はじめまして!このブログ「プレミアムカージャーナル」の運営責任者であり、現役の整備士を務めております、神崎悠真(かんざき ゆうま)と申します。
レクサスの車に乗り込んでエンジンをかけた瞬間、目の前のメーターリングがスルスルと横にスライドする光景。初めて見たときは、思わずおおっと声を漏らしてしまうようなワクワク感がありますよね。レクサスのメーターが動く演出は、単なる見た目のカッコよさだけでなく、実はエンジンの性能や使い勝手へのこだわりが詰まった機能なんです。
この記事では、レクサスのメーターが動く仕組みやそのルーツ、さらに気になる故障や異音への対策まで、現役整備士の視点を交えて詳しくお伝えしていきます。この記事を読めば、あなたの愛車のメーターに対する愛着がさらに深まるはずですよ。

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記事のポイント
- レクサスの可動式メーターが誕生した歴史的背景とLFAの存在
- グレードごとのメーターの挙動や表示内容の違い
- リングが動くことで広がる表示エリアの便利な活用術
- もしも不具合や異音が起きたときの具体的なチェック方法と費用感
レクサスのメーターが動く理由とLFAから継承された魅力
- F SPORTに採用された可動式リングの仕組み
- スーパースポーツLFAが確立したデジタル表示の起源
- ISやRCに搭載された可動式メーターの種類と特徴
- ステアリングスイッチによるメーターの操作方法
- マルチインフォメーションディスプレイを拡大する手順
- Gモニターやブースト計などスポーツ走行に役立つ表示項目
F SPORTに採用された可動式リングの仕組み

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レクサスの「F SPORT」グレードにおいて、最もオーナーの心を掴んで離さない装備が、この可動式メーターリングでしょう。イグニッションをオンにした瞬間に浮かび上がる鮮やかなグラフィックと、それに呼応するように動く物理的なリング。このギミックは、単なる飾りではなく、レクサスが提唱する「人間中心」のインターフェースを具現化したものです。
私自身、整備の現場で数多くの車を見てきましたが、これほどまでに「デジタルとアナログの融合」を高い次元で成功させている例は他に思い当たりません。
この機構の核となるのは、メーターユニットの裏側に隠された、驚くほど精密な駆動システムです。超小型のアクチュエーター(駆動装置)と、髪の毛一本分の狂いも許されないほど滑らかに研磨された専用レールが組み合わさっています。なぜここまでコストをかけて物理的なリングを動かすのか。
それは、全面液晶メーターが一般的になった今だからこそ、物理的な部材が移動するという「実体感」が、ドライバーに高級車としての質感と、走りへの期待感を与えるからです。こうした「本物」へのこだわりは、例えばメルセデス・ベンツSSKの本物が持つような、時代を超えた工芸品的な価値にも通じるものがありますね。
物理とデジタルの完全な同期
この仕組みの凄いところは、リングが動くスピードと、背後の液晶に描画されるタコメーターの動きが、1ミリのズレもなく同期している点です。もしこれが少しでもズレていれば、安っぽいおもちゃのように見えてしまうでしょう。レクサスのエンジニアたちは、この「違和感のない動き」を実現するために、ソフトウェア側でも高度な描画制御を行っています。まさに、日本のモノづくりが誇る精密技術の結晶と言えますね。
また、この可動式リングは、単に「右へ動く」だけではありません。走行モード(ECO、NORMAL、SPORT)の切り替えに応じて、リング内の照明色が変わったり、タコメーターの数字の強調具合が変化したりと、ドライバーの視覚に直接訴えかける演出が施されています。こうした細かい「おもてなし」こそが、レクサスがプレミアムブランドとして支持される理由なのだと感じます。
スーパースポーツLFAが確立したデジタル表示の起源

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この「動くメーター」のルーツを辿ると、2010年に限定500台で発売された伝説のスーパースポーツ「LFA」に突き当たります。実は、レクサスがこの形式のメーターを開発したのは、消極的な理由ではなく「必要に迫られたから」という非常に熱いエピソードがあるんです。
LFAに搭載された4.8リッターV10エンジンは、あまりにもレスポンスが鋭く、アイドリングからレッドゾーンの9,000rpmまで吹け上がるのに、たったの0.6秒しかかかりませんでした。
当時のアナログ指針メーターでは、針の自重(慣性)やモーターの追従速度がエンジンの回転上昇に追いつけず、正確な数値を指し示すことができなかったのです。針が遅れて動いたり、勢い余ってオーバーシュートしてしまったりするわけですね。そこでレクサスは、世界で初めてフルTFT液晶を用いたメーターをスポーツカーに採用することを決断しました。
しかし、当時の開発陣は「液晶画面だけでは計器としての力強さが足りない」と考え、物理的な金属調リングを組み合わせるという独自の回答を出したのです。これが、現代のF SPORTへと続く血統の始まりです。ちなみに、このレクサスLFAの中古相場が数億円という驚異的な価格になっているのも、こうした妥協なき開発姿勢が評価されているからに他なりません。
自由なメモ
LFAの開発において、このメーターは単なる情報の表示装置ではなく、「エンジンの咆哮を視覚化する」ための重要なデバイスでした。物理リングが液晶を切り取ることで生まれる立体感は、まさに職人芸。現在、ISやRCなどのモデルに搭載されているメーターは、このLFAの設計思想を忠実に、かつ量産車としての信頼性を高めてリファインされたものなのです。整備士の視点で見ても、LFAのパーツリストにあるメーターの構造図は、まるで高級時計のムーブメントを見ているかのような感動があります。
このように、レクサスの動くメーターには「超高性能エンジンに追いつくためのデジタル」という、スポーツカーとしての誇り高い出自があります。F SPORTに乗るということは、そのLFAのDNAの一部を毎日体感できるということ。そう考えると、メーターがスライドする一瞬の動作も、より一層感慨深く感じられるのではないでしょうか。
ISやRCに搭載された可動式メーターの種類と特徴
LFAで確立されたこのメーター技術は、現在「F SPORT」専用のアイコンとして、多くのレクサス車に展開されています。しかし、実は車種によってその演出や機能には絶妙な違いがあります。特に、スポーツセダンのIS、スポーツクーペのRC、そしてその頂点に立つ「F」モデル(RC FやかつてのGS F)では、表示される情報の密度やグラフィックのトーンが最適化されています。
こうしたモデルに憧れる方は多く、レクサスRCFに乗ってる人の年収や実像が気になるのも、それだけこの装備が特別なステータスを持っている証拠でしょう。
例えば、RC Fのような本格派モデルでは、リングが中央にある状態でも、その周辺に走行に必要なコンディション情報(油温、油圧、水温など)が詳細に表示されます。一方で、ISなどのF SPORTでは、普段はシンプルなタコメーターとして機能し、必要な時だけ情報を引き出すという「引き算の美学」が感じられます。
私たちが整備で車をお預かりする際も、オーナー様の車種に合わせてメーターの使いこなし方が違うのを見て、レクサスの作り分けの深さに感心させられます。
また、年次改良によっても進化を続けています。初期のモデルに比べて、現行のISなどに搭載されている液晶はコントラスト比が向上しており、直射日光が当たるような状況下でも文字がくっきり見えるようになっています。さらに、グラフィックのフォント一つをとっても、視認性と高級感を両立させるための改良が日々行われています。
「どのレクサスを選んでも同じ動くメーター」ではなく、その車のキャラクターに合わせた「専用の表情」が与えられているのが、レクサスのこだわりですね。
ステアリングスイッチによるメーターの操作方法
レクサスのコクピット設計において、最も重要視されているのが「視線移動の少なさ」です。メーターを動かすためのスイッチ類は、すべてステアリングホイール(ハンドル)のスポーク部分に集約されています。基本的には親指一本で、すべての操作が完結するようにレイアウトされているのが特徴です。
最近ではレクサスのBluetooth設定などもこのステアリング周りで完結できるようになり、利便性がさらに向上しています。
まず、基本となるのが左右の矢印ボタン(十字キー)です。このボタンを押してメニューを切り替えると、それに連動してメーターリングが「スルー」と右側に移動します。この際、単に画面が切り替わるだけでなく、物理的なリングが動くことで「今、詳細な設定モードに入ったんだな」ということが指先の感覚と視覚で瞬時に理解できるようになっています。
これが、全面液晶メーターにはない「操作の手応え」を生んでいるんです。
一般的な操作の流れ
- ステアリング右側(または左側)の十字キーの「左・右」を押してメニューを選択。
- メーターリングが右側へスライドし、左側にマルチインフォメーションディスプレイが表示される。
- 十字キーの「上・下」で表示したい項目(燃費、ナビ、オーディオ等)を選択。
- 詳細設定が必要な場合は中央の「決定ボタン」を押し、戻るときは「戻るボタン」を使用。

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また、最近のNXやRX、LMなどの最新世代では、スイッチ自体に指を置くだけで、メーター内に操作ガイドが表示される「タッチトレーサー」機能が備わっています。これにより、手元のスイッチを一切見ることなく、前方を向いたまま直感的に操作することが可能です。
このあたりの「脇見運転をさせないための工夫」は、自動車メーカーとしての安全への誠実な姿勢が強く感じられますね。操作に慣れてくると、まるで自分の体の一部を動かしているような感覚になれますよ。
マルチインフォメーションディスプレイを拡大する手順
リングをスライドさせて広がる左側の表示エリア、これが「マルチインフォメーションディスプレイ」の真骨頂です。通常、メーターリングが中央にあるときは、最低限の走行情報しか表示されません。しかし、リングを移動させることで、車両の深部にアクセスできる多機能端末へと変貌します。
もし表示に異常がある場合は、レクサスのビックリマークがオレンジに点灯するなどの警告が出るため、整備士としてはこの拡大エリアのメッセージに常に注意を払うようおすすめしています。
この拡大エリアで確認できる情報は、多岐にわたります。日常的に便利なのは「ナビゲーション連携」でしょう。センターディスプレイの大きな地図を見るまでもなく、次に曲がる交差点の名前や距離が、ドライバーの真正面に表示されます。また、オーディオの曲名選択や、電話の着信応答などもこのエリアで行えます。
これらはすべて、走行中の安全性と利便性を両立させるためのものです。
ココがポイント
車両の各種設定(Lexus Safety System +の感度調整や、ドアロックの挙動設定など)も、この拡張画面から行います。リングが動いた状態で「設定」タブを選び、階層を掘り下げていくことで、自分好みの車に仕上げることができるんです。ちなみに、この拡大モード中にアクセルを強く踏み込んだり、スポーツモードに切り替えたりしても、表示内容が勝手に切り替わらずに設定を維持してくれる賢さもあります。
整備士としてアドバイスさせていただくなら、この拡大画面にある「タイヤ空気圧表示」は定期的にチェックしてほしい項目です。レクサスは全車に空気圧センサーが備わっていますが、もし数値に異常があれば、レクサスNXの空気圧センサー警告灯解除手順を参考にリセットが必要になる場合もあります。
メーターを動かす楽しみのついでに、こうした安全点検も習慣にしてしまうのがおすすめですよ。
Gモニターやブースト計などスポーツ走行に役立つ表示項目

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F SPORTの可動式メーターが最も輝く瞬間、それは「スポーツ表示」に切り替えたときです。中でも、走り好きのオーナー様に好評なのが「Gモニター」です。これは、車両にかかる前後左右の加速度(G)をリアルタイムで円形のグラフ内にプロットする機能。急ブレーキをかければ前方に、急カーブを曲がれば左右に、赤い点が移動してGの強さを示してくれます。
このGモニターの面白いところは、単に今の状態を見せるだけでなく、発生した「最大G」の軌跡を保持してくれる点です。例えば、ワインディングを走り終えた後にメーターを確認すれば、「あそこのコーナーではこれだけの負荷をかけて曲がったんだな」といった振り返りができます。
これは、まさにLFAのような本格スポーツカーの流れを汲んでいる証拠。また、ターボ搭載車であれば、過給圧を示すブースト計が表示され、加速の盛り上がりを視覚的に楽しむことができます。こうした本格的な機能は、かつてのポルシェ・カレラGTのような運転の難しさを楽しむスポーツカー愛好家からも高く評価されています。
ハイブリッド車ならではの「エネルギーフロー」
一方で、ハイブリッド車では、スポーティな表示だけでなく「エネルギー管理」の視覚化も得意です。エンジンが回っているのか、モーターで走っているのか、あるいは回生ブレーキで充電しているのか。これらがカラーの矢印でアニメーション表示されます。これを意識して走ると、パズルを解くように燃費を伸ばす「エコドライブ」が、スポーツ走行に負けないくらい楽しくなるから不思議です。
このように、レクサスのメーターは「速く走るための情報」と「賢く走るための情報」を、リングの動き一つで自在に切り替えられる魔法のデバイスです。自分の車が今、どのような状態で動いているのかを知ることは、愛車との対話を深めることに他なりません。ぜひ、色々な画面を試して、レクサスとのドライブをもっとディープに楽しんでみてください。
レクサスのメーターが動く仕組みの故障や異音への対処法
- メーター付近から発生する異音の原因とディーラーの対策
- 液晶の不具合やリングが動かない場合の修理費用
- 中古車購入時に確認したいメーターの動作チェックポイント
- 新型NXやRXで進むフル液晶化と今後の年次改良
- 12.3インチ液晶への移行と可動式メーターの価値
- よくある質問
- 独自の進化を遂げたレクサスのメーターが動く感動のまとめ
メーター付近から発生する異音の原因とディーラーの対策

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レクサスというブランドに期待されるのは、圧倒的な「静粛性」ですよね。それだけに、メーター周りから微かに聞こえる「ピシピシ」「カタカタ」といった異音は、一度気になると夜も眠れないほどストレスに感じるオーナー様もいらっしゃいます。私のような整備士のもとにも、「メーター付近から音がする」という相談は比較的多く寄せられます。
しかし、安心してください。この音の正体は、メーターの故障ではなく、多くの場合「パネルの干渉」によるものです。
可動式メーターユニットは、非常に精密な機械部品でありながら、ダッシュボードという樹脂製の大きな構造物の中に収まっています。自動車のダッシュボードは、走行中の振動や、日光による熱膨張、あるいは冬場の寒さによる収縮など、過酷な環境に晒されています。
特に冬の朝など、車内が冷え切っているときは樹脂が硬くなっており、部品同士の継ぎ目(嵌合部)が擦れ合って音が発生しやすくなるんです。こうした細かい品質への悩みは、レクサスディーラーがひどいと言われる理由の一つにもなり得ますが、多くは物理的な特性によるものです。
異音問題への具体的なアプローチ
もし異音が気になったら、まずは「どのタイミングで鳴るか」を確認してみてください。段差を乗り越えたときなのか、それともアイドリング中の微振動なのか。ディーラーでの対策としては、メータークラスターを一度取り外し、パネルの裏側やクリップ部分に、不織布やフェルト状の「防音テープ」を貼り付ける処置が一般的です。これで驚くほど静かになります。また、ステアリングコラムのカバーがメーターユニットと干渉しているケースもあり、その場合はカバーの取り付け位置を数ミリ微調整するだけで解決することもありますよ。
レクサスの高い品質基準をもってしても、こうした音の問題をゼロにするのは難しいのが現実です。しかし、レクサスには「一般保証」という強い味方があります。新車登録から5年間、または走行距離10万kmまでであれば、こうした異音対策の工賃や部品代は保証の対象となることがほとんどです(出典:レクサス公式サイト「アフターサービス:保証」)。
「こんな小さな音で相談してもいいのかな?」と遠慮せず、まずはテクニカルスタッフに診断を任せてみるのが、プレミアムカーとの正しい付き合い方かなと思います。
液晶の不具合やリングが動かない場合の修理費用
さて、次に気になるのが「もし本当に壊れてしまったら?」という費用のお話です。レクサスの可動式メーターは非常に耐久性が高く、タクシーのように数十万キロ走る車両でもリングが動き続けている例はたくさんあります。とはいえ、機械物ですから、駆動モーターの寿命や、液晶画面のドット抜け、バックライトの故障といったリスクはゼロではありません。
もし不具合が起きた際、レクサスオーナーズラウンジでリラックスしながら修理を待つのは理想ですが、費用の現実も知っておく必要があります。
ここで気になる修理費用ですが、レクサスは純正部品の価格もプレミアムです。車種や年式にもよりますが、部品代だけで15万円〜25万円程度、そこに交換工賃が加わり、総額で20万円〜30万円ほどかかるケースが多いです。特に高機能なRC Fなどは、ユニット自体の価格が跳ね上がる傾向にあります。
これは、例えばポルシェのPDK故障のような輸入車の高額修理にも匹敵する金額になることがあります。
| 故障の症状 | 考えられる原因 | 修理費用の目安(工賃込) |
|---|---|---|
| リングが右に動かない・異音が大きい | 駆動モーターの故障、ギアの摩耗 | 約150,000円 〜 300,000円 |
| 液晶の一部が黒くなる、線が入る | TFT液晶パネルの寿命、物理的破損 | 約200,000円 〜 350,000円 |
| 速度や回転数が表示されない | 車速センサー、CAN通信の異常 | 約20,000円 〜 50,000円 |
| 夜間でもメーターが暗い | LEDバックライトの不点灯 | 約150,000円 〜 250,000円 |
もちろん、これらは保証が切れた後の実費負担の話です。中古車で購入される場合は、延長保証制度(レクサス認定中古車であれば「CPO保証」など)に加入しているかどうかが、後の大きな安心感に繋がります。高額な修理代に怯えるよりも、まずはしっかりとした保証が付帯した車両を選ぶこと、そして異変を感じたら早めに点検に出すことが、整備士としての私からお伝えしたい最善のアドバイスです。
中古車購入時に確認したいメーターの動作チェックポイント
最近では、あえて可動式メーターを搭載したISやRC、UXなどを中古市場で探される方も増えています。新しいフル液晶モデルにはない「メカニカルな魅力」があるからでしょう。中古車選びの際、エンジンの調子や外装のキズはもちろん大切ですが、この「メーターの健康状態」を確認することも忘れないでください。
これはアウディの中古車選びなどと同様に、電子機器のチェックが非常に重要になってくるポイントです。
まずチェックしてほしいのは、電源を入れた瞬間の「挙動」です。ブレーキを踏まずにスタータースイッチを2回押すと(イグニッションON)、メーターが起動してオープニングセレモニーが始まります。リングが左右に往復したり、指針が振り切れたりする一連の動作が、カクつかずにスムーズに行われているかを確認してください。
もしリングの動きが「ギギギ」と震えていたり、途中で引っかかるような動作を見せたりする場合は、内部の駆動系が弱っているサインです。
試乗や現車確認でのチェックリスト
- リングが動く際に「ウィーン」という高い唸り音が以前より大きくなっていないか
- ステアリングスイッチの「右・左」を何度も押し、リングの反応が遅れないか
- マルチインフォメーションディスプレイ内に、警告灯が点灯していないか
- 液晶画面の四隅などに、白っぽく光が漏れている箇所(光漏れ)がないか
- ODOTRIPスイッチを操作して、総走行距離の表示が正常に切り替わるか
特に見落としがちなのが、液晶の「焼き付き」や「ドット抜け」です。前のオーナーが長時間同じ画面を表示し続けていた場合、稀にその残像が薄く残ってしまうことがあります。中古車選びは出会いです。メーターが元気に「動く」個体を見つけたら、それは前オーナーが大切に車を扱ってきた証拠かもしれません。
もし不安な場合は、レクサスCPOフェアなどを利用して、厳しい基準をクリアした認定中古車から探すのも賢い選択です。
新型NXやRXで進むフル液晶化と今後の年次改良

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自動車業界は今、まさに100年に一度の変革期にあります。レクサスもその例外ではなく、2021年に登場した新型NXを皮切りに、メーターの設計思想がガラリと変わりました。これまでこだわってきた可動式リングメーターに代わり、12.3インチの「フル液晶メーター」が主流になりつつあります。
最新の2026年レクサスNXマイナーチェンジ情報でも、この大型液晶の進化が注目の的となっています。
なぜ、あんなに魅力的だった「動くメーター」は姿を消しつつあるのでしょうか。その最大の理由は、皮肉にも「多機能化」にあります。現在のレクサスには、レーダークルーズコントロールやレーンチェンジアシストなど、ドライバーに伝えるべき安全情報が以前の数倍に増えています。
物理的なリングという「動かせない枠」があると、こうした情報を整理して表示するスペースが足りなくなってしまったのです。フル液晶であれば、画面全体を地図にしたり、安全支援の警告を大きく出したりと、自由自在にレイアウトを変更できます。
メモ
最近の年次改良では、単に液晶にするだけでなく「表示の質」も高まっています。例えば、最新のRXではヘッドアップディスプレイとの連携がさらに深まり、視認性が大幅に向上しています。また、次世代を担うレクサス新型2027年モデルでは、さらなるデジタル化と走りの融合が期待されています。物理的なモノは動かなくても、レクサスの「走りへのこだわり」は形を変えて生き続けているんですね。
12.3インチ液晶への移行と可動式メーターの価値

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「全面液晶の方が便利で安全なのはわかる。でも、やっぱり動くリングが欲しい!」という声は、私たち現場の人間にもよく届きます。実際、12.3インチのフル液晶はタブレット端末を見ているような便利さがありますが、可動式リングメーターには、それとは全く別の「情緒的価値」があるんですよね。
これは、例えばレクサスLBXの内装質感にこだわる人が感じるような、五感に訴える魅力に近いものです。
レクサスの可動式メーターは、もはや単なる計器ではなく、一種の「伝統芸能」のような域に達していると私は思います。特に夜間、金属調のリングが薄暗い車内で鈍く光り、滑らかに横へ動く様は、所有欲をこの上なく満たしてくれます。今後、すべての車種がフル液晶に置き換わっていく中で、この可動式メーターを搭載したISやRCなどの現行モデルは、将来的に「レクサスが最も機械としての美しさにこだわっていた時代の名作」として語り継がれることになるでしょう。
将来の新型IS発売時期にはどのようなメーターが採用されるのか、期待と寂しさが入り混じる思いです。
今だからこそ選ぶ「動くメーター」の魅力
もしあなたが、デジタルガジェットとしての先進性よりも、車という「精密機械」を操る感覚を大切にしたいなら、迷わず可動式メーター搭載モデルをおすすめします。フル液晶は数年もすれば「一世代前の電子機器」に見えてしまうことがありますが、物理的なギミックが持つ美しさは、時間が経っても色褪せることがありません。整備士の視点から見ても、これほどドラマチックに動くメーターを量産車で作ったレクサスの情熱には脱帽するばかりです。
よくある質問
Q:レクサスのメーターが動く「可動式リング」はどのグレードに採用されていますか?
A:主にスポーツグレードの「F SPORT」や、最高峰の「F」モデル(RC Fなど)に採用されています。車種としてはIS、RC、過去のGSや現行の一部SUVなどで見ることができます。
Q:なぜ液晶画面だけでなく、わざわざ物理的なリングを動かす仕組みにしているのですか?
A:スーパースポーツ「LFA」の超高レスポンスエンジンに追従するためにデジタル化が必要でしたが、液晶だけでは計器としての力強さが足りないため、物理リングを組み合わせる「実体感」のあるデザインが考案されました。
Q:メーター周りから「ピシピシ」と異音がする場合、故障の可能性が高いですか?
A:多くの場合、メーター自体の故障ではなく、周囲の樹脂パネルの干渉(温度変化による伸縮など)が原因です。ディーラーでの防音対策や微調整で解決することがほとんどですので、まずは相談をおすすめします。
Q:新型のNXやRXで可動式メーターが廃止され、フル液晶になったのはなぜですか?
A:高度な安全運転支援システムの情報を整理して表示するために、物理的な枠(リング)に縛られない広大な表示エリアが必要になった「多機能化」が主な理由です。
独自の進化を遂げたレクサスのメーターが動く感動のまとめ
さて、レクサスの「動くメーター」について、その起源から最新事情、そしてトラブルへの対処法までたっぷりとお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。LFAという究極の舞台で「必要」から生まれた技術が、いつしかレクサスというブランドを象徴する「おもてなし」の演出へと昇華された。
このストーリーを知るだけでも、ハンドルを握る際、目の前のメーターを見る目が変わってきませんか?
時代は12.3インチのフルデジタルへと移り変わっていますが、レクサスのメーターが動くことで提供してきた「ドライバーを高揚させる体験」という本質は変わりません。最新のデジタルコクピットも、かつての可動式リングが築き上げた「人間中心」の思想の上に成り立っています。
新旧どちらのタイプであっても、レクサスが追求しているのは、ドライバーがいかにストレスなく、かつ楽しく運転に集中できるかという一点に尽きます。
もっと詳しく
最後になりますが、この記事を読んで自分のレクサスのメーターにより愛着が湧いた、あるいは中古車選びの参考になったという方がいれば、これほど嬉しいことはありません。愛車のメーターが元気に動いているのは、その車が絶好調である証です。もし何か「最近動きが渋いな」と感じたら、それは車からのサインかもしれません。そんな時は、プロであるレクサスのテクニカルスタッフに相談してみてくださいね。あなたのカーライフが、これからも素晴らしい感動に満ちたものであることを願っています!

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※正確な車両状態の判断や修理については、必ず正規ディーラーの点検を受けてください。本記事の内容は一般的な事例に基づくものであり、すべての車両に当てはまることを保証するものではありません。
(出典:レクサス公式サイト「LEXUS TECHNOLOGY:INTERIOR」)
参考
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