レクサス

長距離でも疲れないレクサスの秘密!プロが教えるモデル別評価

神崎悠真

神崎 悠真(1級自動車整備士)                       元大手メーカー勤務。現在は高級車を中心に扱う現役のメカニック兼、自動車検査員です。このブログでは、カタログのスペック表には載っていない**「故障リスク」や「本当の資産価値」**について、整備士の視点から忖度なしで解説します。                                  車選びで失敗したくない方は、ぜひ私の経歴をご覧ください。                                             資格一覧                                         自動車整備士一級、自動車検査員、中古自動車査定員、低圧電気取扱者、大型自動車第一種運転免許、中型自動車第一種運転免許、準中型自動車第一種運転免許、普通自動車第一種運転免許、牽引自動車第一種運転免許証、甲種危険物取扱者、ガス溶接技能講習修了証、全工協主催 基礎製図検定・機械製図検定、全工協主催 情報技術検定、フォークリフト運転技能講習修了証(最大荷重1t以上)、半自動溶接適格性証明書専門級、玉掛け技能講習修了証、床上操作式クレーン運転技能講習修了証(つり上荷重5t以上)、産業車両整備技能士特急、ジュニアマイスターゴールド認定

はじめまして! このブログ「プレミアムカージャーナル」の運営責任者であり、現役の整備士を務めております、神崎悠真(かんざき ゆうま)と申します。

休日に遠出をして温泉やゴルフに行きたいけれど、運転でぐったり疲れてしまうのは避けたい。そんな悩みを抱えて、長距離でも疲れないレクサスに関する情報を探している方は多いのではないでしょうか。実は、レクサスが疲れにくいと言われるのには、単なる乗り心地の良さだけではない、整備士の私から見ても驚くような緻密なメカニズムが隠されているのです。

普段、お客様の愛車をリフトアップして下回りを点検していると、「なぜこの車はこんなに乗り心地が良いのか」という答えが、サスペンションの形状やブッシュの材質、吸音材の配置からありありと見えてきます。それはまさに、日本の道路事情を知り尽くしたエンジニアたちの「執念」とも呼べる設計です。

この記事では、カタログスペックだけでは分からない、整備士だからこそ知っている「レクサスが長距離でも疲れない本当の理由」と、あなたのライフスタイルに合ったおすすめのモデルについて、専門用語を噛み砕きながら分かりやすく解説していきます。

レクサスの長距離走行でも疲れない理由を整備士の視点で解説するスライド。

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ちなみに、世界中で支持されるレクサスですが、最新の販売動向を見てもその快適性が多くのユーザーに評価されていることが分かります。興味のある方は2024年レクサス販売台数:世界と日本の明暗を徹底解説の記事も参考にしてみてください。

記事のポイント

  • 整備士視点で解説するレクサス独自の疲労軽減メカニズム
  • メルセデス・ベンツと比較した際の長距離移動の特性の違い
  • 目的やライフスタイルに合わせた疲れないレクサスの選び方
  • 各モデルごとの具体的な長距離ドライブ性能と快適装備の評価

長距離でも疲れないレクサスの理由と技術

レクサスの快適性を構成する4つの要素「座(人間工学)」「足(サスペンション)」「静(静粛性)」「支(運転支援)」の紹介スライド。

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  • 疲労を防ぐレクサスのシート設計の凄さ
  • 乗り心地を極めるサスペンション技術
  • 圧倒的な静粛性が生む車内空間の快適さ
  • 運転の負担を減らす高度な支援システム
  • メルセデスと比較してどちらが疲れないか

疲労を防ぐレクサスのシート設計の凄さ

長距離ドライブにおいて、ドライバーの身体とクルマが接している唯一のパーツであり、疲労度に最も直結するのが「シート」です。「たかが椅子、どれも同じでしょう?」と思われるかもしれませんが、レクサスのシート開発にかける情熱は、もはや医療機器や人間工学の領域に達しています。

私が整備でシートを取り外す際、その骨格の剛性感やウレタンの厚みを見るたびに、「これはコストがかかっているな」と唸らされます。

具体的に何が凄いのか。まず特筆すべきは「骨盤支持構造」です。人間が最も疲れにくい姿勢というのは、背骨が自然なS字カーブを描いている状態だと言われています。しかし、一般的な車のシートに漫然と座ると、どうしても骨盤が後ろに倒れ込み、背骨がCの字になって猫背になりがちです。

これが腰痛や肩こりの最大の原因です。レクサスのシートは、座面の奥(お尻が当たる部分)の角度と沈み込み量が絶妙に計算されており、座るだけで自然と骨盤が立ち、背筋がスッと伸びるように設計されています。まるでコルセットで優しく支えられているような感覚ですね。

さらに、表皮の下にある「クッション材(ウレタンフォーム)」にも秘密があります。上位モデルでは、身体の部位に応じて硬さの異なるウレタンを使い分けているのです。例えば、お尻の骨(坐骨)が当たる部分は高密度でしっかりと支え、太ももの裏や背中の周辺部分は柔らかめの素材を使って血流を妨げないようにしています。

これにより、特定の箇所だけに体重が集中する「底付き感」を防ぎ、体圧を綺麗に分散させています。これが、300km、400kmと走ってもお尻が痛くなりにくい理由です。

レクサスのシートの骨盤支持構造と部位別ウレタンの解説。背骨のS字カーブ維持と体圧分散による疲労軽減の仕組み。

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将来的にレクサスマイクロコンセプトを徹底解剖!LSが示す1人乗りの衝撃のような究極の個室空間が実現すれば、シート技術はさらに進化するでしょう。

リフレッシュシートは「マッサージ機」ではない?

LSやLX、RXの上位グレードに搭載されている「リフレッシュシート」ですが、これは家電量販店にあるマッサージチェアとは思想が異なります。マッサージチェアは「コリをほぐす」ことが主目的ですが、レクサスのリフレッシュシートは「血行を促進し、覚醒状態を維持する」ことを目的にチューニングされています。

シートの背もたれと座面内に埋め込まれたエアブラダー(空気袋)が、設定されたプログラムに従って膨張・収縮を繰り返します。私が実際に試して驚いたのは、その「押し」の強さと正確さです。単にブルブル震えるバイブレーションではなく、指圧師に親指でグーッと押されているような、しっかりとした圧力を感じます。
「全身」「腰」「上半身」など最大5つのコースが用意されており、高速道路での単調な運転中に使用すると、滞った血流が巡り出し、眠気を防いで集中力を回復させてくれるのです

乗り心地を極めるサスペンション技術

「疲れない」ための絶対条件、それは車体がフラットであることです。路面からの突き上げや、車線変更時の揺り返しは、乗員の頭を揺さぶり、無意識のうちに姿勢を保とうとする筋肉の緊張を招きます。これが「なんとなく疲れた」という身体的疲労の正体です。

整備士としてサスペンション交換を行う際、レクサスの足回り部品の精度の高さにはいつも驚かされますが、特に近年のモデルに採用されている技術は目を見張るものがあります。

その筆頭が、ESなどに採用されている「スウィングバルブショックアブソーバー」です。これは従来のダンパーの常識を覆す技術と言っても過言ではありません。一般的なダンパーは、オイルがバルブを通過する際の抵抗で揺れを止めますが、ピストンの動くスピードが遅い「微低速域」では抵抗が発生しにくく、どうしてもフワフワとした動きが残ってしまいがちでした。

しかし、スウィングバルブは、わずか数ミリ単位の微細な動き出しから即座にバルブが反応し、減衰力(揺れを止める力)を発生させます。

微低速域を制するものが乗り心地を制す

高速道路の継ぎ目や、荒れたアスファルトを通過する際、「トンッ」という軽い入力で即座に揺れが収束するのは、このスウィングバルブのおかげです。余計な余韻を残さず、一発で衝撃を消し去るため、視線がブレず、眼精疲労の軽減にも大きく貢献しています。こうした技術の源流には、伝説のスーパーカーLFAで培われた知見も活かされていると言われています。(参考:レクサス lfa 中古 相場はなぜ2億円超?最新価格と維持費の真実

従来型とレクサスのスウィングバルブショックアブソーバーの比較図。微低速域から減衰力を発生させ、揺れを素早く止める仕組み。

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また、電子制御サスペンション「AVS(Adaptive Variable Suspension)」の進化も見逃せません。最新の「NAVI-AI-AVS」では、カーナビの地図データと連動し、「これからカーブに差し掛かる」という情報を事前に取得して、ショックアブソーバーの硬さを最適化します。

カーブに入る手前で外側のサスペンションを瞬時に引き締め、車体の傾き(ロール)を抑制するのです。これにより、乗員は遠心力に抗うことなく、極めて自然な姿勢でコーナーをクリアできます。頭が揺さぶられないということは、三半規管への刺激が減るということであり、これが車酔いの防止と疲労軽減に直結しています。

圧倒的な静粛性が生む車内空間の快適さ

長距離移動後の疲労感の半分は、実は「耳」から来ていると言われています。ゴーッというロードノイズ、ヒューッという風切り音、エンジンの透過音。これら種々雑多なノイズは、たとえ意識していなくても脳の処理リソースを消費し続け、精神的なストレスとなります。

レクサスは創業以来、「静粛性」をブランドの核としてきましたが、最新のモデルでは「無音」を目指すのではなく、「心地よい静けさ」を作り出す方向へ進化しています。

その要となる技術の一つが「アクティブノイズコントロール(ANC)」です。これは、車内に侵入してくる不快な低周波ノイズ(主にエンジンからのこもり音やロードノイズ)に対し、天井のスピーカーから「逆位相」の音波を出して打ち消す技術です。ノイズキャンセリングヘッドホンと同じ原理を、車内空間全体で行っていると考えてください。

私が診断機を使って車両のデータモニターをしていると、エンジン回転数や車速に応じてANCが細かく制御されているのが分かります。これにより、耳障りな「ボーッ」という圧迫感が消え、クリアな空間が保たれます。

アクティブノイズコントロールのイメージ図。スピーカーからの逆位相の音波でエンジン音やロードノイズを打ち消す仕組み。

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見えない部分への徹底したこだわり

静粛性への執念は、ガラスやホイールにも表れています。フロントガラスや前席ドアガラスには、遮音フィルムを挟み込んだ「アコースティックガラス」を採用し、高周波の風切り音をシャットアウト。さらに一部のモデルでは、ホイールの中空構造を利用してタイヤ内部の共鳴音を消す「ノイズリダクションホイール」まで採用されています。

こうして作り出された静寂な空間では、同乗者との会話に声を張り上げる必要がありません。後席の家族と普通のボリュームで会話ができる。好きな音楽を小さな音量でも細部まで楽しめる。この「聴覚的なストレスフリー環境」こそが、目的地に到着した時の「まだ走れる」という余裕を生み出すのです。

せっかくの静かな車内ですから、レクサスでブルートゥースが繋がらない原因と解決策を整備士が解説の記事も参考にして、クリアなオーディオ環境を整えておくことをおすすめします。

運転の負担を減らす高度な支援システム

どれだけシートが良くても、どれだけ静かでも、運転操作そのものが過酷であれば疲れは溜まります。特に数百キロに及ぶ長距離移動では、アクセル・ブレーキ操作、車線維持のためのステアリング修正、周囲の安全確認といったマルチタスクが数時間続きます。ここでドライバーを強力にサポートするのが、レクサスの予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」と、高度運転支援技術「Lexus Teammate」です。

中でも特筆すべきは、LSやRXなどに搭載されている「Advanced Drive(渋滞時支援)」です。これは、高速道路や自動車専用道路での渋滞時(0km/h〜約40km/h)において、ドライバーが前方を監視していることを条件に、システムが認知・判断・操作を支援してくれる機能です。条件が整えば、ステアリングから手を離す(ハンズオフ)ことも可能です。

機能名 Advanced Drive(渋滞時支援)
作動速度域 0km/h 〜 約40km/h
主な機能 車線維持、追従走行、停止・発進支援
メリット 渋滞時のストップ&ゴー操作からの解放

渋滞にはまった時の精神的・肉体的ストレスは計り知れませんが、この機能があれば、車が自動で前の車についていき、停止・発進まで行ってくれます。ドライバーはリラックスした姿勢で周囲を監視するだけで済むため、渋滞を抜けた後の疲労感が段違いです。

また、「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」も地味ながら素晴らしい機能です。歩行者の飛び出しリスクを先読みして減速したり、カーブの手前でアクセルを離しただけで自然にブレーキをかけてくれたりします。ドライバーが「ブレーキを踏もうかな」と思うほんの少し前に車が反応してくれる、まさに「阿吽の呼吸」のような支援。

これにより、無意識のペダル踏み替え回数が激減し、右足の筋肉疲労を大幅に抑えてくれます。万が一、メーターに見慣れない表示が出ても慌てないよう、レクサスのビックリマークがオレンジに点灯!原因と消し方を知っておくと、長旅でも安心ですよ。これらの技術は、以下の公式サイトでも詳しく解説されています。

(出典:LEXUS『Lexus Safety System +』)

Advanced Drive(渋滞時支援)とプロアクティブドライビングアシスト(PDA)による運転負荷軽減の解説。

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メルセデスと比較してどちらが疲れないか

「長距離移動ならメルセデス・ベンツが最強ではないか?」という質問は、私の整備工場でもお客様からよく聞かれます。確かに、CクラスやEクラス、Sクラスの高速安定性は世界最高峰です。特にアウトバーンを想定したアウディA7は故障が多い?原因と維持費のリアルの記事でも触れているようなドイツ車の剛性感は、一度味わうと病みつきになる魅力があります。

しかし、「疲れない」の定義をどこに置くかで、その答えは変わってきます。

メルセデス・ベンツは、速度無制限区間のあるドイツのアウトバーンを200km/h以上で安全に走行することを前提に設計されています。そのため、ボディ剛性は岩のように硬く、サスペンションも高速域でビシッと安定するように締め上げられています。これは「圧倒的な安心感」を生みますが、日本の法定速度(100km/h〜120km/h)や、継ぎ目の多い首都高のような環境では、路面のコツコツとした入力を拾いやすく、人によっては「硬い」「揺すられる」と感じることがあります。

日本国内ならレクサスに軍配?

  • メルセデス・ベンツ:「矢のような直進性」と「剛性感」。超長距離を一気に走破するタフさがありますが、低速域では少し硬さを感じることがあります。ライバルの比較としてベンツゲレンデのサイズ比較!旧型との違いや駐車場事情も参考になります。
  • レクサス:「いなし」と「静寂」。日本の道路環境(中低速域、荒れた路面、頻繁な信号停止)に合わせて、サスペンションの初動を柔らかくし、衝撃を角のないマイルドなものに変えるチューニングが絶妙です。

整備士の視点で見ると、レクサスはブッシュ(ゴム部品)の硬度や配置を工夫して、入力の角を丸めることに心血を注いでいるのが分かります。

日本の高速道路を制限速度で巡航し、たまに渋滞にも巻き込まれる…という一般的なシチュエーションであれば、レクサスの「おもてなし」的なソフトな乗り味と、ハイブリッドシステムの静かさの方が、心身への負担(ストレス)は少ないというのが私の結論です。

メルセデスの高速域重視の設計と、レクサスの日本の道路環境に最適化した「いなし」と「静寂」の哲学の比較。

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長距離で疲れないレクサスのモデル別評価

  • 疲れない車ランキング上位の常連モデル
  • 至高の移動空間を提供するLSの実力
  • ESが長距離移動に最適なコスパの理由
  • RXが家族旅行でも疲労を感じさせない訳
  • NXで楽しむアクティブな長距離ドライブ
  • LXならどんな悪路の長旅も快適にこなす
  • よくある質問
  • まとめ:長距離も疲れないレクサスの選び方

疲れない車ランキング上位の常連モデル

ここからは、レクサスのラインアップの中で、特に「長距離移動」において真価を発揮するモデルを厳選し、それぞれの特性を深掘りしていきます。基本的にレクサス車はどれも快適ですが、車の構造的特徴(ホイールベースの長さ、トレッド幅、重心の高さなど)によって、得意とするシーンが異なります。

物理的な法則として、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)が長いほど、直進安定性は増し、ピッチング(前後の揺れ)は少なくなります。また、タイヤの外径が大きいほど、路面の段差を乗り越える際の衝撃は小さくなります。これらの要素を高い次元で満たしているのが、セダンではLSES、SUVではRXLXです。

これらはまさに「大陸横断級」のグランドツーリング性能を秘めています。グレードごとの装備差で快適性も変わるため、レクサスのグレードを低い順に徹底比較!価格と装備の賢い選び方を参考に、自分に必要な機能を見極めることも大切です。

至高の移動空間を提供するLSの実力

レクサスの頂点に立つフラッグシップセダン、LS。その乗り味を一言で表すなら「優雅」につきます。全長5メートルを超える巨体と、3,125mmという長大なホイールベースが生み出す直進安定性は、ラインアップ中で間違いなくナンバーワンです。高速道路でステアリングに軽く手を添えているだけで、矢のように真っ直ぐ突き進んでいきます。

修正舵がほとんど必要ないため、肩や腕への負担が極端に少ないのです。

そして、LSの真骨頂は「電子制御エアサスペンション」にあります。金属のバネの代わりに空気の力を利用することで、路面の微細なアンジュレーション(うねり)をフワリと吸収します。ガツンという衝撃は皆無で、まるで路面とタイヤの間に分厚いビロードの絨毯を敷いたような感覚。これは金属バネでは物理的に到達できない領域です。

おもてなしの極致

「EXECUTIVE」や「version L」といったグレードには、後席にも温感リラクゼーション機能(マッサージ)やオットマンが装備されています。ドライバーだけでなく、同乗者も移動時間を「休息時間」に変えることができる。東京から大阪までノンストップで走っても、降りた瞬間にそのままビジネスミーティングに向かえるほどの快適性。それがLSの実力です。オーナーになればレクサスオーナーズラウンジに入れない?中古車の現実と解決策で触れているような、特別なラウンジ体験も待っています。

ESが長距離移動に最適なコスパの理由

LSは素晴らしいけれど、ボディサイズや価格を考えると少しハードルが高い…という方に、私が自信を持っておすすめするのがESです。実は、純粋な「乗り心地の柔らかさ」や「室内の静けさ」という点において、ESはLSに肉薄、あるいは部分的に凌駕しているとさえ感じることがあります。

その理由は、先述した「スウィングバルブショックアブソーバー」と、FF(前輪駆動)レイアウトによる広大な居住空間にあります。FFレイアウトはプロペラシャフト(後輪へ動力を伝える軸)が床下を通らないため、後席の足元がフラットで驚くほど広いのです。身長180cmの大人が足を組んでもまだ余裕があるほど。この空間的余裕は、長時間の閉塞感を和らげる大きな要素です。

燃費と航続距離の安心感

ES300hのハイブリッドシステムは熟成されており、高速巡航ではリッター20kmを超えることも珍しくありません。燃料タンクも50L近く入るので、ワンタンクで1,000km近い航続距離を実現します。「給油しなきゃ」というプレッシャーから解放されることも、精神的な「疲れない」要因の一つです。コストパフォーマンスを含めた総合的な長距離適性は、ESがレクサスNo.1かもしれません。予算を抑えたい方は、レクサスCPOフェア対象車とは?お得な購入方法と注意点もチェックしてみてください。

RXが家族旅行でも疲労を感じさせない訳

SUVカテゴリーで圧倒的な支持を得ているRXですが、長距離ドライブにおける強みは「視界」と「姿勢制御」にあります。セダンよりも高いアイポイントは、数台先の状況まで見通せるため、渋滞の発生や落下物などを早期に発見でき、余裕を持った対処が可能になります。この「予知」ができる環境は、脳の疲労を大きく軽減します。

さらに注目したいのが、最新のRX500h「F SPORT Performance」に搭載されている四輪駆動力システム「DIRECT4」です。これは、ドライバーの操作情報や路面状況に応じて、前後輪のトルク配分を100:0から20:80の間で緻密に制御する技術ですが、乗り心地への貢献度が凄まじいのです。

通常、発進加速時には車首が上がり(スクワット)、ブレーキ時には沈み込みます(ノーズダイブ)。DIRECT4は、モーターのトルクを瞬時に調整することで、このピッチング挙動を相殺し、車体を常にフラットに保ちます。峠道のようなカーブが続く道でも、同乗者の頭が前後に揺さぶられないため、車酔いしやすいお子様がいるご家庭には特におすすめです。

大きなボディは手入れが大変ですが、レクサスボディーコートメンテナンスキット使い方の完全ガイドを参考に、綺麗な状態を保つのも愛着が湧くポイントですね。

NXで楽しむアクティブな長距離ドライブ

NXは、RXやESと比較するとホイールベースが短く、ボディ剛性も高めに設定されており、乗り味は「キビキビ」としています。「Lexus Driving Signature」という、ドライバーの意図通りに車が動く感覚を最も分かりやすく体現しているモデルと言えるでしょう。

では長距離は疲れるのか?というと、決してそうではありません。NXの疲れなさは「退屈しない」ことに起因します。ステアリングの操舵感が非常にリニアで、微修正に対しても車が即座に反応してくれるため、運転すること自体が楽しく、集中力が途切れにくいのです。

シートもホールド性が高く、横Gがかかるような場面でも身体をしっかり支えてくれるため、山道を含むロングドライブでも体幹がブレません。最新モデルに関しては、【2026】レクサスNXマイナーチェンジ最新情報!発売日・変更点まとめで詳しく解説していますが、常に進化を続けています。

特性の違いを理解する

ただし、F SPORTなどのグレードは足回りが引き締まっており、路面の段差を「トン、トン」と明確に伝えてくる傾向があります。これを「スポーティで情報量が多い」と捉えるか、「少し硬い」と捉えるかは好みによります。究極の安楽さを求めるならESやRX、運転の楽しさも含めてリフレッシュしたいならNXという選び方が正解でしょう。タイヤの空気圧管理も重要なので、レクサスNX空気圧センサー警告灯解除!整備士が教える完全手順も合わせて覚えておくと安心です。

LXならどんな悪路の長旅も快適にこなす

「陸の巡洋艦」の異名を持つLX。フレーム構造を持つ本格的なクロスカントリー4WDですが、最新のGA-Fプラットフォームを採用したLX600の乗り心地は、かつての「トラックっぽい」イメージを完全に払拭しています。

フレームとボディを結合するキャブマウントクッションの刷新により、フレーム車特有の微振動やブルブル感が遮断され、驚くほど静かで滑らかです。そして何より、視線の高さが圧倒的です。ミニバンやバスと同じくらいの目線で運転できるため、圧迫感が皆無。

渋滞していても、前の乗用車の屋根越しに遥か先が見渡せるため、「いつ動くんだ?」というイライラが最小限に抑えられます。

エンジンは3.5L V6ツインターボで、低回転から凄まじいトルクを発揮します。アクセルを深く踏み込む必要がなく、右足に力を入れずに巨体を軽々と加速させる余裕。この「動力性能の余裕」こそが、精神的なゆとりを生み出します。シートサイズもアメリカンサイズでゆったりしており、大柄な男性でも窮屈さを感じることはまずないでしょう。

ライバル車との比較で悩む方は、ベンツゲレンデのサイズ比較!旧型との違いや駐車場事情の記事も併せて読むと、LXの巨大さと居住性のバランスがより理解できるはずです。

よくある質問

Q:レクサスが長距離運転でも疲れない最大の理由は何ですか?

A:人間工学に基づいた骨盤支持シート、微細な振動を消す高度なサスペンション技術、そして圧迫感のない静粛性が複合的に作用し、身体的・精神的ストレスを最小限に抑えているからです。

Q:長距離移動において、メルセデス・ベンツとレクサスではどちらが疲れませんか?

A:アウトバーンのような超高速域では剛性感のあるメルセデスが有利ですが、日本の道路事情(制限速度内や渋滞)では、衝撃を柔らかく「いなす」レクサスの方が疲れを感じにくい傾向にあります。

Q:コスパ良く長距離移動に適したモデルを選びたいのですが、おすすめはありますか?

A:レクサスESが最適です。LSに匹敵する乗り心地と広い後席空間を持ちながら価格が抑えられており、燃費も良いため給油の手間も少なく、総合的なコストパフォーマンスに優れています。

Q:レクサスのリフレッシュシートは、一般的なマッサージ機能と何が違うのですか?

A:単にコリをほぐすだけでなく、運転中の血行促進と覚醒維持を目的にチューニングされています。エアブラダーによる指圧のような圧力で、眠気を防ぎ集中力を回復させる効果があります。

まとめ:長距離も疲れないレクサスの選び方

ここまで、整備士の視点からレクサスの「疲れない理由」を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。レクサスが提供する快適性は、単にサスペンションが柔らかいといった単純なものではなく、高剛性ボディ、緻密なシート設計、高度な空力制御、そして人間工学に基づいた運転支援システムが複雑に絡み合った総合芸術です。

最後に、あなたの目的別に最適な「疲れないレクサス」をまとめておきます。

【結論】あなたにおすすめの一台はこれ!

  • 最高の快適性とステータス、後席のおもてなし重視: LS
  • コストパフォーマンス最強、燃費と広さと乗り心地のバランス: ES
  • 家族4人での旅行、荷物の積載、酔いにくさ重視: RX
  • 1〜2人での移動、運転する楽しさ、アクティブな旅: NX
  • 圧倒的な視界の良さ、悪路走破、多人数乗車: LX

車は試乗で数十分乗っただけでは分からない特性があります。特に「疲れ」は1時間、2時間と乗って初めて現れるものです。しかし、レクサスを選んでおけば、その「疲れ」が「心地よい移動の記憶」に変わることは間違いありません。良い車選びは良いディーラー選びから始まります。

レクサスディーラーがひどいと言われる理由とは?接客の真実なども参考にしつつ、信頼できる店舗でぜひ実車に触れてみてください。あなたにぴったりの一台が見つかり、どこまでも続く快適なロングドライブを楽しめることを願っています。

レクサスの提供する快適性はエンジニアが創り上げた総合芸術であるというまとめのメッセージ。

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神崎 悠真(1級自動車整備士)                       元大手メーカー勤務。現在は高級車を中心に扱う現役のメカニック兼、自動車検査員です。このブログでは、カタログのスペック表には載っていない**「故障リスク」や「本当の資産価値」**について、整備士の視点から忖度なしで解説します。                                  車選びで失敗したくない方は、ぜひ私の経歴をご覧ください。                                             資格一覧                                         自動車整備士一級、自動車検査員、中古自動車査定員、低圧電気取扱者、大型自動車第一種運転免許、中型自動車第一種運転免許、準中型自動車第一種運転免許、普通自動車第一種運転免許、牽引自動車第一種運転免許証、甲種危険物取扱者、ガス溶接技能講習修了証、全工協主催 基礎製図検定・機械製図検定、全工協主催 情報技術検定、フォークリフト運転技能講習修了証(最大荷重1t以上)、半自動溶接適格性証明書専門級、玉掛け技能講習修了証、床上操作式クレーン運転技能講習修了証(つり上荷重5t以上)、産業車両整備技能士特急、ジュニアマイスターゴールド認定

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