アウディ

クラウンとアウディの顔の類似性を徹底分析!210系からの変遷

神崎悠真

神崎 悠真(1級自動車整備士)                       元大手メーカー勤務。現在は高級車を中心に扱う現役のメカニック兼、自動車検査員です。このブログでは、カタログのスペック表には載っていない**「故障リスク」や「本当の資産価値」**について、整備士の視点から忖度なしで解説します。                                  車選びで失敗したくない方は、ぜひ私の経歴をご覧ください。                                             資格一覧                                         自動車整備士一級、自動車検査員、中古自動車査定員、低圧電気取扱者、大型自動車第一種運転免許、中型自動車第一種運転免許、準中型自動車第一種運転免許、普通自動車第一種運転免許、牽引自動車第一種運転免許証、甲種危険物取扱者、ガス溶接技能講習修了証、全工協主催 基礎製図検定・機械製図検定、全工協主催 情報技術検定、フォークリフト運転技能講習修了証(最大荷重1t以上)、半自動溶接適格性証明書専門級、玉掛け技能講習修了証、床上操作式クレーン運転技能講習修了証(つり上荷重5t以上)、産業車両整備技能士特急、ジュニアマイスターゴールド認定

はじめまして!このブログ「プレミアムカージャーナル」の運営責任者であり、現役の整備士を務めております、神崎悠真(かんざき ゆうま)と申します。

日本を代表する高級車、トヨタのクラウン。その14代目となる210系が登場したとき、あまりに大胆なフロントマスクに驚いた方も多かったのではないでしょうか。特にネット上では、クラウンとアウディの顔を比較する声や、その類似性を指摘する意見、さらには「クラウン アウディ 顔」といったキーワードでの検索が急増しました。かつての保守的なエレガンスから一転、なぜこれほどまでに欧州車のような雰囲気を感じさせるようになったのか、その真相が気になりますよね。

この記事では、整備士としての視点も交えつつ、クラウンがアウディの顔に似ていると言われる構造的な理由から、210系アスリートの稲妻グリルが市場に与えた衝撃、さらには最新モデルに至るまでの意匠の進化を圧倒的なボリュームで深掘りしていきます。当時のデザイントレンドや、ユーザーが感じた「怖さ」の正体についても詳しく解説するので、この記事を読み終える頃にはクラウンのデザインに対する解像度が格段に上がっているはずですよ。

210系クラウンアスリートとアウディのフロントグリルを左右に並べて比較した画像。

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この記事で学べること

  • クラウンがアウディのシングルフレームグリルから受けた造形的影響
  • 210系アスリートの「稲妻グリル」が欧州車に見える構造的メカニズム
  • ユーザーが「顔が怖い」「妖怪のよう」と感じてしまう視覚心理的な要因
  • 最新のクラウンシリーズにおける欧州車志向の深化と独自性の融合

クラウンとアウディの顔が似ている理由を徹底分析

  • 210系アスリートの稲妻グリルと欧州車の共通点
  • シングルフレームグリルの影響と構造的要因
  • 210系クラウンのフェンダーとプレスラインの設計
  • クラウンアスリートの顔が怖いと言われる心理的背景
  • 210系にまつわる妖怪顔の評価とユーザーの反応
  • ポジションランプの配置に見る欧州車志向の変遷

210系アスリートの稲妻グリルと欧州車の共通点

コンセプト「ReBORN」による伝統の破壊と、獲物を狙う猛獣のような鋭さを追求した210系クラウンのデザイン解説。

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2012年に登場した14代目、通称「210系クラウン」のフロントマスクは、まさに日本の高級車史における「事件」でした。「ReBORN」というキャッチコピーのもと、トヨタがフラッグシップモデルの伝統をあえて破壊してまで手に入れようとしたのが、欧州プレミアムカーに比肩する圧倒的な存在感です。特にアスリートに採用された「稲妻グリル」は、フロントバンパーを上下に分断する従来のルールを無視し、下端まで一気に突き抜ける巨大な開口部を持っていました。

このデザインがなぜアウディなどの欧州車と共通点を感じさせるのか。その最大の理由は、当時の世界的なトレンドであった「垂直方向への視覚的拡張」にあります。アウディなどの高性能モデルが古くから採用していた、路面を這うようなワイド&ローを強調しつつも、中央に巨大な吸気口を配置するスタイル。210系クラウンは、この欧州スポーツセダンの文法を日本独自の「王冠」モチーフと融合させたことで、遠目から見た際のシルエットが極めて欧州車に近くなったのです。

私自身、整備工場にこのクルマが入ってきたとき、ミラー越しに見えるその姿は、かつてのクラウンが持っていた「おもてなしの微笑み」ではなく、獲物を狙う「猛獣」のような鋭さを感じたのを覚えています。

欧州スポーツセダンのシルエットを再現

210系アスリートが欧州車、特にアウディのSラインやRSモデルに近い印象を与えるのは、単にグリルが大きいからだけではありません。グリルの縁取りがバンパーの造形と一体化しており、車体前方からの空気の流れを視覚的にコントロールしているように見える「機能美」を演出しているからです。これは、当時のトヨタがクラウンの平均顧客年齢を下げ、より若い層や欧州車からの乗り換え組を意識していたことの明確な表れと言えます。

伝統的なロイヤルシリーズとの差別化を明確にするため、あえて攻撃的なプレスラインを採用したことが、結果としてアウディのような「無機質でメカニカルな迫力」を生み出したんですね。このような他社デザインとの境界線については、プレリュードはポルシェのパクリなのかという議論とも通ずる部分があり、メーカーの意図を読み解く楽しさがあります。

シングルフレームグリルの影響と構造的要因

アウディのシングルフレーム構造の影響を受けた、クラウンの連続したメッシュグリルによる視覚的重心の低下についての図解。

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クラウンの顔つきを語る上で、ドイツのプレミアムブランド「アウディ」が提唱した「シングルフレームグリル」の功績を無視することはできません。2000年代初頭からアウディが順次採用したこの意匠は、フロントバンパーによって上下に分断されていたラジエーターグリルを、ひとつの巨大なフレームで囲い込むという画期的なものでした。このデザイン言語は、瞬く間に世界中のカーデザイナーに衝撃を与え、「大開口グリル=プレミアム」という新しい価値観を定着させました。

210系クラウンがアウディの顔に似ているとされる最大の構造的要因は、この「一筆書きで表現できる巨大なフレーム」の概念を、トヨタ流の解釈で導入した点にあります。アスリートのグリルは、上部の王冠部分から下部のロアグリルまでが連続したメッシュで繋がっており、視覚的な重心を極限まで低く見せる効果があります。これが、アウディのシングルフレームグリルが持つ「垂直方向のボリューム感」と重なるため、多くのユーザーが直感的に「アウディに似ている」と感じるわけです。

一方で、中古車としてアウディを検討する際には、アウディの中古はやばいと言われるリスクも存在します。整備士の視点で見ても、グリルの開口面積が広がることは冷却性能の向上に繋がりますが、クラウンの場合はそれ以上に「ブランドの誇示」という意匠的側面が強かったのかなと思います。

ココがポイント

アウディが先駆けた「巨大グリル」の潮流は、今やクラウンだけでなくレクサスのスピンドルグリルなど、世界の高級車デザインの土台となっています。

210系クラウンのフェンダーとプレスラインの設計

欧州車特有の塊感を生む鋭利なプレスライン

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フロントグリルの大きさ以上に、クラウンの「顔」を欧州車らしく見せている隠れた功労者が、フェンダーからフロントマスクにかけての緻密なプレスラインです。210系アスリートを横から、あるいは斜め前方から観察してみてください。ヘッドライトの端からフェンダーアーチ、そしてサイドへと流れるラインが、驚くほど鋭利に設計されていることに気づくはずです。これは、従来の国産セダンによく見られた「丸みを帯びた優雅さ」とは対極にある設計思想です。

この直線的でエッジの効いたラインは、光の当たり方によって強い陰影を生み出します。この「陰影の強さ」こそが、アウディやBMWといった欧州車が共通して持つ「塊感(カタマリ感)」の正体です。フェンダー部分にボリュームを持たせつつ、グリルに向かってラインを収束させることで、フロントマスクに視線を誘導する視覚的マジックが施されています。

時にはBMWのデザインがひどいと言われるほどの巨大グリル論争が起きることもありますが、210系は日本の高度なプレス技術を駆使して、欧州車特有の「金属の冷たさと強さ」を表現することに成功した稀有なモデルだと言えますね。私たちが「なんか欧州車っぽいな」と感じる時、実は無意識にこのプレスの精度やラインのつながりの鋭さを感知しているんです。

精密な立て付けが生むプレミアム感

整備の現場でバンパーを脱着する際にも感じますが、210系の外装パネルのチリ(隙間)の精度は非常に高いです。ラインが少しでもズレると、あの鋭い表情は台無しになってしまいます。この「ラインの連続性」に対するこだわりが、グリル単体ではなく、顔全体としての完成度をアウディレベルまで引き上げている要因なのでしょう。

クラウンアスリートの顔が怖いと言われる心理的背景

しかし、こうした先鋭的なデザインは、時としてネガティブな反応も引き起こします。210系クラウンについて回る「顔が怖い」「威圧感が強すぎる」という評価。これには、人間が持つ本能的な心理メカニズムが大きく関係しています。心理学の世界には、三つの点が集まると人の顔に見えてしまう「シミュラクラ現象」や、無生物の中に顔を見出す「パレイドリア現象」がありますが、クラウンの巨大なグリルは、まさに剥き出しの「巨大な口」を想起させるのです。

特に、グリル内部の複雑なメッシュパターンが牙や筋肉の繊維のように見え、ヘッドライトが鋭い「眼光」として機能するため、後続車としてミラーに映った際の圧迫感は相当なものです。これは、ターゲット層である若年層には「強さ」として好意的に受け止められましたが、従来のクラウンに「控えめな美徳」を求めていた層には、拒絶反応に近い恐怖を与えてしまったのかもしれません。

これはBMW 4シリーズが不評とされる理由にも似た「見慣れない造形への抵抗感」と言えるでしょう。「威嚇」と「威厳」は紙一重ですが、210系はあえてその境界線上で勝負を仕掛けたクルマだったと言えます。

ココに注意

デザインの好みは主観的なものですが、あまりに威圧的な外観は、周囲のドライバーに不要な緊張感を与える可能性も否定できません。運転マナーも含めたトータルでの「紳士な振る舞い」が、クラウンオーナーにはより求められるのかもしれませんね。

210系にまつわる妖怪顔の評価とユーザーの反応

巨大なグリルが口、ライトが眼に見えるシミュラクラ現象の図解と、210系クラウンの正面画像。

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ネット上のコミュニティで頻繁に目にしたのが、210系を「妖怪顔」と呼ぶ声でした。このユーモラスかつ辛辣な呼び名は、特にグリルの下部が「顎(あご)」のように突き出している造形や、夜間にLEDランプが灯った際の不気味なほどの存在感から生まれたようです。一部では「暗闇から突然現れる怨霊のようだ」といった極端な意見もありましたが、これはそれだけこのデザインが強烈なフックを持っていたということの裏返しでもあります。

興味深いのは、発売当初は「やりすぎだ」と批判していたユーザーが、数年経つと「今のクルマに比べればこれくらい個性がある方がいい」と評価を翻すケースも多く、結果として中古車市場でも根強い人気を誇るモデルとなりました。これはまさに、かつてのアウディが経験した道でもあります。アウディの各モデルを検討する方は、アウディS3に乗る人の属性などを参考に、自分がどのようなスタイルを求めているのか再確認してみるのも面白いでしょう。

結果として中古車市場での値落ちが少ないことも、このデザインが最終的に「正解」として受け入れられた証拠と言えるでしょう。

ポジションランプの配置に見る欧州車志向の変遷

暗闇で発光するクラウンのLEDポジションランプ。アウディが先駆けたブランドのアイコン化を解説。

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顔の印象を決定づける最後のピースが、ヘッドライトの「光り方」です。210系クラウンのヘッドライトユニット内には、鋭いL字型や複雑な曲線を描くLEDポジションランプ(デイタイムランニングライト)が配置されています。これは、アウディがいち早く取り入れた「ライティング・シグネチャー」の手法を色濃く反映したものです。昼夜を問わず、ひと目でそのクルマが何であるかを認識させる光の演出は、欧州プレミアムブランドの常套手段です。

クラウンもこのトレンドを積極的に取り入れ、単なる照明器具としてのライトから、ブランドのアイコンとしてのライトへと進化させました。特に夜間、遠くから近づいてくるクラウンの光のパターンは、メルセデス・ベンツやアウディのそれと同じような「冷徹なまでの先進性」を感じさせます。この「光の質感」にこだわったことで、クラウンは単なる日本の大型セダンから、グローバルなプレミアムセダンへとその立ち位置を明確に変えたのだと思います。

また、輸入車からの乗り換えを考える際、BMWの車検費用を抑える秘訣などを知っておくと、維持費の比較がより具体的になります。整備の際にライトを点灯チェックするたび、その計算され尽くした配光と輝きには、日本のモノづくりの意地を感じずにはいられません。

年代・モデル デザインの志向 主要な特徴 市場の主な声
18系(ゼロクラウン) 近代化の追求 流麗なシルエット 「若返ったクラウン」
200系 保守的進化 横基調のグリル 「安定の高級感」
210系(210系) 伝統の破壊と再構築 稲妻グリル・欧州車志向 「アウディに似ている」「妖怪顔」
220系 スポーツセダン化 6ライトウィンドウ 「走りへのこだわり」
35系(クロスオーバー) 新時代の多様性 ハンマーヘッド・大径タイヤ 「もはやクラウンを超えた」

(出典:トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト『クラウンの歩み』)

210系への衝撃から、高いリセールバリューを得る市場の成熟、そして35系へと進化する流れを示した図解。

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クラウンをアウディのような顔に近づけるカスタム手法

  • 35系クラウンクロスオーバーのグリルカスタム事例
  • エイムゲインやロェンのパーツで追求する機能美
  • 200系や18系アスリートのフロントグリル交換
  • ピアノブラック塗装で演出するブラックスタイリング
  • クラウンスポーツのガーニッシュによる存在感の強化
  • よくある質問
  • 独自進化を遂げるクラウンとアウディの顔に関するまとめ

35系クラウンクロスオーバーのグリルカスタム事例

2022年、世界に衝撃を与えた16代目クラウン。その第一弾である「クラウンクロスオーバー(35系)」は、セダンとSUVを融合させた全く新しいフォルムで登場しました。このモデルのフロントマスクは、トヨタの最新意匠である「ハンマーヘッド」を採用していますが、その巨大なロアグリル部分は、まさに近年のアウディが「e-tron」などのEVラインナップで見せている「グリルとボディの境界を曖昧にするデザイン」と共通の哲学を感じさせます。

現在、オーナーの間で熱い視線を浴びているのが、この広大なグリルエリアを自分好みに味付けするカスタムです。純正では樹脂パーツが露出している部分に、グロスブラックの塗装を施したり、精緻なメッシュパターンのガーニッシュを追加したりする手法が人気ですね。これにより、アウディのプレミアムモデルが持つ「無機質で圧倒的な塊感」をさらに強調することができるんです。

このようなカスタムは、レクサス顔のアルファードのような「ブランドの顔を追求する」楽しみにも似ています。整備士の目から見ても、35系のフロント周りはパーツの分割が非常に合理的で、一部のパーツを交換・塗装するだけで、まるで別の車のような高級感を演出できるポテンシャルを秘めています。

最新トレンドは「ボディ同色」と「漆黒」の使い分け

最近のカスタム事例で面白いのは、あえてグリルの一部をボディ同色にすることで、アウディの最新デザインに近い「インテグレーテッド(統合型)グリル」風に仕上げる手法です。一方で、全てをブラックアウトして「漆黒」に染め上げるスタイルも根強い人気があります。どちらも共通しているのは、純正の少しカジュアルなSUVテイストを抑え、欧州のハイエンド・スポーツに近い「都会的な洗練」を求めている点。

ユーザーの皆さんの「もっと欧州車らしく、もっと自分らしく」という熱意が、この35系カスタムを支えているのだと感じます。

エイムゲインやロェンのパーツで追求する機能美

メッシュグリルやスポイラーを装着したクラウンクロスオーバー。ハニカム構造によるRSモデルのような機能美。

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クラウンのカスタムを語る上で、絶対に外せない二大ブランドが「AIMGAIN(エイムゲイン)」と「ROWEN(ロェン)」です。これらのメーカーは、210系以降のクラウンが持つ欧州車志向を敏感に察知し、それをさらに増幅させるような機能美溢れるパーツを次々とリリースしてきました。彼らのデザインアプローチは、単なるドレスアップの域を超え、クルマ全体の空力バランスや視覚的な重心まで計算し尽くされています。

例えばエイムゲインの「純VIP GT」シリーズなどは、210系アスリートの稲妻グリルを活かしつつ、グリルインナーをより立体的なハニカム構造に変更したり、エンブレム周りをダーククロームで引き締めたりすることで、アウディの「RSシリーズ」に匹敵する「戦闘的なエレガンス」を実現しています。

また、より高いブランド価値を追求する方は、レクサスのリセールバリューの裏側を参考に、クラウンとの価値の差を比較してみるのも良いでしょう。ロェンのシャープなフロントスポイラーを装着したクラウンをリフトに載せて下回りを確認すると、そのフィッティングの精度や空力を意識した造形には、同じモノづくりに関わる人間としていつも感心させられます。

ココがおすすめ

「アウディのような洗練されたスポーツ感」を求めるなら、まずはグリルのブラックアウトと、有名ブランドのフロントアンダースポイラーの組み合わせから始めるのが王道ですよ!

200系や18系アスリートのフロントグリル交換

「クラウンをアウディ風の顔にしたい」という情熱は、なにも最新モデルのオーナーだけのものではありません。今なお多くのファンを持つ18系(ゼロクラウン)や200系アスリートにおいても、フロントグリルの交換は定番中の定番メニューです。これらの世代は、純正では横基調の大人しいグリルが採用されていますが、ここをハニカムメッシュタイプに変更するだけで、驚くほど雰囲気が「欧州車寄り」に変化します。

特に200系では、アウディのシングルフレームグリルを意識して、ナンバープレート周辺まで一体感を持たせた大型の社外バンパーキットも存在します。一方で、中古車選びで迷っているなら、BMW 6シリーズが安く売られている理由などもチェックして、同価格帯の輸入セダンを比較対象に入れるのもアリですね。

整備現場でこうした熱の入ったカスタムカーを見ると、「クラウンというキャンバスを使って、自分なりのアウディ像を描いているんだな」と感銘を受けることがあります。型落ちを感じさせない、むしろ現代のクルマよりもオーラを放つその姿は、カスタムの可能性を無限に感じさせてくれますね。

ハニカムメッシュがもたらす視覚的効果

なぜメッシュグリルにするだけでアウディっぽくなるのか。それは、ハニカム(蜂の巣)構造が持つ「高性能車」のイメージが非常に強いからです。純正の横桟(よこざん)は落ち着きを、メッシュは躍動感を与えます。古いモデルでもグリルひとつで現行車に負けない鮮度を保てるのは、クラウンという車が持つ基本骨格が優れているからこそなせる業と言えるでしょう。

ピアノブラック塗装で演出するブラックスタイリング

樹脂パーツとピアノブラック塗装されたパーツの質感比較。全体を引き締める都会的なカスタム手法。

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「パーツを買い換える予算はないけれど、一気に高級感を出したい」という方に私が現役整備士として最も推奨するのが、「ピアノブラック(艶あり黒)」による塗装カスタムです。これは、アウディが公式オプションとして展開している「ブラックスタイリングパッケージ」にヒントを得た手法で、フロントグリルのメッキ枠や内部、さらにはフォグランプ周りの樹脂部分をすべて高品位な黒で統一します。

このカスタムの最大のメリットは、フロントマスクが視覚的に「ギュッ」と引き締まることです。メッキパーツは豪華さを演出しますが、多すぎると少し古い印象を与えてしまうことがあります。そこをあえてピアノブラックに置き換えることで、影を強調し、アウディのような「知性的で都会的な強さ」を演出できるんです。

さらにハイエンドな走りを追求したい方は、ポルシェPDKの耐久性の真実について学び、駆動系へのこだわりを深めるのも一興です。ピアノブラック塗装は、光の反射が美しくなり、洗車後の満足度も段違いですよ!

クラウンスポーツのガーニッシュによる存在感の強化

クラウンシリーズの中でも、最もアウディのスポーツモデルに近い雰囲気を持っているのが「クラウンスポーツ」です。その筋肉質なフェンダーラインと、鋭い「目」を持つフロントマスクは、純正状態でもすでに完成された美しさを持っています。しかし、ここに専用の「フロントグリルガーニッシュ」を加えることで、その存在感はさらに数段上のステージへと引き上げられます。

M'z SPEEDなどがリリースしているガーニッシュは、フロントマスクにさらなる「厚み」と「陰影」をもたらします。アウディのSUVシリーズが持つ、どこか建築的で幾何学的な美しさを、クラウンの中に呼び覚ますような感覚ですね。時にはレクサスNXのマイナーチェンジ情報などもチェックしつつ、ライバル車の動向を確認するのも楽しいものです。整備の際にこうした追加パーツを装着する際、わずか数ミリのズレで表情が変わってしまうため、非常に神経を使いますが、ピタリと決まった時の「欧州のスーパーSUV感」は鳥肌ものです。

単なる移動手段としてのクルマを、所有する喜びを感じる「作品」へと変えてくれる、そんな魅力がこのカスタムにはあります。

自由なメモ

最近は純正アクセサリーでも「ブラックパッケージ」に近いものが用意されています。新車購入時にあえてこれを選び、納車後に細部をさらにカスタムするのも賢い選択です。

よくある質問

Q:なぜ210系クラウンはアウディの顔に似ていると言われるのですか?

A:アウディが提唱した「シングルフレームグリル」と同様に、バンパーを貫通して上下が一体となった巨大なグリルを採用したことが最大の理由です。垂直方向のボリューム感が共通しています。

Q:210系アスリートの「妖怪顔」という評価はネガティブなものだけですか?

A:登場時はその威圧感から批判もありましたが、時間が経つにつれ「個性があってかっこいい」と評価が逆転しました。現在では中古車市場でも根強い人気を誇るスタイルとなっています。

Q:現行の35系クラウンを欧州車風にカスタムするコツはありますか?

A:グリル周りの樹脂パーツを「ピアノブラック(艶あり黒)」で塗装したり、ボディ同色に近づけたりする手法が有効です。これにより、アウディのe-tronシリーズのような洗練された質感が手に入ります。

Q:アウディ以外にもデザインの影響を感じる部分はありますか?

A:ヘッドライト内のポジションランプの配置や光り方は、アウディやメルセデス・ベンツが先駆けた「ライティング・シグネチャー」の手法を色濃く反映しており、欧州車的な先進性を演出しています。

独自進化を遂げるクラウンとアウディの顔に関するまとめ

夜の公道を走行するクラウンのリアビュー。自分だけの正解を追求するカーライフへのメッセージ。

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さて、ここまで「クラウン アウディ 顔」というテーマで、デザインの歴史から具体的なカスタム手法まで、私の熱量を込めてお話ししてきました。210系が登場した時のあの衝撃、そして「妖怪顔」とまで言われた賛否両論。それらはすべて、クラウンが「日本のクラウン」という小さな枠を飛び越え、世界中のプレミアムブランドと真っ向から勝負するために必要な進化だったのだと確信しています。

アウディが先駆けたデザイン言語を、ただ模倣するのではなく、トヨタというメーカーが自らのプライドをかけて咀嚼し、昇華させた結果が、今のクラウンの姿なんです。

もしあなたが、ご自身のクラウンを見て「どこかアウディのような気品や迫力を足したい」と感じているなら、それはとても素晴らしい感性だと思います。今回紹介したグリル交換やピアノブラック塗装、有名ブランドのエアロパーツなど、道はたくさんあります。

大切なのは、自分自身がその顔を見て「かっこいい」と心から思えるかどうかです。現役の整備士として、あなたが最高に気に入ったフロントマスクで、愛車との素晴らしい時間を過ごせることを心から応援しています。何かカスタムやメンテナンスで迷うことがあれば、いつでも信頼できるプロに相談してみてくださいね。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

ココに注意

本記事で紹介したカスタマイズやパーツ装着は、あくまで一般的な事例であり、車両の状態や年式によって適合が異なる場合があります。改造を行う際は、必ず道路運送車両法の保安基準を遵守し、専門の整備工場やショップにて安全を確認した上で行ってください。また、各数値や価格は公開時点の目安であり、最新の正確な情報は公式サイト等でご確認ください。

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神崎 悠真(1級自動車整備士)                       元大手メーカー勤務。現在は高級車を中心に扱う現役のメカニック兼、自動車検査員です。このブログでは、カタログのスペック表には載っていない**「故障リスク」や「本当の資産価値」**について、整備士の視点から忖度なしで解説します。                                  車選びで失敗したくない方は、ぜひ私の経歴をご覧ください。                                             資格一覧                                         自動車整備士一級、自動車検査員、中古自動車査定員、低圧電気取扱者、大型自動車第一種運転免許、中型自動車第一種運転免許、準中型自動車第一種運転免許、普通自動車第一種運転免許、牽引自動車第一種運転免許証、甲種危険物取扱者、ガス溶接技能講習修了証、全工協主催 基礎製図検定・機械製図検定、全工協主催 情報技術検定、フォークリフト運転技能講習修了証(最大荷重1t以上)、半自動溶接適格性証明書専門級、玉掛け技能講習修了証、床上操作式クレーン運転技能講習修了証(つり上荷重5t以上)、産業車両整備技能士特急、ジュニアマイスターゴールド認定

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