はじめまして!このブログ「プレミアムカージャーナル」の運営責任者であり、現役の整備士を務めております、神崎悠真(かんざき ゆうま)と申します。
アストンマーティンの官能的なデザインに魅了されている方は多いですよね。特にアストンマーティンDB11の新車価格や購入条件を詳しく調べている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実はDB11はすでに生産が終了しており、現在は新車としてのメーカーオーダーはできなくなっています。
今の市場では、後継モデルであるDB12の価格や、DB11の認定中古車相場、そして輸入車ならではの維持費が気になるところです。この記事では、憧れのDB11を手に入れるための現実的な予算感や、アストンマーティンの保証プログラムを選ぶメリットについて、整備士の目線も交えながらたっぷりとお伝えしていきます。

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記事のポイント
- DB11の最終的な新車価格と最新の中古相場
- 後継モデルDB12との性能やデザインの決定的な違い
- V8とV12エンジンの特性と維持する上での注意点
- 後悔しないための認定中古車プログラムの活用法
アストンマーティンDB11の新車価格と現在の販売状況
- 最終モデルの価格一覧と中古車市場の推移
- 後継モデルDB12との性能差やスペックの比較
- V8とV12エンジンの違いと走行フィールの差
- 燃費や自動車税など年間の維持費シミュレーション
- 認定中古車保証のメリットと選び方のポイント
最終モデルの価格一覧と中古車市場の推移
アストンマーティンDB11が新車として販売されていた最終時期、2022年から2023年にかけての日本国内価格を改めて整備士の視点から深掘りしてみましょう。当時のカタログモデルとしては、V8クーペが約2,363万円から、フラッグシップのV12 AMRが約2,850万円からという設定でした。
アストンマーティンの価格体系で面白いのは、ポルシェのように膨大なオプションリストから自分好みの一台を作り上げていく過程です。そのため、実際にディーラーから納車される際の「総支払額」は、本体価格にプラス500万円から800万円ほど上乗せされるのが一般的でした。
たとえば、特別なペイントカラーや、内装のキルティング加工、カーボンファイバーの装飾パーツなどを選んでいくと、あっという間に3,000万円の大台を超えてしまいます。私が見てきた個体でも、新車時に3,500万円以上のプライスがついたV12 AMRは珍しくありませんでした。
しかし、現在は2025年。DB11はすでに絶版車となり、手に入れるには中古車市場を探すしかありません。新車を検討していた層の多くが後継のDB12へ流れた一方で、あえて「DB11のデザインが完成されている」として中古を探すファンも増えています。
DB11の最終新車価格帯(税込・車両本体のみ)
現在の相場状況ですが、非常に二極化が進んでいます。初期型(2016年〜2017年式)のV12モデルは、走行距離が進んでいる個体であれば1,100万円から1,300万円台という、新車時の半額以下で狙えるようになっています。一方で、最終型のV8モデルや低走行のAMRは、2,000万円台後半の高値をキープしています。
整備士としてアドバイスするなら、あまりに安すぎる個体には注意が必要です。アストンマーティンは放置されることを嫌う車ですので、定期的なメンテナンス履歴があるかどうかが、購入後の運命を分けます。購入前にアストンマーチン故障率の真実を確認し、どのようなトラブルが起こりやすいか予習しておくことをおすすめします。
また、リセールバリューの観点では、やはり「希少な色」や「カーボンパッケージ」の有無が数百万単位で査定に響きます。スカイフォールシルバーやマグネティックシルバーといった定番色は安定していますが、Qバイアストンマーティンによる特別色は、マニアックな買い手がついたときに爆発的な高値になることがありますね。
中古車市場の推移を見守っていると、V12エンジンの希少性が年々高まっており、今後さらに価値が安定、あるいは上昇していく可能性も秘めています。
後継モデルDB12との性能差やスペックの比較
DB11の新車価格を検討していた方にとって、現在最も気になる比較対象は後継モデルの「DB12」でしょう。アストンマーティンはこの車をグランドツアラーではなく「スーパーツアラー」と呼び、これまでのDBシリーズとは一線を画す走行性能を与えました。DB12の新車価格は約2,990万円からとなっており、DB11の最終価格と比較しても約600万円以上のジャンプアップとなっています。
この価格差をどう捉えるかが、DB11の中古を選ぶか、思い切って新型DB12をオーダーするかの分かれ道になります。
メカニズム面での最大の変化は、DB11で選べたV12エンジンが廃止され、4.0リッターV8ツインターボのみに集約された点です。「V12がなくなったのは寂しい」という声も聞かれますが、DB12に搭載される改良型V8エンジンは、なんと最高出力680PS、最大トルク800Nmという、DB11 V12 AMRをも凌ぐ数値を叩き出しています。

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| 項目 | DB11 V8 (最終) | DB11 V12 AMR | DB12 (最新) |
|---|---|---|---|
| エンジン | 4.0L V8 | 5.2L V12 | 4.0L V8 (改良型) |
| 最高出力 | 535 PS | 639 PS | 680 PS |
| 最大トルク | 675 Nm | 700 Nm | 800 Nm |
| 0-100km/h加速 | 4.0 秒 | 3.7 秒 | 3.6 秒 |
整備士として下回りやエンジンルームを拝見する限り、DB12の進化は凄まじいものがあります。冷却性能の強化のためにフロントグリルが大型化され、ラジエーターの配置も見直されています。さらに、電子制御デフ(E-diff)の採用により、コーナーでの立ち上がり性能が劇的に向上しました。
DB11はどちらかというと「優雅に真っ直ぐ走る」ことを得意としていましたが、DB12は「積極的にコーナーを攻める」楽しさが備わっています。
とはいえ、最新モデルは人気が集中しており、納期も非常にかかるのが現状です。これはアストンに限った話ではなく、なぜポルシェの新車は買えない?という記事でも解説している通り、高級車市場全体で需要が供給を上回っています。即納を望むなら、コンディションの良いDB11の中古車を探すのが最も現実的なルートかもしれません。
DB11のしなやかな乗り心地は、日常使いや長距離ドライブにおいてはDB12よりも「疲れにくい」と感じる場面も多く、ラグジュアリーGTとしての完成度は今見ても一級品です。
V8とV12エンジンの違いと走行フィールの差
DB11を検討する際に避けて通れないのが、「V8か、それともV12か」という究極の選択です。整備士として多くの個体に触れてきた私の見解を申し上げます。まず、アストンマーティン自社開発の5.2リッターV12ツインターボは、まさにブランドの宝です。
エンジンをかけた瞬間の「フォーン!」という咆哮、そしてアクセルを踏み込んだ時の、どこまでも伸びていくようなシルキーな加速感。多気筒エンジン特有の「粒が揃った回転フィール」は、電動化が進む現代において、これ以上ない贅沢と言えるでしょう。
一方、2017年からラインナップに加わったメルセデスAMG製の4.0リッターV8ツインターボは、非常に理にかなった選択肢です。V12モデルに比べてフロント重量が約115kgも軽く、ステアリングを切った瞬間のレスポンスが極めてシャープです。ワインディングロードを楽しむなら、間違いなくV8モデルの方が「操っている感覚」が強いですね。
このV8エンジンは非常にタフで、アストンマーティンV8ヴァンテージの維持費でも触れている通り、実績のあるユニットだけに信頼性も抜群です。

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整備士が教えるエンジン別の性格
V12は「ロマンとステータスの結晶」です。高速道路でのゆとりや、所有しているという満足感は圧倒的。対してV8は「実用と快楽のベストバランス」です。鼻先の軽さがもたらす軽快な走りは、スポーツカー好きを唸らせます。整備性についても、V8の方がエンジンルームに余裕があるため、工賃がわずかに安く済む傾向がありますね。
走行フィールの違いで注目すべきは、変速機(ZF製8速AT)のセッティングです。V12モデルは滑らかさを重視していますが、V8モデルはよりダイレクト感を強めた味付けになっています。どちらが良い悪いではなく、アストンマーティンに「伝統」を求めるならV12を、「現代的な走り」を求めるならV8をチョイスするのが、後悔しない選び方の基本です。
また、音のキャラクターも全く違います。V12は高音域が混ざるオーケストラのような響きですが、V8は低音の効いた、より野性味のある排気音を奏でます。このあたりは個人の好みによりますが、ガレージでアイドリングをしているだけで幸せになれるのは、やはりV12の方かな、と整備士をしながら感じることが多いですね。
しかし、維持費や税金の差を考えると、V8モデルが市場で多く流通している理由もよく分かります。
燃費や自動車税など年間の維持費シミュレーション
アストンマーティンDB11の新車価格に納得したとしても、その後に続く維持費に驚いてしまっては楽しいカーライフが送れません。特にこのクラスの車は、消耗品の一点一点が非常に高額です。まず、多くのオーナー様が気にされる自動車税についてですが、日本国内では排気量に応じて税額が決まります。

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チェックリスト
- 自動車税(種別割):V8(4.0L)は年間66,500円、V12(5.2L)は年間88,000円となります。13年超の重課を考えると、将来的なコストも頭に入れておく必要があります。(出典:総務省『地方税制度:自動車税・軽自動車税種別割』)
- 燃費:街乗りでは3〜5km/L、高速巡航でようやく8〜9km/Lといったところです。ハイオク満タンで15,000円前後は覚悟してください。
- 車検費用:大きな故障がなくても、25万円〜40万円は最低限必要です。もし油脂類をフル交換し、摩耗パーツを替えるなら60万円を超えることもあります。
整備士として強調したいのは、「予防整備」の重要性です。アストンマーティンは壊れてから直すと、パーツの取り寄せに時間がかかり、さらには関連する別のパーツまで道連れに故障してしまうことがあります。定期的な点検費用を惜しまないことが、結果的に大きな出費を防ぐことに繋がります。
車検費用の考え方については、輸入車全般に通じるBMWの車検が高すぎる?費用を抑える秘訣の記事も、考え方のヒントになるかもしれません。
また、消耗品の筆頭はタイヤとブレーキです。DB11は20インチ以上の高出力対応タイヤ(ブリヂストン・ポテンザS007やピレリ・P ZEROなど)を装着していますが、4本交換で工賃・処分料込みで40万円から50万円ほどかかります。ブレーキについても、カーボンセラミックブレーキを選択している個体の場合、ローター交換が必要になると、それだけで200万円近い請求が来ることも。
こうした維持費をシミュレーションする際は、アストンマーティンラピードの燃費と維持費の実例データも非常に役立ちます。どちらもハイパフォーマンスカーとしての「宿命」のような出費ですね。
保険料についても、車両価格が高額なため、車両保険への加入は必須です。年間の保険料で40万円から60万円ほどかかるケースも多く、これらを合計すると、大きな修理がなくても年間で150万円から200万円程度のランニングコストを見ておくのが、健全なアストンマーティンライフを送るための目安といえるでしょう。
認定中古車保証のメリットと選び方のポイント
DB11の新車が買えない今、最も安心して購入できるのが、正規ディーラーが提供する「Timeless(タイムレス)」認定中古車プログラムです。一般の中古車店で販売されている個体よりも、車両価格は100万円から200万円ほど高い設定になっていることが多いですが、整備士の目から見ても、その差額を払う価値は十分にあると断言できます。
認定中古車の最大のメリットは、140項目におよぶ厳格な納車前点検です。アストンマーティン専用の診断機を使い、目視では分からない電子制御系のエラーや、将来的に不具合を起こしそうな箇所を事前に潰してくれます。さらに、12ヶ月間の走行距離無制限保証が付帯しており、万が一のエンジンやミッションのトラブルも無償で修理が受けられます。
この安心感は、アストンマーティンというデリケートな車に乗る上で、何物にも代えがたいものです。

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ポイント
- 正規ディーラーのTimeless公式サイトで在庫を確認する
- 過去の整備記録簿(サービスヒストリー)が全て揃っているか確認
- 担当者に「前オーナーがどのような保管状況だったか」をヒアリング
- レザーの擦れや、スイッチ類のベタつきなどのコンディションを実車で確認
アストンマーティンを選ぶ方々は、その美学に共鳴している素晴らしい方ばかりです。以前の記事、アストンマーティンに乗っている人の深層心理でも解説しましたが、彼らは車をただの道具ではなく、人生を豊かにするパートナーとして大切に扱われます。そのため、認定中古車として並ぶ個体は、屋根付きガレージで大切に保管されていた「極上車」である確率が非常に高いのです。
認定中古車であれば、購入後のロードサイドアシスタンスも付帯するため、遠出の際のトラブルでも安心です。整備士として見てきた中でも、認定中古車で購入されたお客様は、大きなトラブルに見舞われる確率が格段に低いですね。
たとえ新車価格より安く中古で手に入れたとしても、そのクオリティは新車に肉薄するものを維持しているのが、アストンマーティン認定中古車の素晴らしいところです。もしあなたが初めてのアストンマーティンを検討中なら、迷わず正規ディーラーの門を叩いてみてください。
アストンマーティンDB11の新車価格を基準にする中古選び
- 故障のリスクに備える300万円の修理予備費
- コンバーチブルのボランテとクーペの価格差
- 豪華な内装とインフォテインメントの進化
- リセールバリューを左右するオプションの価値
- よくある質問
- アストンマーティンDB11の新車価格のまとめ
故障のリスクに備える300万円の修理予備費
アストンマーティンDB11を所有するにあたって、私が最も真剣に、そして誠実にお伝えしたいのが「300万円の修理予備費」の確保です。車両価格の1,500万円や2,000万円を工面できたとしても、この予備費がない状態での購入はおすすめできません。これは、アストンマーティンが不具合を起こしやすいという意味ではなく、一度壊れた時の修理費用がスーパーカー価格だからです。
たとえば、DB11のフロントグリルやバンパーを少しぶつけてしまったとしましょう。パーツ代だけで数十万円、塗装とセンサーのキャリブレーションを含めると100万円近い請求が来ることは珍しくありません。
また、電子制御サスペンションやトランスミッション、電装系のトラブルが発生した場合、アッセンブリー交換(部品丸ごとの交換)となることが多く、一部品で200万円を超えるケースも存在します。
整備士が語る「予備費」が必要な理由
アストンマーティンは、パーツの多くをイギリス本国から空輸する必要があります。運賃や関税、さらには円安の影響で、パーツ代は年々高騰しています。また、特殊な構造ゆえに作業工賃も高めに設定されており、一度の入庫で50万円、100万円という数字を見ても驚かない精神的な余裕が必要です。

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こうした維持の厳しさは、他の輸入車でも同様の傾向があります。たとえばポルシェGT3を買える人の年収という記事でも解説していますが、高性能車を最高の状態で維持するには、それなりの経済的バックボーンが求められます。DB11は、その美しさの裏側に、プロのメカニックによる精密なケアを必要とする繊細な機械であることを忘れないでください。
もちろん、認定中古車で購入して保証期間内であれば、多くをカバーできます。しかし、タイヤの摩耗やオイル漏れなどの「消耗」に起因する部分は保証外となることが多いため、やはり手元に300万円ほどのキャッシュを置いておくのが、オーナーとしての嗜みであり、心の平穏に繋がるかなと思います。この余裕があるからこそ、V12やV8の快音を心の底から楽しめるようになるのです。
コンバーチブルのボランテとクーペの価格差
DB11には、流麗なクーペボディの他に、オープンエアを楽しめる「ボランテ」がラインナップされています。新車時の価格設定では、ボランテはクーペよりも約200万円ほど高く設定されていました。中古車市場でもこの価格差はしっかりと維持されており、さらにはボランテの方が流通台数が圧倒的に少ないため、希少価値から高値安定する傾向があります。
ボランテの魅力は、何といっても屋根を開けた時の圧倒的な解放感です。8層構造のソフトトップは、閉めている時はクーペと見紛うほどの静粛性を誇りますが、スイッチ一つで官能的なエキゾーストノートをダイレクトに耳に届けてくれます。この多層構造の幌は、アストンマーティンのこだわりが詰まっており、断熱性や防犯性も非常に高いレベルにあります。
ボランテ選びのポイント
- V8の野性味あふれる排気音を最大限に楽しめる
- 内装のレザーが外から見えるため、より豪華な仕様が好まれる
- クーペに比べてリアのボリューム感が増し、独特の存在感がある
ただし、整備士として注意を促したいのは、幌の開閉機構のコンディションです。油圧シリンダーやセンサー類は、年数が経過するとトラブルの種になりやすい箇所です。また、ボランテはクーペに比べてトランク容量が制限されるため、ゴルフバッグを載せたいといった実用性を重視するならクーペの方が使い勝手が良いでしょう。
もしあなたがアストンマーティンだけでなく、他のイギリス高級ブランドとの違いを知りたいなら、アストンマーチンとベントレーのロゴの由来と見分け方をチェックしてみるのも面白いですよ。ベントレー・コンチネンタルGTCという強力なライバルが存在しますが、DB11ボランテの方がよりスポーティでシャープな印象を与えます。
どちらが自分に相応しい「大人な遊び車」か、じっくりと比較検討するのも楽しい時間ですね。
豪華な内装とインフォテインメントの進化
DB11のドアを開けた瞬間に広がる光景は、まさに「動く高級ホテル」です。アストンマーティンが長年培ってきたレザーの加工技術は世界最高峰で、シートのステッチ一本一本までが手作業の温もりを感じさせます。DB11の新車価格の多くは、この卓越したクラフトマンシップに支払われていると言っても過言ではありません。
しかし、整備士として冷静に評価しなければならないのが、インフォテインメント・システム、つまりナビやオーディオの画面周りです。
DB11はメルセデス・ベンツからシステムの供給を受けていますが、その世代はいわゆる「COMANDシステム」時代のものであり、画面の解像度や操作スピード、そしてスマートフォンの連携機能(Apple CarPlayなど)については、現代の最新車と比較すると明らかに一世代前の印象を拭えません。
インフォテインメントの注意点
DB11のシステムはタッチパネルではなく、センターコンソールのダイヤルで操作するタイプです。最新のナビ機能を重視する方には不満が出るかもしれませんが、アストンマーティンのオーナー様は「ナビよりもエンジン音を聴く」という方が多いため、大きな問題にならないことも多いです。
もし最新のデジタル環境を譲れないのであれば、フル液晶化されたDB12一択となります。
一方で、アナログなスイッチ類の質感はDB11の方が優れていると感じる部分もあります。空調の操作パネルやシフトボタンなど、指に伝わる触感は、近年の「何でも画面で操作する」車にはない心地よさがあります。内装のレザーケアについても、定期的に行わないと乾燥でひび割れが生じてしまいます。
整備の際、私はよくアストンマーティンに乗っている人のこだわりをお聞きしますが、皆様本当に内装をきれいに保たれていて、メカニックとしても背筋が伸びる思いです。
音響についても、オプション設定の「Bang & Olufsen」が装着されていれば、車内は瞬時に極上のコンサートホールへと変わります。このオーディオシステムだけで新車価格に100万円近いプラスとなりますが、中古車でこの装備がついている個体を見つけたら、非常にラッキーだと言えますね。
リセールバリューを左右するオプションの価値
アストンマーティンを所有する楽しみの一つに、売却時の「リセールバリュー」があります。新車時にどのようなオプションを選んでいたか、あるいは中古で購入する際にどのような装備がついている個体を選ぶかで、数年後の手残り金額が大きく変わってきます。
整備士として査定の現場に立ち会うこともありますが、アストンマーティンDB11において高く評価されるポイントは明確です。
| プラス査定になりやすい項目 | その理由と価値 |
|---|---|
| カーボンエクステリアパック | 後付けが困難で、視覚的なスポーティさが際立つため |
| Qスペシャルペイント | カタログ外の希少なカラーは、指名買いが入るほどの人気 |
| Bang & Olufsen オーディオ | ブランド力が高く、室内エンタメの必須装備とされるため |
| プロテクションフィルム(PPF) | 外装の飛び石傷がないことは、最高評価への近道 |

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逆に、リセールを下げてしまう要因としては、過度なカスタムや整備記録の欠如が挙げられます。アストンマーティンの市場は非常に狭く、純正状態を好む「オリジナル重視」の買い手がほとんどです。足回りを社外品に変えたり、マフラーを爆音仕様に改造したりすると、かえって売却時にマイナスになることが多々あります。
また、リセールを気にするなら、モデルの「立ち位置」も重要です。たとえば、ポルシェGT2とGT3の違いのように、アストンでもベースモデルとAMR(アストンマーティン・レーシング)モデルでは、将来の希少価値に大きな差が出ます。V12モデルの最終完成形であるAMRは、今後クラシックアストンとしての価値を高めていく可能性が高いでしょう。
「自分が乗って楽しむため」のオプション選びは大前提ですが、もし将来の乗り換えを視野に入れているなら、万人受けする「シルバー、グレー、ブラック」の外装色に、洒落た「タンレザーやボルドーレザー」の内装という組み合わせが最強のリセールを生み出します。
私たち整備士も、大切に扱われ、かつ魅力的なオプションが満載のDB11を見ると、「この車はすぐに次のオーナーが決まるだろうな」と確信しますね。
よくある質問
Q:アストンマーティンDB11の新車は今でも購入できますか?
A:いいえ、DB11はすでに生産を終了しており、現在はメーカーへの新車オーダーはできません。手に入れるには、認定中古車などの「中古車市場」から選ぶ必要があります。
Q:DB11の中古車相場はどのくらいですか?
A:2025年時点の相場では、初期型のV12モデルが1,100万円〜1,300万円台、高年式のV8モデルやAMRモデルは2,000万円台後半と、個体の状態によって大きく二極化しています。
Q:維持費として具体的に年間いくらくらい準備すべきですか?
A:自動車税や保険、消耗品交換を含め、大きな故障がなくても年間150万〜200万円程度が目安です。また、突発的な修理に備え、別途「300万円の修理予備費」を確保しておくことが推奨されます。
Q:初めての中古アストンマーティンで失敗しない買い方は?
A:正規ディーラーが提供する「Timeless(タイムレス)」認定中古車プログラムを選ぶのが最も安心です。140項目の点検と12ヶ月の走行距離無制限保証が付帯し、購入後のトラブルリスクを最小限に抑えられます。
アストンマーティンDB11の新車価格のまとめ
ここまで、アストンマーティンDB11の新車価格という入り口から、後継DB12との比較、維持費の現実、そして中古車選びの勘所まで、かなり詳しくお話ししてきました。いかがでしたでしょうか。
アストンマーティンDB11は、アストンの歴史の中でも「第2世紀(Second Century Plan)」の幕開けを飾った非常に重要な一台です。その美しさは時が経っても色褪せることはなく、むしろ後継のDB12が登場した今、よりクラシックなエレガンスを持つ車として再評価されています。
今回の重要ポイントまとめ
- DB11の新車販売は終了。現在は中古市場が主戦場となっている。
- 新車価格は約2,363万円〜だったが、現在は1,100万円台から狙える個体もある。
- 新型DB12は性能面で圧倒的だが、価格も3,000万円超と高額。
- V12の官能性とV8の軽快さ、どちらを選ぶかが最大の見極めポイント。
- 維持には「300万円の予備費」と「認定中古車プログラム」の活用が不可欠。

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「アストンマーティンに乗る」ということは、単に高い車を所有するということではありません。それは、イギリスの伝統的な美意識を身に纏い、日常の移動をドラマチックな体験に変えるということです。
新車価格がいくらだったか、という数字も一つの指標ですが、整備士として言わせていただくなら、アストンマーティンがもたらす「人生の彩り」は、決してプライスタグでは測れない価値があります。
もしあなたが、中古車情報サイトで運命の一台を見つけたら、まずはその整備履歴をじっくりと眺めてみてください。そして、勇気を持って正規ディーラーのショールームを訪れてみてください。そこには、数字だけでは分からないアストンマーティンの本当の世界が待っています。
正確な販売情報や、保証の詳細、個別の修理費用などについては、必ずアストンマーティンの公式サイトや、お近くの正規販売店にご相談ください。あなたのガレージに、あの美しいシルエットが収まる日が来ることを心から応援しています!
メモ
※この記事に掲載した価格、スペック、維持費などは、2025年時点の市場調査に基づく一般的な目安です。実際の条件は個別の車両や経済状況により変動しますので、最終的な判断は専門家と相談の上で行ってください。
アストンマーティンの世界へようこそ。また別の記事でもお会いしましょう!