はじめまして!このブログ「プレミアムカージャーナル」の運営責任者であり、現役の整備士を務めております、神崎悠真(かんざき ゆうま)と申します。
レクサスを納車した際、トランクに立派なケースに入ったメンテナンスキットが入っていて驚いた方も多いのではないでしょうか。あるいは、中古で購入してキットだけが手元にあるけれど、具体的なレクサスのボディーコートメンテナンスキットの使い方が分からず、大切な愛車に傷をつけてしまわないか不安に感じている方もいるかもしれませんね。
ガードコスメやQMIといった純正コーティングは非常にデリケートで、クリーナーやコンディショナーを正しく施工しないと、せっかくの輝きが鈍ってしまうこともあります。この記事では、最適な施工の頻度や、プロも実践する失敗しない手順を分かりやすくお伝えします。最後まで読んでいただければ、ガレージでの洗車タイムがもっと楽しく、納得のいく仕上がりになるはずですよ。

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記事のポイント
- クリーナーとコンディショナーの役割と使い分けの基準
- 洗車傷を最小限に抑えるプロ推奨の湿式施工の手順
- メッキパーツやフィルム施工車への影響と注意点
- 純正キットを賢く入手する方法とムラを防ぐコツ
レクサスボディーコートメンテナンスキットの使い方解説
- クリーナーとコンディショナーの役割と成分の違い
- 奥田流の湿式施工方法で洗車傷を防ぐ具体的な手順
- ガードコスメやQMIなど純正コートごとの注意点
- 施工の順番と頑固な汚れを落とすクリーナーのコツ
- 失敗しないコンディショナーの塗布と水の活用術
- 美しさを保つ洗車の頻度と推奨メンテナンス周期
クリーナーとコンディショナーの役割と成分の違い

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レクサスの純正メンテナンスキットを開けると、まず目に入るのが「クリーナー」と「コンディショナー」の2つのボトルですよね。この2つ、実は全く役割が違うんです。私も整備士として多くのレクサス車を見てきましたが、この使い分けを間違えている方が意外と多いかなと感じます。役割を正しく理解することで、コーティングの寿命は劇的に変わりますよ。
クリーナーは「除去」のスペシャリスト
クリーナー(通常150ml入りのボトル)の主な役割は、塗装表面にこびりついた強固な汚れの除去です。これには、通常のシャンプー洗車では落ちない酸化した古い皮膜や、排気ガスに含まれる油分、ピッチタールなどが含まれます。化学的に汚れを浮かせて落とす性質があるため、コーティング表面を一度「リセット」して、素の状態に戻してくれるイメージですね。
成分的には弱溶剤や界面活性剤が主成分で、汚れを溶かし出す力が強いのが特徴です。サラサラとした液体であることが多く、塗装面を物理的に削るのではなく、化学反応で「分解」することに主眼が置かれています。
コンディショナーは「保護」の守護神
一方でコンディショナー(通常100g入りのチューブやボトル)は、リセットされた表面に新しい「犠牲皮膜」を形成するのが役割です。撥水性を復活させ、深みのある光沢を与えるための「栄養剤」のようなものだと考えてください。シリコーンレジンやフッ素樹脂が含まれており、これが塗装面と架橋結合することで、次に付着する汚れを身代わりに受けてくれます。
日々のメンテナンスでは、このコンディショナーを主役として使うのが正解ですね。テクスチャはクリーナーよりも粘り気があり、ボディーに定着しやすいよう設計されています。この「犠牲皮膜」があるおかげで、ベースとなる高価なガラスコーティング層そのものの摩耗を防ぐことができるわけです。
ココがおすすめ
クリーナー:汚れや古い層を取り除く「リセット剤」
コンディショナー:撥水と光沢を復活させる「保護・栄養剤」
奥田流の湿式施工方法で洗車傷を防ぐ具体的な手順
レクサスの塗装には「セルフリストアリングコート」という、小さな擦り傷を熱で自己修復する凄い技術が使われています。でも、洗車時に砂を噛んで深く入ってしまった傷は、流石の技術でも完全には消えません。そこで私がお勧めしたいのが、レクサス東海のテクニカルスタッフである奥田氏が提唱する「湿式施工(ウェット施工)」という手法です。これが本当に目からウロコなんですよ。
なぜ「乾式」ではなく「湿式」なのか

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多くの人はボディーを拭き上げてから液剤を塗ろうとしますが、奥田流は違います。常にボディーに水を流しながら、あるいはたっぷりと水を含んだ状態で作業を進めます。水が「潤滑剤」の役割を果たすため、クロスと塗装の摩擦抵抗が極限まで下がり、洗車傷がつくのを物理的に防いでくれるんです。摩擦工学(トライボロジー)の観点からも、境界潤滑状態を維持することは塗装保護において極めて重要。
乾いた布で擦るのが「ヤスリをかけている」ようなものだとしたら、湿式施工は「氷の上を滑らせている」ような滑らかさなんです。
簡単な流れ
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プレウォッシュ:まずは高圧洗浄やホースのシャワーで、砂や埃を徹底的に洗い流します。ここで手を触れないのが鉄則です。
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シャンプー:中性洗剤で優しく洗い、泡をしっかりすすぎます。ボディーが濡れたままの状態を維持してください。
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ウェット施工:たっぷり水を含ませた専用クロスにコンディショナーを適量取り、水をかけながらボディーを撫でるように動かします。
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最終すすぎ:余分な成分を水でサラッと流し、清潔な大判クロスで水分を「置くように」吸い取れば完了です。

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この方法なら、液剤が乾いてムラになる心配もほとんどありません。プロの整備士の視点から見ても、レクサスのボディーコートメンテナンスキットの使い方としては、これが最も安全で確実な方法かなと思います。特に、塗装面を「撫でるだけ」という感覚を大切にしてください。力を入れる必要は全くありません。
ガードコスメやQMIなど純正コートごとの注意点
レクサスのディーラーオプションで選べるコーティングには、ガードコスメやQMIセンチュリオン、あるいは最近だとTRDのコートなど複数の種類があります。基本的な使い方は同じですが、コートの特性によって注意すべきポイントが少しだけ異なります。まずは自分の車に何が施工されているか、ドアヒンジ付近のステッカーやメンテナンスノートを確認してみましょう。
レクサスは車両の価値が高いため、レクサスのグレードや価格に関わらず、どの車種でも最高峰のコーティングが用意されています。
ガラス系被膜の天敵「イオンデポジット」
ガードコスメなどの無機ガラス系被膜は、非常に硬くて傷に強い反面、水道水のミネラル成分(カルシウムやマグネシウム)と化学的に結びつきやすいという弱点があります。これを放置すると「イオンデポジット」となり、通常の洗車では落とせません。これを放置すると、塗装を陥没させる「ウォータースポット」へ進化してしまいます。
そのため、メンテナンスキットを使って定期的に「犠牲皮膜」を更新し、ミネラルが直接ガラス層に触れないようにすることが重要なんです。QMIセンチュリオンなどは、より滑り性が高く汚れにくい設計ですが、それでもメンテナンスなしでは本来の性能を維持できません。
注意点
雨上がりや洗車後に水分が自然乾燥してしまうのが一番危険です。メンテナンスキットを使用する際も、直射日光の下でパネルが熱くなっている時は避け、成分が焼き付かないように注意してくださいね。特に夏場の施工は、早朝か夕方の涼しい時間帯が鉄則です。
どのコートでも、純正キットはレクサスの塗装(ベースコート)との相性を100%考慮して設計されています。市販の強力な酸性クリーナーなどは、場合によってはコート層そのものを溶かしてしまうリスクがあるため、まずはこの純正キットを使いこなすことが、美しさを維持する上での最適解と言えます。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
施工の順番と頑固な汚れを落とすクリーナーのコツ
「コンディショナーを塗ったのに、なんだかボディーのザラつきが取れないな……」と感じることはありませんか?それは、コーティングの上に汚れが層を作ってしまっている証拠です。そんな時こそ、クリーナーの出番です。ただし、クリーナーはコンディショナーよりも少しだけ「攻め」の液剤なので、使い方のコツを知っておく必要があります。
施工の順番としては「洗車→クリーナー→コンディショナー」が鉄則ですよ。
化学分解の力を信じて「待つ」
クリーナーを使う際、絶対にやってはいけないのが「力任せに擦ること」です。純正クリーナーは、微細な研磨剤を含まない、あるいは極めてソフトな設計になっていることが多く、物理的に削るのではなく「化学的に分解」するように作られています。鳥の糞や虫の死骸といった酸性の汚れ、あるいは雨筋の黒ずみに対しては、液剤を馴染ませてから10秒〜20秒ほど待ってみてください。
汚れがふやけて浮き上がってくるので、それをクロスで優しく掬い取るだけで驚くほど綺麗になります。焦って擦ると、汚れをボディーに押し付ける形になり、逆に傷を作ってしまうんです。
プロの小技
クリーナーは水分が多いと反応が鈍くなることがあります。頑固な黒ずみを狙い撃ちする時は、一度その部分だけ水分を拭き取った「セミウェット」の状態で、専用スポンジを使って優しく円を描くように動かしてみてください。汚れが消えたら、放置せずにすぐ水で洗い流すのがコツです。液剤が乾いてしまうと、溶け出した汚れが再固着してしまいます。
また、クリーナーには古い酸化皮膜を除去する効果もあります。洗車後でもボディーに「くすみ」を感じる場合は、パネルごとにクリーナーをかけていくことで、一皮むけたような透明感が復活します。その後にボディー全体をコンディショナーで保護すれば、新車時の感動が蘇りますよ。このひと手間が、ラグジュアリーカーとしての品格を支えるんです。
失敗しないコンディショナーの塗布と水の活用術

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メンテナンスコンディショナーの施工で一番の悩みどころは「ムラ」ですよね。特にレクサスの象徴的なカラーである「グラファイトブラックガラスフレーク」などの濃色車は、わずかな拭き残しが油膜のようにギラついて見えてしまいます。これを防ぐための、私なりの水の活用術を紹介します。ポイントは「薄く、広く、均一に」です。
乳化と拡散をコントロールする水の量
コンディショナーは、ボディー上の水と混ざり合うことで「乳化」し、塗装の微細な凹凸に均一に入り込んでいきます。水が少なすぎると一部だけが濃くなってしまい、それが乾いてムラになります。コツは、クロスを常に「ひたひた」の状態に保つこと。そして、一気に広範囲をやろうとせず、ドア1枚、ボンネット半分といった単位で、水をかけながら進めていくのが正解です。
水が液剤を「運んでくれる」という感覚を持つと、作業がぐっと楽になりますよ。
ムラを防ぐチェックポイント
- スポンジやクロスは事前に水で揉み洗いして柔らかくしておく
- 液剤は「点付け」ではなく、クロスにしっかりと馴染ませてからボディーに当てる
- 拭き上げ用のクロスは、吸水性が落ちたらすぐに新しいものに交換する。常に2〜3枚用意するのがベスト
- 作業は絶対にパネルが冷えている時に行う。ボディーが熱いと、水も液剤も一瞬で乾いてムラの原因になります
もしムラができてしまっても、乾く前なら再度水をかければ解消できます。コンディショナーの有効成分はボディーに瞬時に吸着する特性があるので、水で多少薄まっても効果がなくなることはありません。むしろ、たっぷりの水で伸ばすことで、透明感のある瑞々しい仕上がりになるかなと思います。
プロの現場でも、仕上げの美しさは「水の使い方」で決まると言われているんですよ。水は決して敵ではなく、施工を助けてくれる最大の味方なんです。
美しさを保つ洗車の頻度と推奨メンテナンス周期
最後に、レクサスの美しさを永続させるためのメンテナンススケジュールについてお話しします。これは保管状況や走行距離によっても変わりますが、レクサスオーナーとしての「標準的な正解」をまとめてみました。目安として参考にしてくださいね。特に兵庫県などにお住まいの方は、姫路エリアの洗車事情を参考に、プロの純水手洗いを併用するのも賢い選択ですよ。
| 保管・環境 | 洗車頻度 | メンテナンスキット使用頻度 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 屋内ガレージ保管 | 1ヶ月に1〜2回 | 3ヶ月に1回(コンディショナー) | 埃を落とす程度の水洗いで十分な場合が多いですが、半年に一度はクリーナーを。 |
| 屋外・青空駐車 | 週に1回 | 1ヶ月に1回(コンディショナー) | 紫外線と雨の影響が大きいため。2ヶ月に一度はクリーナーで水垢リセット。 |
| 沿岸部・降雪地域 | 週に1〜2回 | 汚れが目立つ度に(クリーナー併用) | 塩害を防ぐため、下回りの洗浄も忘れずに。コンディショナーを厚めに施工推奨。 |

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私がお勧めするのは、「コンディショナーは毎回の洗車後の習慣にする」という方法です。奥田流の湿式施工なら、通常の拭き上げ工程にわずか数分プラスするだけで終わります。常に犠牲皮膜を新しい状態にしておけば、汚れが固着する隙を与えません。また、レクサスの塗装品質に関しては、メーカーも非常に高い基準を設けています。
例えば、塗装の耐候性試験などについても、厳しい基準をクリアしていることが公表されています。 (出典:トヨタ自動車株式会社『塗装技術の取り組み』)
こうしたメーカーのこだわりを維持するためにも、私たちオーナー側の手入れが最後のピースを埋めることになるんですよね。こまめなメンテナンスこそが、高級車を数年後も「古臭く見せない」ための最大の秘訣なんです。
レクサスボディーコートメンテナンスキットの使い方秘訣
- メルカリの販売価格とディーラーでの購入方法
- メッキモールやプロテクションフィルムへの適合性
- 市販品で代用する場合のリスクと純正品のメリット
- 施工後のムラを解消する方法と作業時の注意点
- よくある質問
- レクサスボディーコートメンテナンスキットの使い方要点
メルカリの販売価格とディーラーでの購入方法
レクサスを中古で購入された方や、メンテナンスキットを使い切ってしまった方が、まず探すのがネット通販やフリマアプリですよね。特にメルカリでは、驚くほど多くのレクサス純正メンテナンスキットが出品されています。これにはレクサス特有の事情があるかなと思います。
一方で、キットの使い方で悩んだ時、レクサスディーラーの対応を気にする方も多いですが、基本的には快く相談に乗ってくれますよ。
メルカリ相場と供給の背景
メルカリでの取引価格は、セット内容や状態にもよりますが、大体3,500円から5,500円程度がボリュームゾーンですね。なぜこんなに出回っているかというと、新車購入時に必ず付いてくるものの、オーナー自身は全く洗車せず、全てプロのコーティング店やディーラーの洗車メニューに任せている方が一定数いらっしゃるからです。
そういった方々が、一度も箱を開けることなく出品しているわけですね。購入する際は、クリーナーとコンディショナーの両方が揃っているか、クロスやスポンジが付属しているかをしっかり確認しましょう。たまに液剤単品で安く出ていることもありますが、専用ツールの有無で仕上がりが変わることもあります。
ディーラーでの正式な購入方法

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もちろん、レクサスディーラーのサービスカウンターでも注文可能です。「メンテナンスキットを使い切ったので補充用が欲しい」と伝えれば、セットでも単品でも取り寄せてもらえます。価格はメルカリよりは少し高くなりますが、「製造年月日が新しい」「保存状態が完璧」という安心感は代えがたいものです。
液剤も化学薬品ですから、あまりに古いものだと成分が分離して効果が落ちていたり、ボトルのキャップ裏で固まっていたりするリスクもあります。また、ディーラーで購入すれば、最新の施工アドバイスを直接聞けるというメリットもありますね。まずは担当のセールスコンサルタントに価格を確認してみるのが、一番スマートなレクサスボディーコートメンテナンスキットの使い方への第一歩かもしれません。
メッキモールやプロテクションフィルムへの適合性
最近のレクサス車をより豪華に見せているのが、窓枠やフロントマスクの「クロームメッキモール」ですよね。また、飛び石から守るためにプロテクションフィルム(PPF)を施工している方も増えています。こうした「塗装以外の部分」にメンテナンスキットを使っても大丈夫なのか、という不安は非常に重要です。結論から言うと、かなり慎重になる必要があります。
メッキモールへの攻撃性に注意
特に窓枠のアルマイト風メッキは、実はボディー塗装よりも外部刺激に弱い場合があります。メンテナンスクリーナーに含まれる弱溶剤や特定の成分が、金属表面と反応して「白サビ」のような斑点模様を作ってしまうことがあるんです。私は整備士として、メンテナンス剤の拭き残しが原因でメッキが白く曇ってしまった車両を何度か見てきました。
ボディー用のクリーナーを使う際は、メッキ部分に付かないようにするか、付着したらすぐに大量の水で洗い流すのが鉄則です。クリーナーはあくまで「塗装用」と考え、メッキにはメッキ専用の保護剤を用意するのがベストですよ。
プロテクションフィルム(PPF)の場合
グロス(光沢)タイプのフィルムであればコンディショナーの使用は概ね問題ありませんが、マット(つや消し)タイプのフィルムには絶対に光沢成分入りのコンディショナーを使わないでください。ムラのある不自然なテカリが出てしまい、高価なフィルムの質感が台無しになってしまいます。マット塗装車の場合も同様で、光沢剤が含まれていない専用品を使用する必要があります。
PPF施工車は、フィルムの端(エッジ)に液剤が溜まりやすく、そこから汚れを吸着して黒ずみの原因になることもあります。フィルムの境界線を跨ぐように施工する際は、クロスの動かし方に気をつけ、隙間に成分が残らないようしっかり水で流す工夫が必要ですね。愛車の仕様に合わせて、使う場所を見極めるのもプロ級の使いこなし術と言えるでしょう。
市販品で代用する場合のリスクと純正品のメリット
カー用品店に行くと、魅力的なキャッチコピーが踊るコーティング剤が所狭しと並んでいますよね。「純正よりも撥水が凄そう」「安くて高性能なら、市販品でいいんじゃない?」と思う気持ち、よく分かります。私も車好きとして、新しいケミカルを試すのは大好きです。でも、レクサスのコーティングに関しては、やはり純正キットに軍配が上がる明確な理由があるんです。
「相性」という名の絶対的な信頼感
最大のメリットは、レクサスが採用しているコーティング(例えばガードコスメのシリカ層)の分子構造を、キットの製造メーカーが完全に把握して開発しているという点です。コーティング剤の世界では、表面の「表面自由エネルギー」や「濡れ性」が非常に重要で、ベースのコート層とメンテナンス剤の相性が悪いと、撥水成分が弾かれてしまったり、逆にベースの皮膜を溶かして白濁させたりすることもあります。
純正キットは、いわば「同じ設計図」に基づいて作られた製品。補給物資が本体を壊すことは絶対にありません。また、市販品の中には非常に強いシリコンオイルを含んでいるものもあり、それが原因で「油膜」のようになり、夜間の視界を妨げたり、洗車で落ちにくいギトギトした汚れに変わってしまうこともあります。
純正キットの強み
- ベースのガラスコートを侵さない、中性または低攻撃性の成分設計
- プロの仕上がりを素人が再現できるよう、ムラが起きにくい濃度調整
- レクサスのセルフリストアリングコート(自己修復塗装)との適合確認済み
- 万が一塗装トラブルが起きた際も、ディーラーの保証対象内でのメンテナンスとして認められる
数百万、一千万円を超えるレクサスの価値を守るためのコストと考えれば、数千円のキット価格は決して高くありません。変に代用品を探して失敗し、高額な再施工費用を払うリスクを負うより、純正という「正解」を選び続けることが、結果的に最も安上がりで、長期的な満足度につながるかなと思います。
もし代用を検討される場合でも、いきなり全体に塗らず、必ず目立たないドアの下部などでテスト施工を行ってくださいね。
施工後のムラを解消する方法と作業時の注意点
どんなに気をつけていても、作業後に光の加減で「あっ、ここだけ虹色に見える」「油膜のようなムラができている!」と気づくことはあります。特にブラックやネイビーといった濃色車では宿命のようなものですね。でも安心してください。ムラを解消する魔法のテクニックがあります。それは整備士の現場でもよく使われる「同種で制す」という方法です。
ムラは「塗り足し」で解決できる
ムラの正体は、液剤が乾燥してしまい、成分の厚みが不均一になったものです。これを取り除くには、乾いたタオルで力一杯擦るのではなく、「再度、その場所に同じ液剤を塗る」のが一番です。ムラになった箇所に、少し水分を含ませたクロスでコンディショナーを薄く重ね塗りしてみてください。
新しい液剤に含まれる溶剤成分が、固まった古い成分を再度溶かし(乳化させ)、均一に整えてくれます。その直後に、水をたっぷり含んだクロスで撫でるように拭き上げれば、驚くほどスッキリ消えますよ。擦って落とすのではなく「馴染ませて直す」のがプロのやり方です。
なぜムラができるの?主な原因と対策
1. ボディーの熱:鉄板が熱いと液剤が瞬時に乾燥して焼き付きます。触って熱い時は絶対に施工NG!
2. 液剤の付けすぎ:「たくさん塗れば効果がある」は間違いです。薄く伸ばすのが基本。
3. クロスの汚れ:一度使った面には古い汚れや過剰な成分が付いています。常に綺麗な面で仕上げましょう。
作業時の最大の注意点は、やはり環境作りです。ガレージがない場合は、朝露が消えた直後の早朝や、日が落ち始めた夕方がベストタイミング。風が強い日も、目に見えない砂埃がボディーに付着してヤスリのような傷の原因になるので、穏やかな日を選びましょう。
最終的な判断は専門家にご相談ください。どうしても取れないムラやシミは、無理をせずディーラーの磨きサービスに相談するのが、結局は愛車を最も大切にすることにつながりますよ。自分で解決できない時は、プロを頼るのもオーナーとしての素晴らしい決断です。
よくある質問

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Q:なぜボディーが濡れた状態でメンテナンス剤を塗る「湿式施工」が良いのですか?
A:水が潤滑剤(クッション)の役割を果たすため、スポンジやクロスによる摩擦抵抗が激減し、洗車傷がつくリスクを最小限に抑えながらムラなく施工できるからです。
Q:クリーナーとコンディショナーは毎回どちらも使用する必要がありますか?
A:いいえ。普段のケアはコンディショナーだけで十分です。クリーナーは、水洗いでは落ちない頑固な水垢や油分が目立ってきた際のリセット用として、数ヶ月に一度の頻度で使用してください。
Q:窓枠のメッキ部分やプロテクションフィルムにも使えますか?
A:注意が必要です。メッキ部分はシミや白サビの原因になるため付着を避けるべきです。フィルムの場合、グロス(光沢)タイプは可能ですが、マットタイプに使うと質感が損なわれるため使用厳禁です。
Q:施工後にムラができてしまった場合はどうすれば直りますか?
A:ムラになった箇所に再度少量のコンディショナーを塗り、液剤同士を馴染ませて(乳化させて)から、たっぷりの水を含ませたクロスで拭き上げることで綺麗に解消できます。
レクサスボディーコートメンテナンスキットの使い方要点
ここまで、レクサスのボディーコートメンテナンスキットの使い方について、整備士としての視点を交えながらかなり詳しく掘り下げてきました。レクサスという車は、エンジンの静粛性や内装の豪華さはもちろんですが、あの「鏡のような塗装」こそが最大のアイデンティティだと私は思っています。
その輝きを維持する作業は、決して苦行ではなく、愛車との対話を楽しむ素晴らしい時間になるはずです。自分で手をかけた車は、ただの移動手段以上の、特別な存在になっていきますからね。
改めてポイントをおさらいすると、「たっぷりの水で潤滑する奥田流の湿式施工」をベースに、「コンディショナーで日々の保護」、「クリーナーでたまにリセット」という使い分けを習慣にするだけで、あなたのレクサスは5年後、10年後も「レクサスらしい輝き」を放ち続けてくれるでしょう。
このキットを正しく使いこなすことは、単なる掃除ではなく、車両の資産価値を維持するための「メンテナンス」そのものなんです。この記事が、あなたのガレージライフを少しでも豊かにする手助けになれば幸いです。
もし、自分の車のコートの種類が分からなかったり、特殊な汚れで困ったりした時は、一人で悩まずにレクサス販売店のテクニカルスタッフさんに相談してみてください。彼らはその道のプロですし、レクサスオーナーならではの手厚いサポートをフルに活用するのが一番ですからね。
また、レクサスオーナーズラウンジでリラックスしながら、サービススタッフとじっくり洗車の相談をするのも、レクサスライフの醍醐味の一つですよ。あなたのレクサスライフが、いつまでも眩しく、素晴らしいものでありますように!

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参考
※この記事で紹介した施工方法は一般的な目安です。実際の使用にあたっては、必ずキットに付属の説明書を併せて確認し、自己責任において作業を行ってください。特にマット塗装車や特殊フィルム施工車は、通常の手入れとは全く異なる手順が必要な場合があるため、必ず事前に専門家へ確認することを強くお勧めします。