はじめまして! このブログ「プレミアムカージャーナル」の運営責任者であり、現役の整備士を務めております、神崎悠真(かんざき ゆうま)と申します。
愛車のレクサスNXでドライブを楽しんでいる最中、ふとメーターパネルを見ると、オレンジ色の「!」マークが付いたタイヤのアイコンが光っている…。
そんな経験はありませんか? この警告灯、突然点灯すると「もしかしてパンク!?」「故障かな?」と不安になりますよね。特にレクサスNXは、洗練された都市型SUVとして快適な走りが魅力ですが、高度な電子制御が組み込まれている分、警告灯の意味や対処法も少し複雑です。
実は、検索窓に「レクサス nx 空気圧 センサー 警告 灯 解除」と打ち込んでこのページに辿り着いた方の多くが、ある共通の悩みを抱えています。
それは、「世代によってリセット方法が全く違うこと」と、「リセットしても消えない警告灯の存在」です。初代NX(AZ10系)の隠しボタンのようなリセットスイッチに戸惑う方もいれば、新型NX(AZ20系)の多機能なナビ画面での操作に迷う方もいます。さらには、単なる空気圧調整では消えない「センサー寿命」や「システムエラー」という落とし穴も…。
そこで今回は、現役整備士の視点から、レクサスNXの空気圧センサー警告灯に関するあらゆる疑問を徹底的に解説します。単なるマニュアルの抜き書きではなく、現場で培った「コツ」や「裏話」も交えながら、あなた自身で解決できるスキルをお伝えしますね。これを読めば、もう警告灯に慌てることはありません!

プレミアムカージャーナル
記事のポイント
- 世代別完全ガイド:旧型(AZ10)と新型(AZ20)それぞれの正しいリセット手順とスイッチの場所を画像なしでも分かるほど詳細に解説。
- 点灯パターンの解読:警告灯が「常時点灯」する場合と「点滅」する場合の決定的な違いと、それぞれの対処法。
- 消えない警告灯の正体:何度リセットしても再点灯する原因となる、センサー寿命やスペアタイヤの盲点。
- プロのコスト削減術:ディーラー任せにすると高額になりがちなセンサー交換費用を、賢く抑えるためのメンテナンス術。
レクサスNX空気圧センサー警告灯解除とリセット手順
ここでは、レクサスNXのオーナー様が最も知りたい「警告灯の消し方」について、車両の世代や状況に合わせて具体的に解説していきます。間違った手順で行うと、いつまで経っても警告灯が消えないばかりか、システムの設定をおかしくしてしまうこともあるので、ぜひじっくり読み進めてくださいね。
- 警告灯が点滅か点灯かで原因を判別
- 旧型NXのリセットスイッチの場所
- 物理ボタン長押しでの初期化手順
- 新型NXのナビ画面での設定方法
- リセットは3回押しでなく長押し
警告灯が点滅か点灯かで原因を判別

プレミアムカージャーナル
まず、具体的な操作に入る前に、絶対に確認していただきたいことがあります。それは「警告灯がどのように光っているか」です。実は、メーターパネル内のタイヤ空気圧警告灯(断面図にビックリマークのアイコン)は、ドライバーに対して2つの異なるメッセージを使い分けて伝えているんです。これを見分けることが、解決への最短ルートになります。
確認の方法は簡単です。ブレーキを踏まずにスタートスイッチを2回押して「イグニッションON」の状態にするか、通常通りエンジン(またはハイブリッドシステム)を始動させてください。その直後の警告灯の動きを観察します。

プレミアムカージャーナル
警告灯のパターン別診断フロー
- パターンA:最初から「常時点灯」し続ける場合
これは「タイヤの空気圧低下」を示しています。物理的にタイヤの中の空気が減っている状態です。原因としては、釘踏みなどによるパンク、長期間放置による自然漏洩、あるいは外気温の急激な低下による空気の収縮などが考えられます。この場合は、空気圧を補充することで解消する可能性が高いです。 - パターンB:約1分間「点滅」してから「点灯」に変わる場合
これは「システム自体の不具合(TPMS異常)」を示しています。タイヤの空気圧そのものではなく、空気圧を監視しているセンサーや受信機、コンピューターの通信に問題が起きています。最も多い原因は「センサーの電池切れ」です。このパターンの場合、いくらガソリンスタンドで一生懸命空気を入れても、警告灯は絶対に消えません。
整備現場でも、「空気を入れたのに警告灯が消えないんです!」と駆け込んでこられるお客様の多くが、実はこの「パターンB(点滅)」の状態です。警告灯が「点滅」していたら、空気入れではなく修理や部品交換が必要だということを、まずはしっかりと認識しておいてください。

プレミアムカージャーナル
また、今回はタイヤ空気圧の警告灯について解説していますが、もし他のアイコンも見慣れない光り方をしている場合は、レクサスのビックリマークがオレンジに点灯!原因と消し方についても併せて確認しておくと、いざという時に慌てずに済みますよ。
冬場の寒い朝だけ警告灯が点灯し、少し走ると消えるという現象もよくあります。これは「ボイル・シャルルの法則」といって、気温が下がると気体の体積が収縮し、タイヤ内の圧力が下がる物理現象によるものです。故障ではありませんが、冷間時の圧力が基準値を下回っている証拠ですので、早めに空気圧に補充をしてあげてくださいね。
旧型NXのリセットスイッチの場所
さて、ここからは具体的なリセット手順に入ります。まずは初代NX(AZ10系:2014年〜2021年)にお乗りの方へ。特に前期モデルや一部のグレードでは、タイヤ空気圧の初期化に「物理的なリセットスイッチ」を使用します。しかし、このスイッチの場所が非常に厄介なんです。「取扱説明書を読んでも場所が分からない」「覗き込んでも見当たらない」という声が後を絶ちません。
整備士である私でも、初めてこの車を触った時は「なんでこんな場所に隠したの?」と思ったほどです。その場所とは、ズバリ「運転席の足元深く、アクセルやブレーキペダルのさらに奥」です。

プレミアムカージャーナル
リセットスイッチ発見のための完全ガイド
通常の運転姿勢(シートに座った状態)では、まず見えませんし、手も届きにくいです。以下の手順で探してみてください。
- 車を安全な場所に停め、運転席のドアを全開にします。
- 車の外に立ち、運転席の足元(ペダル付近)を覗き込むように屈み込みます。
- ブレーキペダルのアームをたどって上を見ていくと、ステアリングコラム(ハンドルの軸)の下側カバーがあります。
- そのカバーの下端、あるいは少し奥まった側面に、小さな黒い押しボタンがあります。
- スマホのライトなどで照らすと、「SET」という文字や、タイヤの断面図の中に「!」が描かれたアイコンが見えるはずです。それがリセットスイッチです。
車種や年式によっては、メインの黒い内装と同化していて非常に見つけにくい場合があります。手探りで探す場合は、直感よりも「もっと奥、もっと上」を探ってみてください。
また、2017年のマイナーチェンジ以降の後期型やF SPORTなどの上位グレードでは、この物理スイッチが廃止され、ステアリングスイッチを使ってメーター内のディスプレイで操作するタイプに変更されている場合もあります。
「どうしてもスイッチが見つからない!」という方は、無理に探さず、次の「新型NX」の項目で説明するディスプレイ操作(旧型後期も類似のメニューがあります)を試してみてください。
物理ボタン長押しでの初期化手順
苦労してリセットスイッチを見つけたら、いよいよ初期化(リセット)作業です。「ボタンを押すだけでしょ?」と思うかもしれませんが、ここにも確実に行うための「作法」があります。適当に押しただけでは、システムは反応してくれません。
この初期化作業は、タイヤの空気圧を調整した後や、タイヤ交換を行った後に、車両のコンピューター(ECU)に対して「今のこの空気圧の状態を『正常』として記憶せよ」と命令する重要なプロセスです。
【保存版】物理スイッチによる確実な初期化ステップ
- ステップ1:タイヤ空気圧の精密な調整
大前提として、タイヤの空気圧が適正でなければリセットの意味がありません。必ずタイヤが冷えている「冷間時」に、運転席ドアを開けたところに貼ってある「空気圧ラベル」の数値通りに調整してください。走行直後はタイヤが熱を持って圧力が上がっているため、正確な調整ができません。 - ステップ2:イグニッションONにする
ブレーキペダルを踏まずに、パワースイッチ(スタートボタン)を2回押して「イグニッションON」モードにします。エンジンやハイブリッドシステムを始動させる必要はありませんが、メーターパネルが点灯し、電装系が動く状態にする必要があります。 - ステップ3:リセットスイッチの長押し
先ほど見つけた足元のリセットスイッチを指で押し続けます。カチッと一度押すのではなく、「押しっぱなし」にしてください。 - ステップ4:警告灯の点滅を確認
スイッチを押したままメーターパネルを見てください。数秒後、オレンジ色のタイヤ空気圧警告灯が「ゆっくりと3回点滅」します。これが「初期化コマンドを受け付けました」という合図です。 - ステップ5:完了待機
3回の点滅を確認したら、スイッチから指を離します。これですぐに電源を切らず、数分間(2〜3分程度)そのままイグニッションONの状態を維持してください。この間にシステム内部でデータの書き換えと初期設定が行われます。
この手順を終えれば、初期化は完了です。もし、初期化を行っても警告灯が消えない場合は、一度車を走らせてみてください。時速40km以上で10分〜20分程度走行することで、各タイヤのセンサーから新しいデータが送信され、ECUが正常値を認識して警告灯が消えることがあります。
新型NXのナビ画面での設定方法
2021年にフルモデルチェンジを果たした2代目NX(AZ20系)では、車両の電子プラットフォームが一新されました。それに伴い、あの探しにくかった足元の物理リセットボタンは完全に廃止されています。すべての操作は、センターコンソールに鎮座する巨大なタッチディスプレイ(レクサスインターフェース)に集約されました。
現行モデルにお乗りの方は、こちらの方法で設定を行います。また、これから乗り換えを検討されている方は、【2026】レクサスNXマイナーチェンジ最新情報などもチェックしておくと、今後の進化の方向性が分かって面白いかもしれません。
操作性は格段に向上しましたが、多機能ゆえにメニューの階層が深く、「タイヤ空気圧の設定画面がどこにあるか分からない」という方も少なくありません。ここでは、最新のインターフェースにおける操作フローを解説します。

プレミアムカージャーナル
新型NX(AZ20系)タッチディスプレイ操作フロー
基本的には以下のルートで設定画面にアクセスします。
- 画面右側(または左側)にあるメニューアイコンから「設定(歯車のマーク)」をタップします。
- 設定メニューのリストから「車両カスタマイズ」を選択します。ここには車両の挙動に関する様々な設定が含まれています。
- サブメニューの中から「タイヤ空気圧」を探してタップします。
- 画面に現在の各タイヤの空気圧が表示される画面(または設定画面)になります。ここで「空気圧設定(初期化)」という項目を選択します。
- 「現在の空気圧を基準値として設定しますか?」といった確認メッセージが出るので、「はい」や「設定」をタップしま
画面操作を行った後も、旧型と同様に警告灯が数回点滅したり、画面上に「設定中」のメッセージが出たりします。これでシステムは現在の空気圧を「新しい基準(ゼロ点)」として学習します。
非常にスマートな操作ですが、注意点もあります。それは「必ず空気圧調整を行ってから操作すること」です。空気が減った状態でこの初期化操作を行ってしまうと、減った状態を「正常」だと車が誤認してしまいます。そうなると、さらに空気が減って危険な状態になるまで警告が出なくなってしまい、TPMSの役割を果たせなくなってしまいます。
あくまで「適正値に戻したことを車に伝える作業」だということを忘れないでくださいね。
リセットは3回押しでなく長押し
このセクションでは、ネット上やオーナー間の一部で広まっている「誤った情報」について、整備士として訂正と注意喚起をさせていただきます。それは、「リセットボタンは3回押す」という説です。
「3回押したらリセットできるって聞いたけど?」という質問をよく頂くのですが、結論から言うと、レクサスNXの通常の空気圧初期化操作は「長押し」が正解です。
なぜ「3回押し」という情報があるのか?
実は、トヨタ・レクサスの一部の車種や、特定の旧型モデルにおいては、「リセットスイッチを短く3回連続で押す」という操作が存在します。しかし、これは多くの場合、以下のような特殊なモードへの切り替えコマンドなんです。
- ID登録モードの起動:センサーIDを新しく登録するための待機状態にする。
- 圧力閾値の変更:標準圧と高負荷圧(高速走行用など)の設定を切り替える。
- 診断モード:センサーの信号テストを行うモード。
もし、単に空気圧のリセット(初期化)をしたいだけなのに、誤って「3回押し」をしてしまうとどうなるでしょうか? 車両は「お、新しいセンサーを登録するんだな?」と勘違いして、ID登録待機モードに入ってしまいます。しかし、新しいセンサーなどないので、いつまで経っても登録が完了せず、警告灯が点滅し続ける…という「迷宮入り」の状態になってしまうのです。
こうなると、一度エンジンを切ってしばらく放置するか、場合によってはディーラーの診断機(OBDツール)を繋いでエラー解除をしないと元に戻らないこともあります。「リセットは長押しして、警告灯が点滅したら離す」。この基本動作を徹底してください。
もし3回押しをしてしまって警告灯が点滅し続けている場合は、慌てずに安全な場所に停めて、20分以上エンジンを切って車両を休ませてから、再度正しい手順を試してみてください。
レクサスNX空気圧センサー警告灯解除ができない場合
ここまで「正しい初期化手順」について解説してきましたが、中には「手順通りにやったし、空気も入れた。でも警告灯が消えない(あるいはすぐに再点灯する)」という厄介なケースに直面している方もいるでしょう。その場合、問題は設定操作ではなく、ハードウェア(部品)の側にあります。
- センサーの電池交換と寿命の目安
- 自分でID登録を行う方法と注意点
- 警告灯が消えない時はスペアも確認
- センサー故障時の交換費用と節約術
- よくある質問
- レクサスNX空気圧センサー警告灯解除のまとめ
センサーの電池交換と寿命の目安
「警告灯が点滅している」、または「リセットしても数日後にまた点く」。このような症状の犯人として最も疑わしいのが、TPMSセンサーの「電池切れ」です。
レクサスNXが採用している直接式TPMSは、ホイールの内部(エアバルブの根元)に送信機付きのセンサーが取り付けられています。このセンサーは無線でデータを飛ばすために、小さなボタン電池(リチウムコイン電池)を内蔵しているのですが、この電池には明確な寿命があります。
TPMSセンサー電池の真実
- 寿命の目安:一般的に新車登録から5年〜10年、または走行距離10万km前後と言われています。使用環境や走行頻度によって大きく変わります。
- 電池交換は不可:ここが重要なのですが、多くのユーザー様が「電池だけ交換して安く済ませたい」と考えます。しかし、センサーはタイヤ内部の過酷な環境(高圧、遠心力、衝撃、温度変化)に耐えるため、電子回路と電池が樹脂でガチガチに固められています(ポッティング加工)。
さらに詳しく
つまり、殻を割って電池を取り出すことは、センサーを破壊することを意味します。残念ながら、「電池切れ=センサー本体ごとの交換(アッセンブリー交換)」となるのが現在の常識です。
初期型NX(2014年・2015年モデル)にお乗りの方は、すでに10年近く経過していますので、いつ電池が切れてもおかしくない時期に入っています。「最近、寒い朝だけ警告灯が点滅する」という症状は、低温で電池の電圧が下がって通信エラーが起きている典型的な予兆です。完全に反応しなくなる前に、交換の計画を立てることをお勧めします。
なお、タイヤの空気圧管理が安全性や燃費に与える影響については、JAF(日本自動車連盟)などの専門機関も定期的な点検を強く推奨しています。センサーはあくまで補助的な安全装置ですので、日頃からの目視点検も忘れずに行いたいですね。
自分でID登録を行う方法と注意点
「タイヤをスタッドレスに履き替えたら警告灯が点いた」。これはTPMS装着車あるあるです。ホイールが変わればセンサーも変わるため、車両側のコンピューターに新しいセンサーのID(身分証明書のような番号)を登録し直さなければなりません。
従来(第1世代NX)までは、このID書き換え作業は専用のツールを持つディーラーや整備工場でしか行えませんでした。しかし、第2世代NX(AZ20系)では、ついに「ユーザー自身によるID登録(セルフ登録)」が可能になりました。これはDIY派のオーナーにとっては革命的な進化です。
【新型NX】セルフID登録の手順とコツ
- 準備:新しいセンサー付きのタイヤに履き替え、空気圧を調整します。
- メニュー操作:ナビ画面で「設定」→「車両カスタマイズ」→「タイヤ空気圧」→「新規タイヤ登録」を選択します。
- セット選択:夏タイヤと冬タイヤを使い分ける場合、「セット1」と「セット2」に分けて登録できます。空いている方(または上書きしたい方)を選択します。
- オートラーニング(走行学習):画面操作だけでは完了しません。ここからが重要です。「時速40km以上」で「10分〜30分程度」走行してください。
この「走行学習」中に、車両は各ホイールから飛んでくる電波を拾い、「お、これが新しい右前タイヤのIDだな」と自動で解析して登録してくれます。しかし、ここで失敗しやすいポイントがあります。
登録がうまくいかないNG行動
- 信号待ちが多い:停止中は学習が進みません。ストップ&ゴーの多い市街地よりも、信号の少ないバイパスや郊外路を走るのがベストです。
- 近くに他のレクサスがいる:稀なケースですが、近くを並走する他のTPMS装着車の電波を拾ってしまい、混信して登録が完了しないことがあります。単独で走れる環境が望ましいです。
- 社外センサーの相性:ネットで買った安価な汎用センサーの場合、純正システムと通信プロトコルが合わず、いつまで走っても認識しないことがあります。
「30分以上走っても空気圧が表示されない(---のまま)」という場合は、一度安全な場所に停めてエンジンを切り、15分ほど放置(センサーをスリープさせる)してから、再度手順を最初からやり直してみてください。
警告灯が消えない時はスペアも確認

プレミアムカージャーナル
「4本のタイヤ全て規定値通りに入れた。リセット操作も完璧にした。それでも警告灯が消えない!」
このような状況に陥り、ディーラーに駆け込んでこられるお客様がいらっしゃいます。そして、私たちが点検して「ある場所」の空気を入れると、一瞬で解決することがあります。その「ある場所」とは、スペアタイヤです。
最近の車はパンク修理キットが主流になりつつありますが、レクサスNXの一部のグレードや寒冷地仕様、あるいはオプション設定などで、トランクのフロア下にスペアタイヤ(応急用タイヤ)を搭載している車両があります。実は、このスペアタイヤにもTPMSセンサーが装着されているという事実をご存知ないオーナー様が意外と多いのです。
なぜスペアタイヤが原因になるのか?
- 点検の盲点:普段、トランクの荷物の下にあるスペアタイヤは目につきません。ガソリンスタンドでの給油ついでに空気圧チェックをする際も、わざわざ荷物を下ろしてスペアまで見る人は稀です。
- 自然漏洩:使っていなくてもゴムの透過性により空気は少しずつ抜けていきます。数年間一度もチェックしていないと、大幅に圧力が低下し、センサーが「危険」信号を発信します。
- システムは「5本」を監視:車両側のコンピューターは、走行用の4本だけでなく、スペアを含めた合計5本の信号を受信し、どれか1つでも異常があれば警告灯を点灯させる仕組みになっています(設定によります)。
対処法はシンプルです。トランクを開け、フロアボードを持ち上げてスペアタイヤを取り出し(またはその状態で)、エアバルブから空気圧をチェックしてみてください。驚くほど減っているはずです。規定値(スペアタイヤは通常、高圧の420kPa程度が指定されていることが多いです。タイヤ側面の記載を確認してください)まで充填すれば、嘘のように警告灯が消えるはずです。
整備士からのアドバイス
スペアタイヤのチェックは面倒ですよね。車検や12ヶ月点検の際に、整備士に「スペアの空気も見ておいて」と一言添えるだけで、このトラブルは未然に防げます。もしご自身でやる場合は、年に1回程度で良いので確認してあげてください。
センサー故障時の交換費用と節約術

プレミアムカージャーナル
さて、ここまでは「設定」や「空気圧調整」で直るケースをお話ししましたが、最終的にセンサー本体の電池切れや故障が確定した場合、避けて通れないのが「交換費用」の問題です。レクサスというプレミアムブランドゆえに、「修理代も高いのでは…」と心配になりますよね。
正直に申し上げますと、ディーラーですべて純正新品交換を行うと、それなりの金額になります。しかし、賢く立ち回ることでコストを抑える方法も存在します。ここでは、交換費用の相場と、プロが教える節約術を公開します。
【節約術①】タイヤ交換のタイミングに合わせる(重要!)
これが最も効果的な節約術です。センサーを交換するには、一度ホイールからタイヤを剥がす必要があります。つまり、センサー交換単体で依頼すると、「タイヤ脱着工賃」が丸ごとかかってしまうのです。
しかし、タイヤがすり減って新品に交換するタイミングであれば、どうせタイヤを剥がしますよね? そのついでにセンサーも交換してもらえば、追加工賃は「センサー取り付け賃」のみ(数千円程度)で済みます。脱着工賃の二重払いを防ぐことができるのです。
センサーの寿命(5〜10年)とタイヤの寿命(3〜5年)を考慮し、2回目のタイヤ交換時にセンサーも同時交換するのがベストタイミングと言えます。
【節約術②】OEM品(純正同等品)を活用する
「純正品」の箱に入っているだけで部品代は高くなりますが、中身を作っているのは「Pacific(太平洋工業)」などの部品メーカーです。信頼できるタイヤ専門店などであれば、このメーカー純正同等品(OEM品)を取り扱っており、機能や信頼性はそのままに、部品代を半額近くに抑えることが可能です。
ただし、ネット上の激安無名メーカー品は、すぐに電池が切れたり登録できなかったりするトラブルが多発しているため、避けた方が無難です。
よくある質問
Q:空気圧を適正値に入れたのに警告灯が消えません。なぜですか?
A:警告灯が「点滅」してから点灯する場合、センサーの電池切れやシステム故障の可能性が高く、空気を入れても消えません。また、スペアタイヤ搭載車の場合、スペアの空気が抜けていることが原因のケースも多いため確認が必要です。
Q:旧型NX(AZ10系)のリセットボタンが見つかりません。どこにありますか?
A:非常に見にくい場所にあります。運転席の足元深く、ブレーキペダルのさらに奥、ステアリングコラム(ハンドルの軸)の下側カバー付近を覗き込んで探してください。後期型や一部グレードでは廃止され、メーター内設定に変更されています。
Q:リセットボタンは「3回押し」するのが正しいのですか?
A:いいえ、通常の初期化は「長押し」が正解です。3回押しはID登録モードなどの特殊コマンドであり、誤って行うと登録待機状態になり警告灯が消えなくなる原因となるため注意が必要です。
Q:センサーの電池だけを交換して安く済ませることはできますか?
A:基本的にできません。センサーは防水・耐振のため樹脂で封止されており、分解すると破損します。電池切れの際はセンサー本体ごとの交換が必要です。タイヤ交換のタイミングに合わせて行うと工賃を節約できます。
レクサスNX空気圧センサー警告灯解除のまとめ
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。今回は、レクサスNXオーナー様を悩ませる「空気圧センサー警告灯」の解除方法と、その背景にあるシステムについて深掘りしてきました。
最後に、この記事の重要ポイントをもう一度おさらいしておきましょう。

プレミアムカージャーナル
本記事のまとめリスト
- 光り方を見る:「常時点灯」は空気圧不足(またはパンク)。「点滅」はセンサー故障か電池切れのサイン。
- 旧型(AZ10)のリセット:運転席足元の奥深くにある隠しスイッチを、警告灯が点滅するまで「長押し」する。
- 新型(AZ20)のリセット:ナビ画面の「車両カスタマイズ」から操作。ID登録も自走で可能になった。
- 3回押しはNG:通常のリセットで「3回連打」はしない。モードが変わってハマる原因になる。
- 消えない時は:スペアタイヤの空気圧チェックと、センサーの電池寿命(約10年)を疑う。
- コスト削減:センサー交換はタイヤ交換の時期に合わせて行うのが最も経済的。
警告灯が点くと、「壊れたかな?」と不安になり、つい焦ってしまいますよね。でも、このシステムはあなたの命と、大切な家族やパートナーを乗せて走るレクサスの足元を守るための重要な「守り神」です。警告灯を単なる「邪魔なランプ」と捉えず、「車の体調不良を知らせてくれるサイン」として受け取ってあげてください。
この記事の手順でリセットを試し、それでも解決しない場合は、無理をせずプロの整備士に相談してください。それが結果的に、無駄な出費を抑え、最短で安心を取り戻す近道になります。
あなたのレクサスNXが、これからも快適で安全なドライブの相棒であり続けることを願っています。それでは、また次回の記事でお会いしましょう! 神崎悠真でした。

プレミアムカージャーナル