  車選びで失敗したくない方は、ぜひ私の経歴をご覧ください。                                             資格一覧                                         自動車整備士一級、自動車検査員、中古自動車査定員、低圧電気取扱者、大型自動車第一種運転免許、中型自動車第一種運転免許、準中型自動車第一種運転免許、普通自動車第一種運転免許、牽引自動車第一種運転免許証、甲種危険物取扱者、ガス溶接技能講習修了証、全工協主催 基礎製図検定・機械製図検定、全工協主催 情報技術検定、フォークリフト運転技能講習修了証(最大荷重1t以上)、半自動溶接適格性証明書専門級、玉掛け技能講習修了証、床上操作式クレーン運転技能講習修了証(つり上荷重5t以上)、産業車両整備技能士特急、ジュニアマイスターゴールド認定

はじめまして! このブログ「プレミアムカージャーナル」の運営責任者であり、現役の整備士を務めております、神崎悠真(かんざき ゆうま)と申します。

レクサスの購入を検討されている方や市場の動向が気になる方にとって、レクサス販売台数の県別データは単なる数字以上の意味を持っています。実はこのデータ、レクサスの人気モデルの傾向だけでなく、気になる納期の地域差や、切実な問題である盗難発生率とも深く関係しているのです。

この記事では、私たち整備士の視点も交えながら、都道府県ごとのレクサス事情を紐解いていきます。

レクサスのフロントマスクとヘッドライトのアップ画像

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記事のポイント

  • 地域ごとの販売台数が示すレクサスの普及実態と市場シェア
  • 愛知県が圧倒的な「レクサス王国」と呼ばれる理由とデータ
  • 販売台数と相関する車両盗難リスクの高さと具体的な対策
  • 地域によって異なる納期の傾向とディーラー網の特徴

レクサスの販売台数を県別に見た普及実態

  • レクサス人気の県別傾向と地域特性
  • レクサスのディーラー数ランキングと配置
  • 圧倒的な販売台数シェアを誇る愛知県
  • 東京における販売台数と輸入車の壁
  • レクサスの人気が高い九州の生産拠点

レクサス人気の県別傾向と地域特性

皆さんは、レクサスが「どの地域で」「どれくらい」売れているのか、具体的な数字を意識したことはありますか? 実は2024年、レクサスの国内販売台数は94,647台に達し、前年実績と比較して229%という、とてつもない成長記録を打ち立てました。私たち整備士の現場でも、一時期は「新車が全く入ってこない」という異常事態が続いていましたが、半導体不足が解消されたことで、堰を切ったようにRXやNXといった主力モデルの入庫が増えたのを肌で感じています。

2024年のレクサス国内販売台数が前年比229%増の94,647台を記録したグラフ

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この約9万5千台という数字ですが、実は欧州市場全体(約6.9万台)を大きく上回る規模なんです。日本国内でのレクサス人気が「完全復活」したと言っても過言ではありません。

さらに詳しく世界全体の中での日本の立ち位置を知りたい方は、2024年のレクサス販売台数の詳細な世界ランキングについての記事も併せてご覧いただくと、より市場の規模感が掴めるかと思います。

しかし、この販売台数を都道府県別に分解していくと、非常に面白い「偏り」が見えてきます。一般的に高級車は、東京や大阪といった大都市圏で売れるものだと思われがちです。もちろん絶対数ではその通りなのですが、レクサスの場合は少し事情が異なります。

例えば、積雪地帯である北陸や東北、そして北海道では、他ブランドの高級車よりも圧倒的にレクサスのSUV(RX、NX、LX)が選ばれる傾向にあります。

これは、レクサスが誇るAWD制御技術「DIRECT4」や、ハイブリッドシステムの信頼性が、雪国という過酷な環境下で高く評価されているからです。輸入車の場合、どうしても冬場の電装系トラブルや部品供給の遅れを心配されるオーナー様が多いのですが、レクサスなら「万が一の時も近くのトヨタ販売店網が何とかしてくれる」という安心感があります。

このように、地域ごとの「車に求める優先順位」の違いが、販売台数のデータにはっきりと表れているのです。

ココがポイント

レクサスの人気は全国一律ではありません。都市部では「ステータスシンボル」として、地方(特に積雪地)では「命を守る実用車」として、選ばれる理由や人気モデルが微妙に異なっています。ご自身の住む地域でどのモデルが多く走っているか観察してみると、その土地の特性が見えてきますよ。

レクサスのディーラー数ランキングと配置

販売台数を支える土台となるのが、正規ディーラー(レクサス販売店)のネットワークです。私が整備士として業界を俯瞰していて感じるのは、ディーラーの配置数こそが、メーカーがその地域を「どれだけ重要視しているか」、そして「どれだけの販売ポテンシャルを見込んでいるか」の直接的な答えだということです。

2024年から2025年にかけての最新データを分析すると、店舗数の多さは以下のようなランキングになります。

順位 都道府県 店舗数 特徴と戦略
1位 愛知県 16店舗 名古屋市内の富裕層エリアだけでなく、豊田市、岡崎市、一宮市など県内全域を網羅するドミナント戦略を展開。
2位 東京都 11店舗 青山、高輪などの超一等地に旗艦店を配置しつつ、世田谷や多摩エリアなど居住区もカバー。
3位 神奈川県 10店舗 横浜のみなとみらいエリアや、富裕層が多い湘南エリアに重点的に配置。
4位 大阪府 主要数店舗 大阪市内(西区、北区など)と、北摂エリア(豊中、箕面)に集中。
日本地図上で比較する愛知県16店舗と東京都11店舗のディーラー数格差

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この表を見て、何か気づきませんか? そう、人口約1400万人の東京都よりも、人口約750万人の愛知県の方が、ディーラー数が圧倒的に多いのです。これは一般的なマーケティングの常識では考えにくい現象ですが、レクサスというブランドの出自を考えれば納得がいきます。

愛知県内のディーラー配置を見ると、単に高級住宅街にあるだけでなく、トヨタ系企業の工場やオフィスに近いエリアにも戦略的に配置されています。これは、「仕事の付き合い」や「通勤」でレクサスを利用する層を確実に取り込むための配置だと言えます。一方で、地方都市に目を向けると、「県に1店舗」という地域も少なくありません。

この「店舗密度の格差」が、後のセクションで解説するメンテナンスの利便性や納期にも微妙な影響を与えているのです。例えば、1店舗しかない県では予約が取りにくかったり、急なトラブル対応に時間がかかったりすることもあります。逆に言えば、愛知県のような激戦区では、店舗間の競争原理が働き、サービスの質や予約の取りやすさが向上している側面もあるのです。

圧倒的な販売台数シェアを誇る愛知県

「レクサス 販売 台数 県 別」と検索されている方の多くが薄々感づいている通り、愛知県におけるレクサスの普及率は異常とも言えるレベルです。私たち業界関係者は敬意と少しの畏怖を込めて「レクサス王国」と呼ぶことがありますが、その実態はデータを見るとさらに衝撃的です。

特に象徴的なのが、トヨタ自動車の本社がある豊田市です。ある調査データによると、豊田市内におけるトヨタ車(レクサスブランドを含む)の保有率は、なんと58.8%にも達しています。全国平均が約32%程度であることを考えると、2台に1台以上がトヨタ・レクサス車という、世界でも類を見ない「単一メーカー支配都市」となっています。

愛知県内のレクサス主要拠点(名古屋・豊田・岡崎)と豊田市の保有率58.8%を示す地図

レクサス王国・愛知県の市場構造と圧倒的な保有率

なぜこれほどまでに売れるのでしょうか? 整備士としての経験から言うと、これには明確な「社会的背景」があります。

  • 企業文化としての推奨: トヨタグループやその関連サプライヤーにお勤めの方にとって、自社製品(あるいは親会社の製品)に乗ることは、一種の愛社精神の表現であり、時には暗黙のルールとなることもあります。実際に「管理職になったらレクサス」という不文律がある企業も存在するほどです。
  • 役員車・社用車需要: 愛知県内の企業の多くが、役員送迎車としてレクサスLSやLMを採用しています。街中で黒塗りのレクサスを見かける頻度は、東京の比ではありません。これは法人需要が下支えしている証拠です。
  • リセールバリューの高さ: 愛知県内は中古車流通も活発で、レクサスの買取相場が安定しています。「高く売れるから、次もレクサスを買う」という好循環が生まれています。

このように、愛知県での販売台数は、単なる個人の好みを超えた「経済圏の構造」によって支えられているのです。他県から愛知に引っ越してきた方が、「スーパーの駐車場がレクサスだらけで驚いた」という話をよく聞きますが、それは決して大袈裟な話ではありません。

この圧倒的なシェアは、中古車市場にも影響を与えており、愛知県内の中古車店には質の高いレクサス車が多く並ぶ傾向にあります。

整備士の小話

愛知県のディーラーでは、点検入庫の数が凄まじいため、ピットの稼働率が常にフル回転です。メカニックの技術レベルも必然的に高くなりますが、予約が取りにくいという嬉しい悲鳴も聞こえてきます。

東京における販売台数と輸入車の壁

愛知県が「レクサス一強」であるのに対し、日本の首都・東京は全く異なる様相を呈しています。販売台数の絶対数は多いものの、市場シェアという点では、レクサスは激しい競争に晒されています。

東京、特に港区、渋谷区、目黒区といったエリアは、日本で最も輸入車比率が高い地域です。ここでは、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディといったドイツ御三家に加え、ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニといった超高級車が日常的に走っています。この環境下において、レクサスは「絶対的なステータスシンボル」というよりは、「機能性と信頼性を重視した、賢い選択肢の一つ」という立ち位置になります。

東京市場特有の「制約」も、車種選びに影響を与えています。それは「駐車場問題」です。都心のマンションにある機械式駐車場は、全幅1,850mm以下という制限がある場所がまだまだ多く存在します。そのため、全幅が広いレクサスLX(1,990mm)やRX(1,920mm)は、物理的に「置けない」ケースが多発するのです。

都心の機械式駐車場の全幅1,850mm制限とレクサス大型SUVのサイズ比較イラスト

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その結果、東京では以下のようなモデル選びの傾向が見られます。

  • コンパクト・ミドルサイズ需要: 全幅を抑えたUX、NX、そして新型のLBXといったモデルが、セカンドカーや奥様用の車として非常に人気です。特にレクサスLBXのサイズや立体駐車場への適合性を重視して選ぶ方が急増しています。
  • ショーファードリブン需要: 企業のトップやVIPが後席に乗るための車として、LSや新型LMの需要が根強くあります。特にLMは、アルファードからの乗り換え需要を一手に引き受けています。
  • セダン回帰: SUVブームの中でも、タワーパーキングに入庫可能なESやISといったセダンモデルを選ぶ方が、東京には一定数いらっしゃいます。

東京でレクサスに乗るということは、単に高級車に乗るというだけでなく、都市の住宅事情やライフスタイルに合わせた「最適解」を選び取っている、とも言えるでしょう。逆に言えば、東京で大型のLXを所有している方は、駐車場を確保できるだけの相当な資産家であることの証明とも言えますね。

レクサスの人気が高い九州の生産拠点

販売台数の分析において、意外と見落とされがちなのが「九州エリア」、特に福岡県です。実は九州は、レクサスにとっての聖地の一つでもあります。なぜなら、レクサスの主力モデル(ES、RX、NX、UXなど)を生産している世界最高水準の工場、「トヨタ自動車九州(宮若市)」があるからです。

九州地方の地図とトヨタ自動車九州の生産拠点、雪国のAWD需要を示すイラスト

レクサス生産拠点としての九州と地域別需要の特性

この「お膝元」である九州北部では、レクサスに対する親近感と誇りが非常に強いです。「自分の親戚が作っている」「地元の工場から出荷された」という事実は、購入の際の強力な動機付けになります。実際に、福岡県のディーラーでは、工場見学と納車式をセットにしたプランが人気を博していたこともあり、顧客エンゲージメント(結びつき)の強さは全国トップクラスかもしれません。

さらに近年では、TSMCの熊本進出に代表されるように、九州全体で半導体関連産業が活況を呈しています。これに伴い、地域経済が活性化し、新たな富裕層が生まれていることも見逃せません。彼らが成功の証として選ぶ車として、地元九州で生産され、かつ電動化技術の最先端を行くレクサスが選ばれるのは、極めて自然な流れだと言えます。

私が以前、九州のディーラーの方とお話しした際も、「地元愛で選んでくださるお客様が多いので、中途半端な整備は絶対にできない」と熱く語られていました。生産拠点がある地域の販売台数には、数字以上の「熱量」が含まれているのです。また、九州エリアはドライブスポットも多く、走行距離が伸びる傾向にあるため、ハイブリッド車の燃費性能や耐久性が高く評価されているのも特徴の一つです。

レクサスの販売台数と県別のリスクや納期

  • レクサスの盗難が多い都道府県別の危険度
  • レクサスの納期に地域差はあるのか検証
  • 納期が早い傾向にある北海道の事情
  • ディーラー数が少ない地域の注意点
  • よくある質問
  • レクサスの販売台数を県別に見た総括

レクサスの盗難が多い都道府県別の危険度

さて、整備士として、ここからは少しシビアで、しかし絶対に知っておいていただきたい現実をお話しします。販売台数が多い地域、つまりレクサスがたくさん走っている地域は、残念ながら「自動車盗難のホットスポット」とも重なってしまっています。

特に警戒が必要なのが、千葉県、愛知県、埼玉県、茨城県にお住まいの方です。警察庁や民間団体のデータを見ても、これらの県は常に盗難件数ワーストの上位を独占しています。なぜこれらの地域が狙われるのでしょうか?

  • 輸出のしやすさ: 千葉や茨城には、海外へ不正に車両を輸出するための「ヤード」と呼ばれる解体施設が多く存在し、港へのアクセスも良いため、盗難から輸出までのリードタイムが短く済みます。犯人グループにとって「仕事がしやすい」環境なのです。
  • 保管状況: 都心部に比べて郊外の戸建て住宅が多く、夜間に人通りが少ない屋外駐車場に高級車が停められているケースが多いため、窃盗団にとって作業がしやすい環境があります。

特に狙われている車種は、海外での転売価格が高い「レクサスLX」と「レクサスRX」です。以下のデータをご覧ください。

この調査(2023年実績)によると、レクサスLXは車両盗難の対象として常に上位にランクインしており、ランドクルーザーと並んで極めてリスクの高い車種となっています。犯行手口も高度化しており、「CANインベーダー」や「ゲームボーイ」と呼ばれる電子機器を使って、ほんの数分でエンジンを始動させ、持ち去ってしまいます。

これらの機器は車のコンピューターに直接侵入するため、純正のセキュリティアラームだけでは防ぎきれないのが現状です。

自動車盗難多発地域(千葉・愛知・埼玉・茨城)と推奨される物理ロックやセキュリティ対策

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プロの整備士が教える対策

販売台数が多い地域でLXやRX、NXに乗るなら、メーカー標準のセキュリティだけでは不十分だと考えてください。以下の対策を組み合わせる「多重防御」が必須です。

  • 物理ロック: ハンドルロックやタイヤロック。見た目で「面倒くさい」と思わせる効果があります。
  • 社外セキュリティ: 「IGLA(イグラ)」などのデジタルイモビライザー。部外者がエンジンをかけようとしても、デジタル信号でブロックします。
  • 駐車環境: センサーライトの設置や、防犯カメラの導入。

レクサスの納期に地域差はあるのか検証

お客様からよくいただく質問のトップ3に入るのが、「都会で買うより、地方で買った方が早く納車されるんじゃないか?」という疑問です。結論から申し上げますと、地域による納期の差は「微差」ですが、確実に存在します。

レクサスの生産は、基本的に全国の受注順に管理されていますが、各販売会社(ディーラーの運営元)ごとに割り当てられる「配車枠(アロケーション)」というものが存在します。東京や大阪のような巨大マーケットでは、割り当てられる枠の数は多いものの、それ以上に購入希望者が殺到するため、枠が一瞬で埋まってしまい、「抽選販売」や「受注停止」になるケースが頻発します。

一方で、地方のディーラーでは、競争倍率がそこまで極端ではない場合があります。「枠が余っている」ということは今のレクサス人気ではあり得ませんが、キャンセルが出た際に回ってくる順番待ちの列が、都心部よりは短いケースがあるのです。また、販社によっては「見込み発注」といって、売れることを見越してあらかじめ人気の仕様(白のNX、F SPORTなど)を発注している車両を持っていることがあり、これにマッチすれば即納に近い形で手に入ることもあります。

ただし、これはあくまで「タイミング」の話です。基本的にはどの地域でも半年から1年待ちは覚悟する必要がありますが、もし少しでも可能性を広げたいのであれば、複数の販社に問い合わせてみるのは有効な手段です。特に決算期などは、地域によって販売店の動きが変わることもあるので、狙い目かもしれません。

納期が早い傾向にある北海道の事情

納期に関する地域差の中で、特に興味深いのが「北海道エリア」です。実際に私が聞いた話やいくつかのデータでは、北海道におけるRXやNXの納期が、全国平均よりも0.5〜1ヶ月程度早いケースが散見されます。

北海道地図と納期の早さを示唆する時計と早送りアイコン

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なぜ北海道だけ早いのでしょうか? これには雪国特有の事情が関係していると推測されます。

  • 冬季の納車回避: 北海道の冬は厳しく、新車がいきなり融雪剤(塩カル)まみれになるのを嫌って、12月〜3月の納車を避けたがるオーナー様がいらっしゃいます。この時期に生産された車両の枠が、一時的に空きやすくなる可能性があります。
  • 輸送ルートの独立性: 北海道への車両輸送は海路がメインとなるため、本州とは物流のロジックが異なります。メーカー側が船便の積載効率を考えて、まとめて配車を行うタイミングがあり、それが納期の短縮に繋がることがあるのです。

もちろん、これは「必ず早くなる」という保証ではありませんが、地域ならではの商習慣や物流事情が納期に影響を与える好例です。もし北海道にお住まいで冬場の納車になった場合は、必ず下回りの防錆塗装(アンダーコート)を施工することをお忘れなく。私たち整備士から見ても、これをやるのとやらないのとでは、5年後の車体の状態が全く違ってきます。

広域で探すのも一つの手

もし、どうしても早く欲しい場合は、ご自身の住む県だけでなく、隣接する県のディーラーにも問い合わせてみることをお勧めします。特に、県境にお住まいの方であれば、運営会社(販社)が異なる隣県のディーラーに行くことで、全く違う納期回答が得られるかもしれません。これは「相見積もり」ならぬ「相納期確認」として、非常に有効な戦略です。

ディーラー数が少ない地域の注意点

愛知や東京のようにディーラーが選び放題の地域がある一方で、青森県、秋田県、山梨県、高知県、鳥取県など、県内にレクサス販売店が「1店舗」しかないという地域も実は多く存在します。

こうした「1県1店舗」エリアでレクサスを購入する場合、いくつかの注意点があります。

  • 価格競争が起きにくい: 競合するレクサス店がないため、値引き交渉やサービスの比較が物理的に不可能です(もっとも、レクサスは原則ワンプライス販売ですが)。
  • メンテナンスの距離: 自宅からディーラーまで片道1時間以上かかることも珍しくありません。ちょっとした警告灯の点灯や、オイル交換だけでも半日がかりになります。
  • 故障時の対応: 万が一、走行不能になった場合、レクサスオーナーズデスク経由でレッカーを手配することになりますが、搬送先が遠方になるため、帰宅の足の確保などが大変になることがあります。

「じゃあ、地元の整備工場で見てもらえばいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、今のレクサス車は高度な電子制御の塊です。専用の診断機やエーミング(センサー調整)設備がないと、バンパーの脱着さえままならないのが現実です。1県1店舗の地域にお住まいの方は、購入後のメンテナンスにかかる「時間的コスト」もしっかり計算に入れておく必要があります。

しかし、デメリットばかりではありません。地域唯一のディーラーは、その県全てのレクサスオーナーを一手に引き受けているため、顧客との結びつきが非常に強く、アットホームで手厚い対応をしてくれる店舗が多いのも事実です。時にはレクサスディーラーの評判や接客の真実について厳しい意見を目にすることもあるかもしれませんが、地方の店舗ほど、一人ひとりのお客様を大切にする姿勢が強いように感じます。

よくある質問

Q:レクサスの販売台数が最も多い都道府県はどこですか?

A:愛知県です。ディーラー数が16店舗と全国最多で、トヨタのお膝元という土地柄もあり、豊田市での保有率は約6割に達するなど圧倒的なシェアを誇ります。

Q:地方で買うとレクサスの納期が早いというのは本当ですか?

A:地域差は微差ですが存在します。北海道などでは冬場の納車回避などで枠が空き、0.5〜1ヶ月早いケースもあります。隣県の販社への問い合わせも有効です。

Q:販売台数が多い地域で気をつけるべきリスクはありますか?

A:盗難リスクです。特に千葉、愛知、埼玉、茨城は盗難件数が多く、LXやRXが標的になりやすいため、物理ロックや社外セキュリティ(IGLA等)の多重対策が必須です。

Q:都道府県によってレクサスの人気モデルに違いはありますか?

A:はい。東京などの都心部では取り回しの良いUX・LBXやショーファー用のLM、雪国ではAWD性能が高いRX・NX・LXなど、地域特性により好まれる車種が異なります。

レクサスの販売台数を県別に見た総括

ここまで、「レクサス 販売 台数 県 別」というテーマで、国内市場の構造や地域ごとの特性、そしてリスクについて深掘りしてきました。単なる数字の羅列に見えたデータも、背景にある事情を知ると、全く違った景色が見えてきたのではないでしょうか。

レクサス購入時に確認すべき市場特性・地域ニーズ・盗難リスク・納期・整備の5つのポイント

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最後に、この記事の要点をまとめます。

記事のまとめ

  • 販売台数の偏り: 愛知県が圧倒的なシェアを誇る「レクサス王国」。東京は台数は多いが、輸入車との競争が激しい。
  • 地域特性: 雪国ではAWD性能が、九州では生産拠点への愛着が、それぞれの販売を後押ししている。
  • 盗難リスク: 販売台数が多い千葉・愛知・埼玉・茨城は、盗難リスクも比例して高い。物理ロックとセキュリティの二重対策が必須。
  • 納期の地域差: 販社や季節要因(北海道など)によって納期に微差が生じる。急ぐなら広域での在庫確認が有効。
  • 購入後のケア: 1県1店舗の地域では、メンテナンスの距離と時間を考慮した購入計画が必要。

これからレクサスの購入を検討されている方は、ご自身の住む地域の特性(人気度、盗難リスク、ディーラー事情)をよく理解した上で、最適な一台を選んでいただければと思います。レクサスは素晴らしい車ですが、その所有体験を最高のものにするためには、こうした「地域ごとのリアルな事情」を知っておくことが大きな武器になります。

この記事が、あなたのレクサス選びの一助となれば幸いです。もし車検や整備のことでお困りの際は、お近くの信頼できる整備工場か、私たちのようなプロにご相談くださいね!

  • この記事を書いた人

神崎悠真

神崎 悠真(1級自動車整備士)                       元大手メーカー勤務。現在は高級車を中心に扱う現役のメカニック兼、自動車検査員です。このブログでは、カタログのスペック表には載っていない**「故障リスク」や「本当の資産価値」**について、整備士の視点から忖度なしで解説します。                                  車選びで失敗したくない方は、ぜひ私の経歴をご覧ください。                                             資格一覧                                         自動車整備士一級、自動車検査員、中古自動車査定員、低圧電気取扱者、大型自動車第一種運転免許、中型自動車第一種運転免許、準中型自動車第一種運転免許、普通自動車第一種運転免許、牽引自動車第一種運転免許証、甲種危険物取扱者、ガス溶接技能講習修了証、全工協主催 基礎製図検定・機械製図検定、全工協主催 情報技術検定、フォークリフト運転技能講習修了証(最大荷重1t以上)、半自動溶接適格性証明書専門級、玉掛け技能講習修了証、床上操作式クレーン運転技能講習修了証(つり上荷重5t以上)、産業車両整備技能士特急、ジュニアマイスターゴールド認定

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